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第2話 歪

「普通」というものと縁を切ってから18年が経とうとしている。



幼少期、典型的なADHD・ASD属性が色濃く滲み出でた
所謂「問題児」だった。

会話は常に喧嘩腰。知らず知らず他人の地雷をスキップで踏んでいく。
常に注意散漫、かと思えば何かに集中しだすと誰にも止められない。
両親はそれに危機感を感じ、ゲームを買い与えなかった。
テレビゲームの類で唯一与えられた娯楽は、父親のおさがりのファミコンのみ。
承認欲求を満たすためにトラブルを度々起こしては
思うような反応が得られず悶々とする日々。
同級生のみならず、同級生の親まで敵に回し
ついにはとある町内の出入り禁止令を言い渡される始末。


傍から見た僕は「手の付けられない生意気なクソガキ」。
だが本当の僕は常に孤独で、環境の変化に打たれ弱く繊細な
「筋金入りの臆病者」だった。





小学2年生。僕はある男との出会いにより、「普通」というレールから引きずり降ろされることになる。


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