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最近の記事

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 12話感想

完走した感想です。 主人公にヒロインが好意を寄せるけど結局あとひと押しが足りずに終わってしまう作品。ありますよね。 連載中の漫画とかがアニメ化した時に特に多いです。仕方のないことだとはわかっていてもここで終わりかい!となってしまいます。 成就した恋愛ほど語るに値しないものはないと森見先生も仰ったように、それ以上は「ない」のですが、それでもいいから、ちゃんと関係にけりをつけて、コンテンツを終わってくれと思うことが私は多いです。 だから本当に満足しました。 ありがとうございま

    • 転生王女と天才令嬢の魔法革命 12話感想

      3月も終わりになると、いよいよ冬アニメも終わりを迎えますね。 出会いがあれば別れもある。人の世の常でございます。 寂しくも儚いからこそ美しさが際立つ。「花は盛りをのみ見るべきではない」とは吉田兼好も述べていましたよね。 今回は、『転生王女と天才令嬢の魔法革命』 最終回の内容を含みます。 それでは、完走した感想です。 まずこの作品を表すならなんと言いましょうか。 「異世界転生落ちこぼれ百合アニメ」なのでしょうか。 いや、違う。(反語) 確かに、批判的な見方をすれば、 「属性

      • 結局仕事が回ってくる話

        私の職場では年に数回研修が行われる。 が、正直大半の人間は面倒くさいと考え積極的に参加しないで済む理由を探す。 ここ数年新型コロナウイルスの影響があり、外部講師を招いての研修の一部が人数制限を設けた。基本的に新人は参加しなければならないそうだが、それ以外の人間については人数の関係上、各課二名参加するようにとのお達しである。 では誰が参加するのか。という押し付け合いになる訳である。 このような時、私は意識が高いわけではないので、できれば参加せずに事を終わらせたいのだが、かと言っ

        • すれ違い

          今の職場のだるい部分はどこかということを雑談程度に話していたときに、「仕事のやり方の部分の改善をしていかないと、環境がよくならないんじゃないっすかね」と言ってみたら、先輩(結構年上)は「でもうちってそういうところあるから、それを言っても仕方ないよね」と返されてもやっとしたので、もやっとポイントを記録しておく。 改善すべき点があることについてはなんのコメントもないところ それを言っても仕方ないよねという理解した風なコメントで返されたところ それは何に対しても諦める理由にな

        お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 12話感想

          なぜ私は「容疑者Xの献身」で泣くのか

          容疑者Xの献身。2008年の映画らしい。 始めて観たのは10年くらい前。それでも劇場ではなくて地上波放送されたときだったはずだ。 今回ガリレオシリーズ久々の映像化ということもあり、記念として本作品が地上波放送されていた。Twitterでも長い時間トレンドになっており、根強い人気の高さが伺える。 初見の新鮮な気持ちはあまり思い出せないが、世間の評価と大差なく、「泣ける」という印象を持っており、今回も「どうせ泣けるんだろうな」と思いながら視聴した次第である。 前回の視聴からかなり

          なぜ私は「容疑者Xの献身」で泣くのか

          何もしないという選択

          内閣の支持率調査が行われると、問題に対して何もしていないから。あるいは何の説明もしていないからという理由が不支持の理由になることがよくある。 これは行政に限った話でなく、一般的に仕事とは何もしていなければ問題になるわけである。 私は連休最終日に何もしなかった。 これは意図して何もしなかったわけではなく、結果として何もしていなかったのである。もちろん本来の意味で何もしなかったわけではない。当然、最低限度の生活の為に必要な家事や、食事をはじめとする生命維持活動は行っている。何もし

          何もしないという選択

          大衆浴場

          大衆浴場の外気浴をするために設置された中庭。ウッドデッキの上に白い椅子が2脚と、寝そべることのできる作りのベッドが4台置かれている。ベッドは4台とも使われていて、それぞれがぼんやりと外気に身を晒している。私は壁際の椅子に腰掛けてどこでもない空間をぼんやりと見ている。ウッドデッキの目の前には石と砂利が無造作に置かれた庭が作られており、一本の樹木が植えられている。また、空間の隅に数台の証明設備用の機材が置かれている。今は午後2時過ぎであるので、照明は消えている。昼過ぎではあるが、

          大衆浴場

          禁煙

          2018年の秋のことである。 さらなる煙草の増税を翌日に控え、私はいよいよ時が来たのだなと思っていた。それまで禁煙というものについて本気で考えたことはなく、なんならその時ですら、いよいよなんて思ってみたものの、それほど強い決心をしていたわけではなかった。しかしきっとこれが最後の増税というわけでもなかろう。数年、いやもしかすると次の年にもまた値段が上がると思うとそれだけで暗澹たる思いになった。そもそも私は自分自身が吸う煙草の匂いには特に何も思わなかったが、煙草を吸った後に自分自

          サウナ気分

          朝、妻が言った。 「今日夜外で会食あるから」 まだ冴えない頭。半目で見つめる先で彼女は続けていう。 「夜ご飯1人で食べてね。味噌汁の残り冷蔵庫にあるから」 仕事をしながら考えた。ならば夕飯何を食べようかと。とりあえず迎えが必要になるようなら連絡してくれと妻にはLINEしておいた。帰ってくるのはきっと早くても22時といったところだろう。迎えに行くとしても私の自由な時間はかなり長いそう思うと心が踊った。 週末なのでそれなりの疲労感もあるし、なんなら平日の夜だけどサウナに行こう

          サウナ気分

          エルデの獣を倒した話

          つい先日日本ゲーム大賞2022が発表され、大賞にエルデンリングが選ばれた。私もいち褪せ人として誉れを感じたところであったが、実はエンディングまであと少しというところまでしかゲームを進めていなかった。そのため他のプレイヤーと同じように「やっぱり今年はこれ!納得だよな」なんてことを言える立場かというと微妙なところで、「納得だった」と過去形で語れるところにはいないという謎の気後れがあった。 じゃあまあ大賞も受賞しましたし?私も改めてエルデの王、目指しますか。と思って狭間の地に降り立

          エルデの獣を倒した話

          美容室

          コミュニケーション能力がない人間のことをコミュ障というのだと知ったのはいつのことだったろうか。 もともとはネットスラングだったと思う。私は高校生の頃にvipだのをガラケーでポチポチみる習慣があったので、その頃にはコミュ障という人種がいることを言葉では認識していた。 大学生になった頃に学科の友人とのふとした会話で「コミュ障ww」みたいな感じで自然に会話に登場してきて、私も「お、一般人(笑)もネットスラングを使う時代ですかwww」(激寒スマイル)と思ったのをなんとなく覚えている。