遠月亜美菜@80’s洋楽派

本業は個人事業主です。主に80年代・音楽などについて語ります。 主観だらけの記事ですが…

遠月亜美菜@80’s洋楽派

本業は個人事業主です。主に80年代・音楽などについて語ります。 主観だらけの記事ですがよろしくお願いいたします!

最近の記事

ウィングスとクィーンとボズ・スキャッグスと

今回はショート・ネタで。 ウィングスの1975年作「ヴィーナス・アンド・マース」に「磁石男とチタン男」という曲がありまして。冒頭のフェンダーローズ・ピアノが印象的なポップナンバーになっています。 この作品は1975年の5月に発表されたものですが、同年11月に発表されたのがクィーンの「オペラ座の夜」。そこからのセカンド・シングルがジョン・ディーコン作の「マイ・ベスト・フレンド」ですが、これも冒頭がエレピの似た感じのイントロで始まる曲でして。ジョン本人が弾いているそうですが、ウ

    • ローリング・ストーンズ「も」好きなんですよ

      ビートルズ系が好きですが 私は兄の影響でビートルズを幼稚園の頃に聴きまして。そのせいで基本はやはりビートルズなんですね。その後いろんな音楽を聴きましたが、結局原点がビートルズなもんで、メロディー好きになってしまいました。だから今でもよく聴くのは10cc、ELO、XTCといったものに戻ってしまうというか。 だからティーンの頃に聴いたストーンズの良さというのは当時はよく分かりませんでした。嫌いというわけではもちろんないんですが。 最初の出会いはレンタルで借りた当時の最新盤だった

      • 【速報】ポリス「シンクロニシティ」ボックスセット発売!

        80年代屈指の名盤「シンクロニシティ」のボックスが出る 6月26日に「シンクロニシティ」の6枚組ボックスセットが出ることが発表されました。 周知の通り、「シンクロニシティ」はポリスのラストアルバムであり、シングル「見つめていたい」「アラウンド・ユア・フィンガー」「キング・オブ・ペイン」「シンクロニシティII」の大ヒットを産んだ代表作。もちろん英・米1位を記録し、年間チャートでも英11位、米3位(83年)・8位(84位)というベストセラーでした。 これまで彼らは既発表曲のCD

        • 音楽の好みが変わる経験

          昔は苦手だったのに、なぜか急にその良さがわかるという経験はありませんか? あれ、なんででしょうね? 聴こえ方が変わるというか、なんとも説明できないのですが。ということで、今回はそんな私の経験をいくつかご紹介します。 私の音楽履歴 私が洋楽にハマったのは84年頃。映画「フットルース」「ゴーストバスターズ」などがヒットし、ワム!がアメリカでも大ブレイクしてバンド・エイドがチャリティシングルを発表した時期でした。 当時は兄の影響でビートルズは別格として、第二次ブリティッシュ・イ

        ウィングスとクィーンとボズ・スキャッグスと

          パワー・ステーションとアーケイディアの頃のデュラン・デュラン

          デュラン・デュランは分裂していた? 先日、X(旧Twitter)で、「デュラン・デュランは、パワー・ステーションとアーケイディアの活動の時点で分裂状態だった」という書き込みがあり、そうだったっけ?と思い、検証記事を書いてみようと思います。 時系列を追ってみる 2つの別プロジェクトが始動した頃のデュラン・デュランはいろんな動きが錯綜しており、私も正確には覚えていなかったので、ここでまず前後の振り返りをしてみましょう。 1984.11 ライヴ・アルバム "Arena"

          パワー・ステーションとアーケイディアの頃のデュラン・デュラン

          洋楽の邦題に関するアレコレ

          前回、ソニーの邦題について書いたのですがおまけの話を少々。 あっさりしすぎだろ ビリー・ジョエルの邦題についての追加。76年発表の「ニューヨーク物語」(Turnstiles)収録の"All You Wanna Do is Dance"の邦題は…。 「踊りたい」 …いや、まあそうなんだけどさ。 コロコロ変えられた邦題 よくあるのは、シングルになる際に元の邦題が変えられるケース。 カルチャー・クラブの大ヒット曲、「君は完璧さ」(Do You Really Want t

          洋楽の邦題に関するアレコレ

          どうしたソニーレコード?? 30年前の思い出

          ソニーとわたくし 1980年代、日本経済は二度のオイルショックを乗り切り、85年のプラザ合意を機にバブル景気を迎え、絶好調でした。日本企業は時価総額の世界ランキングの上位の大半を占めるなどこれまた絶好調。そしてソニーといえばそんな日本企業の中でも圧倒的なブランド力を誇る一つで、高技術・高品質の代表格でした。 そして私もそんなソニーに憧れがあって、初めて買ってもらったミニコンポもソニー、レンタル屋でレコードを借りてはソニーのカセットテープ(HF-Sとか)にせっせと録音するとい

          どうしたソニーレコード?? 30年前の思い出

          シングルレコードまで買ってしまった曲

          アルバムで聴けるのにシングルを買う 80年代はレンタルレコード屋全盛期だったので、300円も出せば最新のアルバムが全曲聴けるわけです。ただレンタルというのは当たり前ですが、自分のものにはならないんですよね。どうしても自分の手元にブツとして持っておきたいとなると、アルバムは学生の身にはなかなか手が届かないし、アルバム全曲好きなわけでもないし、となるとシングルを買ってしまうわけで。 ということで、当時リアルタイムで買ったシングル曲をご紹介。 Survivor "The Sea

          シングルレコードまで買ってしまった曲

          そんなにMORはつまらないのか?

          MORとは? WikipediaではMORはイージーリスニングとして括られていて、その代表格がポール・モーリアだそう。でもイージーリスニングとするのはちょっと違和感が。元々MORはMiddle of the Roadの略称で、ブリタニカ国際大百科事典の「気楽に聴ける音楽を総称していう。これといった音楽のジャンルにこだわらず,クラシックをポピュラーにアレンジしたものやイージー・リスニング,ムード・ミュージック,軽いロックやボーカルなどを含む。バック・ミュージックとして気にな

          そんなにMORはつまらないのか?

          あのアーティストのファースト・アルバムを聴いてみよう

          「ファースト・アルバムにはそのアーティストの本質が詰まっている」 …なんていう言葉をどこかで見かけたことがありますが、それはともかく。人気アーティストなのに実はファースト・アルバムはコケた、なんていう例は普通にあるわけで。そういうアーティストのファーストってどんなのだったのかというのは興味湧きますよね。 ということで今回は私が聴いた中ではありますが、いくつかご紹介。 ジャパン「果てしなき反抗」 ジャパンのブレイクは結局、本格的には最後のアルバムとなった81年の5枚目「錻

          あのアーティストのファースト・アルバムを聴いてみよう

          大人のロックとしての「産業ロック」

          産業ロックで何が悪いか! タイトルは阿部寛さん主演ドラマ「結婚できない男」の各話タイトルのオマージュです。 とまあそんなことはどうでもよくて。「産業ロック」というとセルアウトした(売れ線)ロックというイメージで悪くしか語られないのですが、逆にいえばよく出来たキャッチーなロックなわけで、安心してその質の高さを味わえる音楽として愛聴しています。楽曲だって完成度が高い方が良いに決まっているし、演奏だって上手い方がいいじゃないですか。ヘタウマは確かに個性的で新鮮かもしれませんが、毎

          大人のロックとしての「産業ロック」

          ブルース・スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・USA」:売れたアルバム検証シリーズ⑤

          過去シリーズ記事はこちら。→ マドンナ、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、フットルース、ティアーズ・フォー・フィアーズ 大スターによる大ヒット・アルバム 1984年の時点でブルース・スプリングスティーンは既にアメリカン・ロックを代表する存在でした。75年のサード「明日なき暴走」で時代の寵児となり、その後はマネジャー絡みでの裁判で新作が出せず、ようやく78年になって登場した「闇に吠える街」はセンセーショナルと言えるほどの注目を集め、80年の2枚組「ザ・リヴァー」は一旦「タイズ

          ブルース・スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・USA」:売れたアルバム検証シリーズ⑤

          新社会人に贈る曲5選!

          さあ、新年度ですね。今春から社会人になった皆さん、おめでとうございます! ということで、今回は新社会人になった皆さんへ捧げる曲をご紹介。 ヴァン・ヘイレン「ジャンプ」 まずはど定番から。元気でますよね。 エイジア「GO」 売れなかった3枚目のアルバムより。いい曲です。 ブライアン・アダムス「イントゥ・ザ・ファイア」 ブライアンの力作アルバムのタイトル曲。 ビリー・ジョエル「オンリー・ヒューマン」 ビリーのヒット曲「マイ・ライフ」にも通じる人生讃歌。 PiL

          新社会人に贈る曲5選!

          「なぜ売れる?」と思ってしまった80年代の曲

          前回の「これは売れる!と思った80年代の曲」の続編です。 前回は一聴して「これは売れる!」と思った曲でしたが、今回は逆で、「なぜ売れる?」と何度聴いても思ってしまった曲のご紹介。 基本的に私は「売れるには理由がある」と考える方なので、たとえ個人的に好きではなくても「売れるだろうな」とは思うことも多いのですが、今回ご紹介するのは好き嫌い抜きにしてもわからん、と感じたものです。 グレゴリー・アボット 「シェイク・ユー・ダウン」 1986年、突如としてヒットしたグレゴリー・アボ

          「なぜ売れる?」と思ってしまった80年代の曲

          「これは売れる!」と思った80年代の曲

          予想はチャートマニアの楽しみ 私がヒットチャートを追っていたのは84年くらいからですが、「これは売れる!」「これはダメだろー」と予想するのが楽しみのひとつでした。今回はそんなリアルタイム時に「これは絶対売れる!」と思って予想が的中したものをいくつかご紹介します。 ボストン「アマンダ」 1986年に発売された曲。ボストンのことを当時知らず、8年ぶりの新作ということが盛んに言われておりました。で、FMラジオでこれを初めて聴いたとき、「あ、こりゃ絶対売れる」と確信。ツボを押さ

          「これは売れる!」と思った80年代の曲

          カジャグーグーを聞き直せ!

          ニュー・ロマンティック終末期の登場 その昔、後にヴィサージを結成するスティーヴ・ストレンジを中心としたムーヴメントがありまして。これがニュー・ロマンティック。これといった特定の音楽性というよりファッション的なムーヴメントであるが故にすぐに終息したわけですが、80年代派としてはウルトラヴォックス、アダム&ジ・アンツ、デュラン・デュラン、スパンダー・バレエ、カルチャー・クラブなどワクワクするようなアーティストが登場してきたこの時代はなんとも思い入れがあります。 そんなニュー・ロ

          カジャグーグーを聞き直せ!