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「株主総会」に参加してみよう!

企業研究のさらにディープな世界である「株主総会」

👉株主総会:株式会社の最高意思決定機関。株主を構成員とし、株式会社の基本的な方針や重要な事項を決定します。

議決権が生ずる(株主総会に参加できる)単元株数は現在「100株」。

といっても、株価は「1株10円未満」の会社から、「50,000円超え」の会社(キーエンス、任天堂、ユニクロのファーストリテイリング等)までさまざま。

議決権を得るために株式を購入する場合、株価10円なら単元株「100株」で1000円。株価50,000円なら、なんと単元株「100株」で5,000,000円必要です。手数料は別です。

研究対象企業の「単元株(100株)」の価格をYahoo!ファイナンスなどで調べてみましょう!

もし、「株価が高すぎて株主として総会に参加するのは無理!」であれば、「単元未満株制度を利用し、1株株主になる」という選択肢も。

また、企業のIRページで株主総会招集通知」、「事業報告書」、「株主総会で使われたパワーポイントスライド」等に目を通し、「株主になったつもり」になって企業を評価するという超現実的な選択肢も。

「株主総会の招集通知」は、型通りで最小限の内容のものから、どのような株主でも「会社の現在・将来が理解」できるように「イラストや図表を使い、 100ページを超える本のような通知書」を作成している会社まであります。

また、株主総会とは別に、中間決算・本決算後、または、四半期決算後に機関投資家・証券アナリスト・記者を対象として開催される「決算説明会」の資料も参考になります。決算説明会を「インターネットで同時配信」したり、「記録動画」をホームページにアップしている企業もありますので参考にします。

かつては、株主総会会場の最前列を社員株主が占領し、「異議なし!」「議事進行!」のかけ声のもと、10分以内に終わっていた株主総会が多数ありました。

時代は変わって、いまは何時間かかっても「株主からの質問にはすべて答える」という会社も少なくありません。

なかには、「私の息子は御社に勤務しているが残業が多い。労務管理はどうなっているのか?」などという質問も登場します。その質問に、人事労務担当役員が丁寧にお答えしたり

「株主総会の運営」や「株主総会に関連する資料の充実度」「アクセスの容易さ」は、研究対象の会社が「社会にどれだけ開かれていて、社会の一員として活動しているか」、また、「その会社の将来を推し量る尺度」になります。

企業研究の選択肢として、ぜひ「株主総会」にご注目ください。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!

写真:「世界の七不思議」(東京書籍)

👉 招集通知:株主総会の開催日時、場所、議題、提出議案、議案要領、関連書類等を記載した案内書。招集通知添付書類として、計算書類(貸借対照表・損益計算書事業報告等)、事業報告書など。
👉Yahoo!ファイナンス
「単元株」価格ランキング
https://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=7

(続く)

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