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ウィングスとクィーンとボズ・スキャッグスと

今回はショート・ネタで。
ウィングスの1975年作「ヴィーナス・アンド・マース」に「磁石男とチタン男」という曲がありまして。冒頭のフェンダーローズ・ピアノが印象的なポップナンバーになっています。

この作品は1975年の5月に発表されたものですが、同年11月に発表されたのがクィーンの「オペラ座の夜」。そこからのセカンド・シングルがジョン・ディーコン作の「マイ・ベスト・フレンド」ですが、これも冒頭がエレピの似た感じのイントロで始まる曲でして。ジョン本人が弾いているそうですが、ウィングスの影響があったのか興味深いところ(たぶんない)。

さて、翌76年にボズ・スキャッグスによるAORの名盤「シルク・ディグリーズ」が登場します。
最近知ったんですが、このアルバムの代表曲の一つ「リド・シャッフル」、アルバムに参加し共作をしたTOTOのデヴィッド・ペイチによると、実はこの曲、ウィングスの「磁石男とチタン男」に触発されたそう。ボズ本人はファッツ・ドミノのシャッフル・ナンバーにも言及しており、どうやらこの2つをミックスさせたものらしい。

こういう同時代性というのは面白いですね。

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