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東大首席がマジで考えた暗記の極意3つ

こんにちは。灘五郎です。
自己紹介はこちら↓
https://note.com/nadaeducation/n/n2d565581510f


今日は「暗記」「記憶」について書いていきます。
普段より真面目で長いですが、最後までお付き合い頂けると相当ジャンプして喜びます。



学生の方。「正しい暗記」してますか?
断言します。正しい方向の努力で暗記を徹底すれば、確実に受験界ではトップレベルに行けます。言い訳しないで暗記しましょう。

社会人、主婦の方。「そもそも暗記」してますか?
暗記ってエネルギー要りますよね。
普段あんまりやらないですよね。。
ただ、「せっかく1冊本読んだのに、いざ人に説明しようとしたら全く出てこなかった」こんな経験ないですか??

もちろん、本の内容が潜在意識にインプットされ、後々気付かぬうちに役に立つなんてこともあると思いますが、折角なら読んだ本の内容、5分で要約して説明できた方が良いですよね。
極論ですが、暗記しないことは怠慢だと思います。僕は。
だって同じ時間本読んでも、暗記しようと思ってエネルギー使った方が明確に得られるもの多いので。



恥ずかしながら、僕は受験をほぼ「暗記」で乗り切ったと思います。
丸暗記ではありません。
当時の自分なりに、経験則で正しいと思った暗記の仕方を徹底してきました。

そんな僕が、暗記するときにやっていたこと、気をつけていたことをまとめました
折角なので、暗記や脳科学に関する本や論文もいくつか読み
実際に正しいと書かれていたものだけをpick upして書きました。


結論、まとめると、僕の暗記方法は以下3つに集約されます。

①暗記する量を減らす
②とにかく回数を増やす
③五感を使う


順番にご説明します。


①暗記する量を減らす

暗記する前に、まずこれを考えましょうという話です。
頭が良い人は、これが出来る人だと思います。


①は3種類あります。
抽象化の話、構造化の話、テクニックの話。


まず抽象化の話から。
「暗記する量」が一番多い方法は何か。丸暗記です。
丸暗記は、「理解の度合いが少ないため、字面をそのまま文字ごと暗記する」そんなイメージです。
たとえば、底辺が2cm・高さが4cmの三角形の面積が2×4÷2=4㎠であることを学んだとします。
丸暗記は、これをそのまま覚えることです。
抽象化するということは、「三角形の面積」=「底辺×高さ÷2」を覚えることです。

これを覚えることで、「底辺と高さが分かっている全ての三角形の面積」が導出できることになります。逆に覚えていなければ、全ての場合において丸暗記する必要性が生じます。

この例は簡単すぎて、そんなことねーよと思うかもしれませんが、意外とありとあらゆることで、「抽象化すれば、同じ」現象が起こっていたりします。


また抽象化は、その段数が上がれば上がるほど、応用できる範囲が増えます。抽象化の能力が高ければ、覚える量を減らせるのです。

前田裕二さんも『メモの魔力』や『人生の勝算』で「抽象化・転用」の話を書かれていましたが、あれです。日頃からあれやれば相当力付くと思います。



次に、構造化。
構造化は、暗記する際に、ハコを先に作るという話です。
本の目次のイメージですね。
ストーリーで覚える、というのに近いです。

参考書や教科書は、基本的に章立てや時系列になっているので、それをそのまま暗記すれば良いと思います。
暗記する際に「ここは第3章の第2節の内容だな」などと意識しながら記憶することです。

自分の頭の中の、どのハコのどの引き出しにその情報が入るのか、みたいなことをイメージできると相当良いです。

整理してインプットすることで、アウトプットする際に取り出しやすくなります。つまり思い出しやすくなります。

「ノートのあのページのこの辺に書いてあったな…」みたいな経験ありませんか?
あれも引き出しのイメージに近いです。
「グラフィックメモリー」と言って、視覚的に情報を認知して記憶する上級テクニックです。本質的には構造化と似てると思います。



最後に、テクニックの話。
テクニックは、語呂合わせ的な話です。
化学の周期表で、「水平リーベ僕の船〜」みたいな語呂合わせがあると思いますが、あれも暗記量を減らすテクニックの一つかなと。
覚えやすい語呂や文章、単語を自分で作ってしまえば、
「語呂を覚える」×「語呂と実際の内容の対応を覚える」
で済むので、記憶の負荷を減らすことができます。
ただ、「理解」より「丸暗記」に寄っちゃうことが往々にしてあるので、使い過ぎは注意です。ただ、僕は「これただの暗記ゲーだな」という領域では死ぬほど使ってました。


②とにかく触れる回数を増やす


受験生の頃、「鉄壁」という英単語の参考書を使っていました。
高3の途中で、英語の成績の伸びが芳しくないことに気付き、テクニカルな部分ではなく、抜本的に英語力を伸ばすために、「鉄壁」を完璧にすることを決意した日のことを今でも鮮明に覚えています。恐怖でした。

鉄壁は、その名の通り「鉄の壁」です。ワンチャン広辞苑くらい分厚いんじゃないか?という威圧感を放っていて、3000語を超える英単語と各単語を使った例文が載っています。

それを確か、全部で9周くらいしました。

回数の重ね方も結構重要で、ただ1周やって、全部終わった後に2周目に行って、、というやり方はイケてません。勿体無い。

やり方としては

1回暗記してみて、半分くらい忘れる量(僕の場合、鉄壁1カテゴリーの100語くらいだったと思います)をまずバーっとスピード重視で暗記

もう1周100語に触れながら、2回目に忘れていたものをチェック

さらに1周100語触れながら、3回目に間違っていたものをチェック

チェックがついているものをもう1周

次の100語に行き、同じことを繰り返す

3カテゴリーくらい行ったら、チェックが入っているものを通しで確認

さらに3カテゴリーいくごとに確認


こんな感じで、正答率よりは回数重視でひたすら回していました。
これを全て、行き帰りの電車の中でやりました。

この具体例も、「抽象化」して、ご自身が学ぶものに「転用」してみてください。

東大法学部を首席で卒業された山口真由さんも、著書で「7回読む」ことを謳っていました。本質は似ているんじゃないかと思います。

暗記なんて、ある程度効率の良い方法があったとしても、最後はマンパワーと気合いでしかありません。一度見たものをずっと覚えていられる魔法はありません。ひたすら、コツコツ血肉にしていくのみです。頑張りましょう!


③五感を使う

目視だけで覚えるのは危険です。死ぬほど忘れます。
人間はそういう生き物だと割り切った方が身のためです。

目だけじゃ覚えられないんで、口と耳を使いましょう。 
僕はひたすら音読して覚えてました。

前述の「鉄壁」についても、変人ですが電車の中で口ぱくぱくして覚えてました。

家ではもっぱら音読です。
1回黙読して理解して、アウトプットを口に出してしてみる。
口に出したら、理解できてない部分や暗記できていない部分が分かります。
アウトプットが大事なんてどこでも言われてることですが、やってる人少ないんでやれば勝てます。

あとは、結構家の中で歩きながら暗記してました。手で書きながら、という人も結構いると思うんですが、僕はあんまりやらなかったです。時間かかるので。
中1の最初の最初の英単語や筆記体そのものを覚えるときだけ、ひたすらノートに書いてました。

マインドマップとか調べてやってたこともありました。ただ、性格上絵やデザインに凝りすぎて、やたら時間がかかってしまったので、トータルで見ると普通に音読しまくる方が良かった気がします。ただ、ブレストする時などは全然使えるなと思います。



以上、東大首席がマジで考える暗記の極意でした。
普通の内容だと思われた方、ごめんなさい。
何か一つでも実践して、成果に結びつけて頂けたら、それ以上の幸せはありません。


(文責:灘五郎)

え、ホント!いいの?ダイスキ!