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希望を見出して変わることができるか<老人ホテル&財布は踊る>

原田ひ香さん著の「老人ホテル」「財布は踊る」を読みました。📕

2冊ともお金にまつわるどん底を経験した主人公がどう思い、どのような行動を起こすかが鍵となるお話です。

2冊とも”原田ひ香さんらしい鋭さ”が光っていますが、「老人ホテル」は他者から教えを受けつつ、だますような場面もありスリルを感じます。変化というか、変身していく主人公を「よし、いけー」と応援したくなるのでは?!

ということで、「老人ホテル」の感想をご覧ください~🤗

久しぶりにゾクゾクした。
冒頭から何か起りそうな予感があり、老人ホテルの世界に入り込んでいく。

思い出したくもない過去を持ち、極貧から脱したいという強い意思でかつてオーナーであった老女を見つけた天使(“えんじぇる”という女性の名前)。そこに、天使の過去を掘り出そうとするもう1人の老女が現れる。
両者とそれぞれ関わる中で天使が今まで知り得なかったことを吸収して、新しく生まれ変われるかが見どころ。
毒親の母親がどこまでも追いかけてくるが、お金の価値を老女から学び、押し込んでいた思いを吐き出した天使が選ぶ道は・・・

お金がなくては生活できない。しかしながら、お金があることで失うことがある。
希望を見出して変わることができるか、"天使”を見て!


「老人ホテル」 光文社


「財布は踊る」新潮社


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