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美を好む力 = 問題を発見する力【読書記録】世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

ルールがわからないゲームで戦うために必要となるのは美意識。

サッカーのことをまったく知らないのにいきなりフィールドに放り込まれたらどうしますか?

・ボールは手で触ってはいけない
・同じ服を着ている人たちは見方、違う服を着ている人たちは敵
・ボールを前方にある"あみあみの四角"にこのボールを入れるのが目的

だれに教えられるでもなくこのルールにいち早く気付く人と、それにぜんぜん気付かない人がいるとしたら、キーとなるのが”美意識"。

社会に放り込まれ、そこでうまくいく人とあまりうまく行かない人もそうなのかもしれません。

そこで今回の記事では、ベストセラーの「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」を材料に、その美意識について考えていこうと思います♪

このnoteでは、書評を中心に読書に関する記事を発信しています。ぐちゃぐちゃになった頭の中を読書で整理してみると、それだけで人生がラクになります。

<こんな人にオススメの1冊>
・最近感性が鈍っている、もやもやしている
・アウトプットしたいけどアイデアが出てこない
・洞察力や直感を鍛え仕事や人生をよくしたい

視点① どう問題をとくか? < どの問題をとくか?

仕事や人生、その他なんでもうまくいかないときは、そもそも最初から目指しているゴールが間違っていることが多いです。

とくべき問題、ゴールがそもそも間違っていると、その問題をとくことに力を入れても成果はでません。

サッカーというゲームに勝つためにラグビーのタックルの練習を何万回してもあまり意味はないのと一緒。

たくさんの要素が複雑に絡み合って、しかもすさまじいスピードで変化していく現代社会では、数値化・言語化されたもの中だけ、すでにわかっていることの中だけで問題を解決しようとしてもなかなかうまくいかない。

複雑すぎる、しかも一定ではなく常に変化していく。
自分が参加しているゲームのルールがもうわからない。
そういうゲームを戦いたいわけではないのに戦わざるえないのが私たち。

視点② どの問題をとくか?に必要となるのはアートを観る力

どの問題をとくか?自分が本当にとくべき問題を見つけるために重要なキーとなるのがアート。

アートとサイエンス

そしてアートの対局にあるのがサイエンス。
サイエンスは言語化、数値化されている対象に対しては有効な手法だけど、まだ言語化数値化されていない対象にはあまり有効ではない。
ルールがわからないゲームで戦うときにサイエンスは役に立たない。

でもルールを理解してからゲームを戦うことももうできない。
ルールを知っている人がいないから。
ルールを教えてくれる人はいないから。

その中で自分でルールを見つける、自分がどの問題をとくか?を決める。
それに必要となるのが美意識。
それはアートを観る力、直感や感性。

*【参考記事】アートを観る力を手にいれる方法

視点③ どの問題をとくか?のカギは"あるがままの姿"を観ること

『あるがままの姿で物事を見よ。』

自省録 第四章十一 著:マルクス・アウレリウス・アントニヌス

人は合理的に考えてるようで、実はそれほど合理的に考えてはいない。
まず先に信じる心があって、その心を合理化するための理屈を後付でつくっているだけ。

本来はシンプルなはずの人間が自分自身でルールを複雑にしている。

多面的、複雑に見えているようで実際にそうであったとしても、それを動かしている動力源はいたってシンプルだったりする。

*【参考記事】人は自分が信じたいものを信じているだけ

恋愛も、お金も、仕事も、エンタメそしてギャンブルさえも、それらは2次的なもので、私たちを本当の意味で“突き動かしている"ものではないかもしれない。

複雑に見えるルールをシンプルに見るかどうか。
大切なのは複雑なものから余計なノイズを取り除き、そのあるがままの姿を観ることができるかどうか。
それがとくべき問題。

そのあるがままの姿を観るために必要となるのが、アートを観る力で、美意識。

アートを観ると人生がラクになる。オススメです。

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