結ばれるとかはさておいて、「運命の人はどこですか?」
【短編集】運命の人はどこですか? 瀬尾まいこ、柚木麻子ほか
こんにちは、なべともです。
まずお伝えしたいのは、タイトルは「運命の人は誰ですか?」ではなく、
「運命の人はどこですか?」になります。
あまり変わらないじゃないと思われるかもしれませんが、
私たちは「運命の人」と聞くと、誰か=対象の人は
恋愛、結婚を思い浮かべますが、この本はその対象もひっくるめた
私の求める相手を表しているのです。
その最たる作品が、瀬尾まいこさん著の「運命の湯」。
日本人ながら両親に「ジュリエット」と名付けられた女子大生が
映画にちなんで“私のロミオはどこ?”と探す心温まる物😉
ジュリエットが足しげく通う銭湯「みちのく湯」での
ゆったりくつろぐシーンも満載で
大きな湯船に浸かる魅力が描かれています。
以下は、いちょうの葉が浮いている湯船でおばあさんと会話するワンシーン。
「いちょうは血液の流れをよくしてくれるからね」
「へぇ、そうなんですか」
「ついでに頭がよくなってボケ防止にも効くしねぇ。ま、たまにイチョウの葉が浮いたお風呂に入るだけではあんまり意味ないだろうけど」
実はこの銭湯からあることが始まるのです~✔
そのほかには、柚木麻子さん著の「残業バケーション」は北川悦吏子さん脚本のドラマ“その時、ハートは盗まれた”に魅せられた2人が近づく話と、
南綾子さん著の「インドはむりめ」は30歳となった主人公が上司の紹介でお見合いをして相手からとんでもない罵倒を受けて、自分が低いハードルばかり選んでいた、と気づく話も新鮮です。
運命の人と出会うのは、自らの行動が必要だけど
ちょっとまわりを見まわしてみるのも1つの方法かもしれませんね!
書き続ける楽しみを感じています、その想いが伝われば嬉しいです~