お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 12話感想

完走した感想です。

主人公にヒロインが好意を寄せるけど結局あとひと押しが足りずに終わってしまう作品。ありますよね。
連載中の漫画とかがアニメ化した時に特に多いです。仕方のないことだとはわかっていてもここで終わりかい!となってしまいます。
成就した恋愛ほど語るに値しないものはないと森見先生も仰ったように、それ以上は「ない」のですが、それでもいいから、ちゃんと関係にけりをつけて、コンテンツを終わってくれと思うことが私は多いです。

だから本当に満足しました。
ありがとうございました。

もう付き合っちゃえよ!と何度リアルに叫んだことか。
ああいう高校生くらいの男女の、付き合うか付き合わないか、みたいな。両片思いのときっていっっっっっっっっっっちばん楽しいときですよね。
そこを見事に表現していて甘酸っぺえー!と思ってクッソ気持ち悪い顔でニヤニヤしながら見ていました。

「天使様とかいう仰々しい呼び名とか。その天使様が偶然隣の家でお互い一人暮らしで知り合って通ってくれるとかありえんだろ。」って思う人ー!?いますかー!?
そう。ありえないんですよ。正解。
だからいいんですよね。オタクの好きそうな歪んだ欲望がもう振り切っていていいですよね。しかもアニメだからいいんですよね。実写化ではこうはいかんよな。

正直3話くらいまでは主人公に不快感あったのよ。
周くんはナチュラルに真昼ちゃんのことを「お前」呼ばわりするじゃないですか。それは本当によくない。いくら周くんがイケメンだろうが本当は心があたたかくて優しいやつだろうが俺はちょっと嫌だったわ。なんでこいつこんな偉そうに「お前」呼びするん?って。多分それ好きな女子いないぞ?って思いながら見てた。
それがお互い名前呼びするようになって、関係性もできて段々と気にならなくなったけどね。
ただ今度は「悪い、触られて嫌だったよな」みたいな卑屈さが逆に気になるようになったわ。真昼ちゃん別に嫌がってねえじゃん!なんで今度は卑屈やねん!ってね。

けど色々思い返してみながら最後まで見てみると俺は真昼ちゃんが幸せならそれでいいかって思ったよ。
周くんは自分のことを冴えないやつとか陰キャみたいな感じで見てて自己評価低いけど、そのあたりの認識の感じとか見ると「お前」呼びとかも他人との距離感測るのが苦手な人って風に見えるし。過去のトラウマもあって説明つくし。みんな人に恵まれていてよかったなと思いますね。

最終話のクソウザクラスメイトは許さんけどね。

放送中は作画がどうのこうの言ってる声もあったようですし、実際大丈夫か?と不安になるところはないでもなかったけど最終話告白シーンにリソースを注ぎ込んでんな。ってのが伝わった。可愛かったです。

あとオーイシマサヨシのOPも良かったよね。
MV見ましたか?オトモダチフィルムのときの女の子ですって。
ウーリャちゃんっていうんですって。時の流れ早すぎてビビるわ。
おじさんびっくりよ。
「多田くんは恋をしない」2018ですって。
驚きよね。
ちょっと話逸れたけどおじさん作品全体には満足したわよ。
キュンキュンしちゃったわ。ありがとうね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?