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ストップイット!「言い方を間違ったと言うが、言い方こそがあなたの人格なのです」

 「ナメ君日記」68枚目

70喝ハガキ

<マンガ© 2021 もりおゆう ハガキサイズ>

愚かで厚顔無恥とさへ言える釈明が多発している昨今です。

ナメ君もあきれ果てています。

張本 勲氏がTBSの出演番組内で東京五輪女子フェザー級で日本女子初の金メダルを獲得した入江聖奈(日体大)選手並びに女子ボクシングを侮辱する問題発言をした事に対し視聴者からの抗議が相次ぎ、日本ボクシング連盟も10日付でTBSに抗議文を送付しました。これは、すでに新聞、テレビで大きく報道されており皆さんご存知の事と思います。

この件に関する張本氏当人の謝罪が、言い方を間違えたとか、言葉足らずだった、、云々と言うものです。この謝罪がさらに問題となっています。当たり前です。

何が言葉足らずなのでしょうか? 足らないのは別のものです。

又、東京五輪開会式でショーディレクターに抜擢されていた元お笑い芸人の小林賢太郎氏が、コントユニット「ラーメンズ」時代のコントの中で、ナチスドイツが行った「ホロコースト」を扱い「ユダヤ人大量虐殺ごっこをやろう」と話した映像が大問題となり解任されました。当たり前です。こちらも、すでに新聞、テレビで大きく報道されており皆さんご存知の事と思います。

その後、小林氏は「当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだった云々」と釈明/謝罪しましたが、さらに火に油を注ぐ結果となりました。
言葉選びの間違いとは何事でしょう? 
何をどう間違えると「ユダヤ人大量虐殺ごっこをやろう」等と言う言葉が出て来るのでしょうか?!
耳を疑うような発言です。

いずれにも共通しているのが、「言い方を間違えたとか、言葉足らず、言葉選びの間違い」といったもので、言葉の問題として釈明している点です。まるで、自分の本質は間違ってはいないかのようなものの言い方です。

しかし、言葉使いは表面上の問題でしょうか?
誤った考えを持っているからこそ、誤った事が言葉として出て来るのではないでしょうか? 言葉を選ぶ主体は本人であり、その本人の考え方こそが言葉となって現れるのです。言葉を選ぶのは他ならぬその人格そのものなのです。

だから、こういった人達は過ちを犯すと、その釈明でさらに過ちを犯すのです。

僕が若い頃に読んだ本にこんな一節があり、僕の大切にしている言葉です。

「行為を刻むように言葉を刻みなさい」

言葉こそあなたの本質だからです。


<© 2021 もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(This picture and text are protected by copyright. 2021.Yu Morio)

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