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それはすぐ目の前にある。近すぎて見えないだけ!意識変容! 本「既にそこにあるもの」大竹伸朗 ★5

「路上のゴミ、描きかけの看板、イスタンブールの光の匂い、現像ミス・プリント、夢の記憶、牧場からの出発、ノイズ・ミュージック、便所の壁、不良印刷物、6000頁のスクラップ・ブック、廃船、秘宝館、へなへなの日本景…。創造への無謀な情熱―現代美術の袋小路を破壊し、新しい価値観を示し続ける例外の画家、大竹伸朗の20年間に及ぶ闘争の軌跡。」

1999年 大竹伸朗

好きなアーティスト大竹伸朗さん。コラージュや立体作品なんかがめっちゃ好みなんだけど、文章もまた独特で魅力的で惹き込まれる。単純に面白いし、創造性を刺激してくれる。

一編一編は短く、テンポよく読み進められる。話の内容は様々で、毎回どんな表現に出会えるか楽しみでワクワクする。読むたびに、何か新しい気づきがありそうな雰囲気。

何より好きなアーティストさんの思考や感性の一端が垣間見れて嬉しい。読後は作品の見え方・捉え方が変わりそう。手元に置いておいて、たびたびページを開いて、大竹ワールドに浸りたくなる。

とりあえず本書の効果としては、凝り固まった思考や感覚を解きほぐし、バラバラになったその欠片を、無作為にコラージュして、reconstructionしたかのような新境地に至れる!ような気がしたりしなかったり……。

1 UWAJIMA美術ノート 24編
(宇和島ブルース;夜と朝のあいだに;距離―武満徹の追憶に ほか)
2 別海発、倫敦経由、新宿着 12編
(石膏デッサンの頃;別海;切株の音 ほか)
3 既にそこにあるもの 39編
(絵のこと;水と色と紙;絵とオリンピック ほか)

昔は文庫版を持っていたけど、気づけばもう手元に残ってなくて、また読みたいと思ってこのハードカバーのを手に入れたんだけど、こっちの装丁デザインもまたいい感じで好き。

その他の大竹伸朗さんの本も、ハードカバーで集めたくなってくる。でもけっこう古本をあまり見ないので、なかなか手に入らない感じなのかな。まあちょっとずつ集めていこう~。

良い読書体験でした!


Alteration of Consciousness


☆\(^^)/★

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