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「みんなで集めたグリコのオマケ」昭和菓子

 「僕の昭和スケッチ」105枚目

105グリコのオマケ
<「グリコのオマケ」画/© 2021 もりおゆう 水彩/ガッシュ>



キャラメルの箱の上に小さな箱が付いていて、その中にこれ又小さな玩具が入っていたグリコキャラメル、覚えていますか?

歴史をたどると、なんと始まりは古く1927年。驚く事にそこから現在まで100年近く続いているのです。その種類は約3万種と言われていますが、僕にとって懐かしいのは何と言っても昭和40年代のプラスチィック製のオマケです。

上のイラストのように色々なオマケがありました。
入っていたオマケがカナヅチなんかだとちょっと↘︎気分でしたが、ラジヲやレコードプレイヤーが出て来ると↗︎気分で友達に大自慢! (時計なんかも良かったな〜😄♪♪)

ようやく戦後の極貧の時代を抜け出しつつあった時代とは言え、後の世のようにオマケだけとって中身を捨てるなんて事はもちろん誰もしませんでした。

何より、グリコキャラメルは目茶美味しかったのです。牡蠣に含まれている重要な栄養素「グリコーゲン」を取り出してキャラメル状にした事から「グリコ」と命名されたグリコキャラメルには独特の風味があり何度食べたか判りません。「一粒300メートル」という有名なキャッチコピーも忘れられません。キャラメルを食べては子供同士で駆けっこをしたものです。後にアーモンドキャラメルが発売されると、さらに大ファンになりました。

ちなみに、このオマケは一般に「グリコのオマケ」と言われていますが、江崎グリコでは決してオマケと言わず「グリコの玩具(おもちゃ)」と表しています。強い思い入れがあるためとのことです(*江崎グリコのHP参照)。

以上、本日は昭和の代表的なお菓子、グリコキャラメルのお話でした。

(*)参考資料について
仕事関係のデザイナーのAKIさんがグリコのオマケをコレクションしていらっしゃり、今回はそれを参考資料にさせて頂きました。写真がいっぱいありますよ! AKI'S ROOM
(*)雑記
僕は最近著作権の記事を何本か書きましたが、こういったオマケグッズを絵に描いてネット配信する際に著作権の許諾は必要ありません。それは、例えばカナヅチを例にとると、これはカナヅチ一般のデザイン/印象を出るものではなく著作物には当たらないとされているためです。

<文と絵 © 2021 もりおゆう 禁無断転載 All rights reserved>

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