遠月亜美菜@80’s洋楽派

本業は個人事業主です。主に80年代・音楽などについて語ります。 主観だらけの記事ですが…

遠月亜美菜@80’s洋楽派

本業は個人事業主です。主に80年代・音楽などについて語ります。 主観だらけの記事ですがよろしくお願いいたします!

最近の記事

新社会人に贈る曲5選!

さあ、新年度ですね。今春から社会人になった皆さん、おめでとうございます! ということで、今回は新社会人になった皆さんへ捧げる曲をご紹介。 ヴァン・ヘイレン「ジャンプ」 まずはど定番から。元気でますよね。 エイジア「GO」 売れなかった3枚目のアルバムより。いい曲です。 ブライアン・アダムス「イントゥ・ザ・ファイア」 ブライアンの力作アルバムのタイトル曲。 ビリー・ジョエル「オンリー・ヒューマン」 ビリーのヒット曲「マイ・ライフ」にも通じる人生讃歌。 PiL

    • 「なぜ売れる?」と思ってしまった80年代の曲

      前回の「これは売れる!と思った80年代の曲」の続編です。 前回は一聴して「これは売れる!」と思った曲でしたが、今回は逆で、「なぜ売れる?」と何度聴いても思ってしまった曲のご紹介。 基本的に私は「売れるには理由がある」と考える方なので、たとえ個人的に好きではなくても「売れるだろうな」とは思うことも多いのですが、今回ご紹介するのは好き嫌い抜きにしてもわからん、と感じたものです。 グレゴリー・アボット 「シェイク・ユー・ダウン」 1986年、突如としてヒットしたグレゴリー・アボ

      • 「これは売れる!」と思った80年代の曲

        予想はチャートマニアの楽しみ 私がヒットチャートを追っていたのは84年くらいからですが、「これは売れる!」「これはダメだろー」と予想するのが楽しみのひとつでした。今回はそんなリアルタイム時に「これは絶対売れる!」と思って予想が的中したものをいくつかご紹介します。 ボストン「アマンダ」 1986年に発売された曲。ボストンのことを当時知らず、8年ぶりの新作ということが盛んに言われておりました。で、FMラジオでこれを初めて聴いたとき、「あ、こりゃ絶対売れる」と確信。ツボを押さ

        • カジャグーグーを聞き直せ!

          ニュー・ロマンティック終末期の登場 その昔、後にヴィサージを結成するスティーヴ・ストレンジを中心としたムーヴメントがありまして。これがニュー・ロマンティック。これといった特定の音楽性というよりファッション的なムーヴメントであるが故にすぐに終息したわけですが、80年代派としてはウルトラヴォックス、アダム&ジ・アンツ、デュラン・デュラン、スパンダー・バレエ、カルチャー・クラブなどワクワクするようなアーティストが登場してきたこの時代はなんとも思い入れがあります。 そんなニュー・ロ

        新社会人に贈る曲5選!

          正直、クィーンの人気ってどうだったのか?

          (注)今回の記事は超がつく私見です。 ひょっとすると日本ではビートルズの次に人気があるんじゃないかというクィーン。もちろん他国でも人気の高いバンドではあるんですが、80年代の一部を体験した身からすると少し違和感があるんです。 ということで、個人的な経験を少し語りつつ、現在の人気の源を探ってみようかと思います。 1984年「ザ・ワークス」以前と評価 私がクィーンをリアルタイムで知ったのは、1984年。アルバムでいうと「ザ・ワークス」の頃でした。この頃のクィーンはというと、日

          正直、クィーンの人気ってどうだったのか?

          シンプル・マインズ「ドント・ユー?」をめぐる話

          シンプル・マインズ初の全米1位ナンバー 1985年の映画「ブレックファスト・クラブ」の主題歌となった「Don't You?」。シンプル・マインズにとっては待望のアメリカでのヒット・シングルになり、全米1位・年間チャート16位を記録。それまでの彼らは82年のアルバム"New Gold Dream”、84年の"Sparkle in the Rain"でイギリスを制覇したものの、アメリカでは両アルバムは60位台、シングルに至ってはそれまで一度もチャートインしていなかったわけで、彼

          シンプル・マインズ「ドント・ユー?」をめぐる話

          80年代のヒット曲の意外なオリジナルを聴こう

          音楽の趣味を広げるのに有用な手段の一つがカバー曲。好きなアーティストのルーツが知られたりもします。今回はバナナラマの「ヴィーナス」(ショッキング・ブルー)などの有名曲ではないものをいくつかチョイスしてみました。 If You Don't Know Me by Now 「二人の絆」の邦題で知られるシンプリー・レッドによる89年の大ヒットカバー(英2位・米1位)。ミックのソウルフルな歌声が沁みます。 オリジナルはフィリー・ソウルのハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ。7

          80年代のヒット曲の意外なオリジナルを聴こう

          G.I.オレンジ完全ディスコグラフィー

          「好き」・「嫌い」を書くことと誹謗中傷は違う 今、あるnoteの記事を読んで腹立ってます。G.I.オレンジに関する記事だったんですが、彼らについては確かに日本でしか売れなかったという事実はあります。また父親の出資で日本のレコード会社の契約を取り付けたというのもある程度事実らしいです(が、商売に聡いレコード会社がコネだけでレコード出すわけもない)。しかし、それをもって彼らをディスるのは違うんじゃないですかね?この記事を書いた人はG.I.オレンジに限らず、他アーティストを小馬鹿

          G.I.オレンジ完全ディスコグラフィー

          やはりビートルズは凄かった(ソロ作品から分かること)

          メンバー全員が全米1位を持つ 今回もビートルズ関連ネタですが。最近各メンバーのソロ作もいろいろ聴いていて思ったことを。何がやっぱり凄かったって記事タイトル通りで、メンバーがソロでも全員全米1位を記録しているんですよね。こんなバンド見たことない。まずデータから。 John Lennon シングル:1974 Whatever Gets You Thru the Night / 1980 (Just Like) Starting Over アルバム:1971 Imagine /

          やはりビートルズは凄かった(ソロ作品から分かること)

          ティアーズ・フォー・フィアーズ「シャウト」:売れたアルバム検証シリーズ④

          久々に売れたアルバム検証シリーズ、マドンナ、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、フットルースに続く第四弾は、ティアーズ・フォー・フィアーズの「シャウト」を取り上げます。 「シャウト」以前のTFF アルバム「シャウト」(原題"Songs from the Big Chair")は彼らの2枚目のアルバムですが、それまでの彼らの知名度というと、イギリスのチャートを追っていた人たちくらいしか知らなかったんじゃないかという程度だったはず。デビュー・アルバム「チェンジ」(原題"The H

          ティアーズ・フォー・フィアーズ「シャウト」:売れたアルバム検証シリーズ④

          ビートルズ時代のジョージ・ハリスンの曲

          去年のビートルズの最後の新曲"Now and Then"が出てから、ここのところビートルズを聴き直しています。その後の赤盤・青盤の新装版にはジョージ・ハリスンの曲が多く追加されましたが、ここでジョージのビートルズ時代の曲を振り返ってみましょう。 シンガーとしてのジョージ ジョージの自作曲を振り返る前に、ジョージの歌唱曲を確認してみましょう。レノン=マッカートニーという圧倒的なソングライターがいたためにジョージの自作曲はなかなか世に出なかった(本人の寡作もあって)のですが、

          ビートルズ時代のジョージ・ハリスンの曲

          今さらながらビートルズ赤盤・青盤の選曲の謎を解く

          ご無沙汰でございます。ということで昨年末に登場したビートルズの新装赤盤・青盤について語りたいと思います。まず、今回オリジナルと比べて収録曲が圧倒的に増えています。そこでそれらがなぜ収録されたのかを考えてみたいと思います。 赤盤追加曲編 I Saw Her Standing There 初期のポール作の名曲であり、ビートルズ初期の定番レパートリー。ポールのソロライヴでも度々演奏されることの多い代表曲ですから、これは順当。 Twist And Shout I saw her

          今さらながらビートルズ赤盤・青盤の選曲の謎を解く

          アーティストとの出会い①(A編)

          今年の3月頃、ヒマだったもので持っているアルバムのデータベース化(といってもエクセルベースですが)をしていました。現時点(5/6)でアルファベットのUまで終わった時点で約2,000枚くらいだったんですが、ただデータベース化するのもアレなんで、それぞれのアーティストとの出会いや感想を書いてみようかという他の人にとっては全くどうでもいいであろう、個人的な備忘録です。ご興味がある方はどうぞお読み下さい。今回はアーティスト名A編です。 ABBA 私が洋楽を聴き出したのは1983−

          アーティストとの出会い①(A編)

          AI時代における音楽のオリジナリティ

          AIが作った擬似ビートルズ 何やら論文のようなタイトルですが、とりあえずこれ聞いてみてください。 YouTuberのDae Limsという人が、ポール・マッカートニーの2013年作「NEW」にジョン・レノンのボーカルを入れたAIによる曲。Cメロのところにジョンの声が聞こえてくるところで感涙モノなんですが、よーく聴くと微妙にヴォーカルアレンジもビートルズ調に変えており、ポールのヴォーカルも昔の声になっています。すごいね。 この人は他にもジョンの「Grow Old with

          AI時代における音楽のオリジナリティ

          追悼・坂本龍一さんの80年代作品

          坂本龍一さんのキャリアについてはもう云々言うまでもなく。YMO以外のソロ作は1980年の”B-2 Unit"しか聴いていませんが、コラボやプロデュース作に好きな作品がたくさんあります。ここではそれをご紹介し、坂本さんを偲びたいと思います。 Japan "Taking Islands in Africa" 1980年発表の4thアルバム収録曲で、ジャパン(とその後長く続くデヴィッド・シルビアン)と坂本龍一の邂逅作。バッキングはほとんど坂本さんが作ったらしく、他のメンバーはや

          追悼・坂本龍一さんの80年代作品

          ワム!やペット・ショップ・ボーイズらだけじゃない、80年代の2人組

          別に2人組がブームだったわけではない 80年代といえば、ホール&オーツ(70年代から活躍していますが)、ワム!、ユーリズミックス、ペット・ショップ・ボーイズ、ティアーズ・フォー・フィアーズと2人組が躍動した時代ですが、別にデュオ形式がブームだったわけではなかったと思われ。 とはいえ、印象に残る人たちも多いのでこちらでご紹介。 Double "The Captain of Her Heart" スイス出身。当時のデュオの中では暗いというか落ち着いたイメージのあるこの曲がヒ

          ワム!やペット・ショップ・ボーイズらだけじゃない、80年代の2人組