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#2【転職したい先生に伝えたい!】ビジネスでは当たり前のKGI、CSF、KPIとは?

みなさんこんにちは。
元教員→大手企業で教育系新規事業に従事するビジネスマン3年目の「なべ」と申します。

今回は先生をやっているとおそらく聞いたことがないであろう、「KGI」「CSF」「KPI」という概念について考えてみたいと思います。

僕は全くこの言葉を知らずに企業に転職して、初めてこれらを使われたときに「は?」という状態でした笑
最近ではビジネス系の動画やチャンネルが増えてきましたが、そこでも頻繁に使われる言葉ですよね。

もし1年目でちゃんとこれらについて理解していたら、もう少しプロジェクトへの取り組み方が効率化され効果的なものになっていた気がします。

転職の際の面接でも活用できると思います!

今回参考にした本はこちら



KGIとは?


まず最初に説明したいのはKGIからです。
KGI:Key Goal Indicator
直訳すると、「最終到達地点の鍵となる指標」です。
もう少し噛み砕くと、「最終的に期末に到達したい最も重要な数値目標」となります。

早速よくわかりませんね笑

では先生がわかりやすい、「授業」でKGIを考えてみましょう。
先生は日々授業を行なっていますが、ただ適当にその場しのぎでやっているわけではありません。
わかりやすいところでいくと、定期テストや模試などの機会でいい点数を取るためというのがあると思います。

ここでは授業の最終ゴールを「生徒が定期テストでいい点数を取ること」とします。
もう少し詳しく定義してみて、「定期テストで60点以上を取る生徒が7割以上いること」としましょう。

これがKGIです。
最終的なゴール地点を数値化して表していますね。

では目標が決まったところで、次にCSFについて考えてみます。


CSFとは?



CSF:Critical Success Factor
直訳すると、「重要な成功要因」です。
これはそのままの意味です。
さっき定めたKGIを達成するために重要な要因をCSFと表現しているのです。

例えば定期テストで60%以上取るために重要な要因はなんでしょうか?
・授業の理解度が高い(授業の内容をちゃんと聞いて理解してる)
・宿題に全て取り組んでいる
・授業後にやる小テストでいい点が取れている
・生徒のモチベーションが高い
etc...
棚卸しをすると色々な要素があると思います。

棚卸しをした後に整理する作業が必要なのですが、ここでは一旦
「・授業後にやる小テストでいい点が取れている」をピックアップしましょう。
KPIはこのCSFが決まらないといけません。
なぜなら、KPIはCSFと繋がっているからです。
ではここまで決まったら、最後にKPIを見ていきましょう。



KPIとは?



KPI:Key Performance Indicator
直訳すると、「業績の鍵となる指標」です。
もう少し詳しくいうと、「やっている事業やプロジェットが成功する鍵となる指標を数値で表したもの」です。

ちょっと難しいですね、、、

ですが、実はここまでの流れを踏まえて言い換えるとすごくシンプルで、KPIは
「CSFを数値化したもの」
と捉えることができるんです。

実際に先ほどきまったCSFである
「・授業後にやる小テストでいい点が取れている」
を数値化してみると

「・授業後にやる小テストで80%以上取れている生徒が80%以上いること」
とすることができます。※妥当性・正当性があるかは一旦置いておきます

これがKPIです!
数値化することで、小テストを実施した際の振り返りがしやすくなり、PDCAが回しやすくなりますよね。
また、目標値を決めたことで目標に対するマイルストーンも明確になり、目標達成に向けた意識も変わります。


例えば


この3つは個人的に健康診断に例えられると思っています。
健康(KGI)を達成するために、どこを検査をするかを決め(CSF)、クリアすべき基準値(KPI)を確認する。
健康診断とは違って、これらは自分で設定する必要があります。

KPIがあるから、目標に向けて効率良く向かうことができるんです。
(ただ、実際には健康診断と違ってKPIは仮説→実証を繰り返すと思いますが!)



もしKPIの考え方がなかったらどうだったでしょうか?

目標はあるが、何を・どのくらいしたらよいかわからないですね。
例えば「定期テストでいい点数を取らせたい!」という目標があっても

「とりあえず面白い授業をやろう!」
「生徒に発言する数を増やそう!」

といったように、ばっくりとした行動目標しかできません。
なにより振り返りができないんです。

何が足りなかったのか?
どこを改善すべきなのか?
はKGI、CSF、KPIの考え方があるからこそちゃんと振り返ることができるんです。
これはビジネスだけでなく授業でも一緒な気がします!



最後に


いかがだったでしょうか!

教員は「数字目標を達成する経験がないからビジネスには経験不足だ」と言われることが多く、実際僕も転職の際にそのようなことを言われました。

ですが、日々このような考え方を持っておくだけで
絶対に面接で言えることができます!
僕は実際に「どのように社会科の授業で生徒の言語化力(思考判断表現の点数)を上げるか?」といKGIを設定し、
授業内でアウトプットする回数を増やすなどのCSF、KPIを設定し日々授業を改善していったおかげで、生徒の思考判断表現の点数をUPさせることができました。
そしてその経験は面接でも大活躍しました!

少しでも日々の考え方や、転職の際の考え方の参考になれればと思います!
ありがとうございました!

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