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メルボルンでのリアル食事事情 物価など

メルボルンのレストランは高い。

ラーメンと餃子を頼むと30ドルくらい、日本では定番プランのカフェランチをメルボルンでやると、30ドルちょい超えくらいになる。

ランチの後にカフェでコーヒーとケーキを頼むのであれば場合によっては50ドルくらいに到達することも覚悟しなければいけない。

メルボルンに来て間もない頃、新しくできた女友達ハルカと地中海料理屋にお昼ご飯を食べに行った。美味しそうなものいくつかを注文すると、お会計が80ドルになって、ヒッと飛び上がった。

期間限定の長旅で終始ケチになるつもりはない。私は食を愛しているので、そこでしか味わえない特別な味を求めてたまにレストランを訪れるのもいいなぁとも思う。

でも、日本で食べられる1000円ちょっとの定食やラーメンに比べると、どれも劣るな…というのが正直な感想だ。いや美味しい。メルボルンの食べ物は確実に美味しい。

でも、日本が美味しすぎるッ…!!!

美味しすぎるものを1000円ちょっとで食べることに慣れすぎてしまった。

ここに来る前に一緒に東京に住んでた相棒のティムも同じ現象に悩まされており、最近はレストランにほぼ行かなくなった。


だったらどうしてるのか?

そんなリアルな食事情を、本日はお届けしたい。






メルボルンに住むと自炊の魅力に気付く


私は自炊も外食も両方好きで、自炊と外食の比率が6:4くらいだった。

しかしメルボルン生活を始めて以来、やがてその割合は9:1くらいになった。

最初の頃は週に2回くらいは外食してた。多国籍国家な街の醍醐味はひとつの場所で色んな国の料理を楽しめること。その地に移住してきた人が作るので、本場の味だ。ギリシャ料理もパキスタン料理もある。何それどんな味…?と気になったら一度は食べておきたいところだ。

しかし、色んな国の料理を”作る”という手も忘れてはいけない。

最近ベトナム人夫婦のおうちに遊びに行ったとき、みんなでベトナム料理を作った。

牛ひき肉にニンニクやピーナッツやレモンを混ぜ、餃子のように葉っぱで巻いて食べたあの感動的な一品を、私は忘れることはできない。



ライスペーパーに巻いてタレにつけて食べると何個でもいけてしまう…


外国から来たお友達に、その国の名物を伝授しえもらう。そんな遊びができちゃうのもグローバルな都市・メルボルンの醍醐味だ。


先週はティムの友達のリクトくんがおうちに遊びに来てくれた。

ティムはアメリカのお店によくあるチキンヌードルスープを振る舞った。

アメリカで二日酔いしたらチキンヌードルスープを飲むのがティムの中の定番らしい。これが冬に食べるとあったかくて旨い。

ローストチキンとセロリの旨味がブワッと広がるスープは、一杯じゃとても満足できない。さらにリボンパスタを入れると可愛くて歯応えも抜群…


余った材料でまた何か作れる
チップスはワカモレと食べると旨ヘルシー


リクトくんは21歳で、これが初めての一人暮らしらしい。料理もはじめて。日本ならコンビニやすき家に駆け込めばなんとかなる食事も、メルボルンではそうはいかない。ということで、人生初の料理に奮闘しているのだとか。

最近は友達と肉じゃがを作って食べたそうで、うちではレモンチキンという名の料理を一生懸命作ってくれた。クックパッドを真剣に眺めてて可愛かった。誰かに作ってもらう料理は、あたたかくて美味しい。

それに、メルボルンのキッチンは日本にいた時に使っていたものよりはるかに大きい。

キッチンが好き


広々とした5口コンロに、大きいオーブンがあれば魔女の宅急便のおばあちゃんが作る魚のパイだって夢じゃないかも?



外国の台所は夢の実験場所なので、普段は作らないレシピにチャレンジしておきたいところだ。

本屋さんや図書館に行くと、魅力的なレシピ本が勢揃いしているので1冊買ってみたいところ。


ビクトリア図書館の世界のレシピ特集


家で作ると、ボリューミーなオージービーフがレストランの半額以下でいっぱい食べられる。



最近フライドポテト狂のティムは、お家でポテト屋を揚げ始めた。

じゃがいもの袋は気前の良い値段で、フライドポテトが無限に作れるのだ。

出来立てのフライドポテトは最高のおやつだ。

甘いもの大好きな私は、ズボラでも作れるおやつ:スイートポテトケーキを編み出して以来おうちで甘いものを楽しんでいる。蜂蜜とさつまいものみだから罪悪感もなし。


オーブンに行ってらっしゃい


マーケットを駆使せよ


海外に行くと絶対に訪れたいのが地元のマーケットだ。膨大な種類の野菜や果物や生鮮商品が活気よく売り買いされる市場は、足を踏み入れるだけでパワーがチャージされる。



マーケットのいいところは、種類が豊富でとにかく安い!!大きな赤唐辛子が1ドルで買えたり、紫色のカリフラワーなんかもある。


ズラリ


どうしてこんなにも安いのだろう?と思って、最近検索して調べてみた。

スーパーに食材がやってくるまでにはいろんな労働が存在する。仕分けだったり、それを運ぶための運送量だったり色々ある。仲介業者も存在する。そこにかかった人件費や労働費がプラスされているのだろう。

マーケットで買える野菜は作り手との直接取引。だから安くて新鮮な食材が手に入るのだと書いていた。なるほど。マーケットは巨大な八百屋の集合体みたいなものだ。

友達夫婦は毎週日曜日にマーケットで一週間分の買い物を済ますのだとか。来たついでに出来立ての焼き栗を買ったりして楽しむらしい。


できたての焼き栗がたくさん入った袋も買えるよ


マーケットは海外生活の味方。

ぜひ活用したいところだ。


外で食べたい時のおすすめ選択肢


私はあることを発見した。

メルボルンのレストランは基本的に高いが、ベトナム料理はそうでもないということを!!!

しかも、めっっちゃ美味しい!!!

15ドルくらいで美味しいバインミーやフォーが堪能できる。

ということで、気分転換で外食したくなったらベトナム料理の美味しいお店に行くのがおすすめ。


フォー最高…



そして、牡蠣も安くてとびきり美味しい

オーストラリアの牡蠣は日本の半分くらいのサイズ。小さいものの、旨みがギュッッッって詰まっててほっぺたが何度落ちたか。牡蠣に関してはメルボルンで食べたものが1番かもしれない。

一人で食べてるのに思わず笑顔でうんうんと頷いてしまうレベル。嘘じゃない、無意識にそうしてしまうほど美味しいのだ。

以前紹介したシーフードバーではひとつ2ドルで牡蠣を楽しめる。


新鮮さを感じる。レモンだけで十分だとも気付いた


サウスメルボルンマーケットにあるお店で、他のオイスターバーの半額くらいで海の幸を堪能できるので重宝している。


さいごに


メルボルンの物価は高い。そのことを初めて実感したのはケアンズの空港でペットボトルの水を買った時だった。確か3ドルくらいだった。

それでも安心してほしい。

物価が高かろうと、やり方次第でその国を大いにエンジョイできるし、大きな出費は防げる。

水なんて、お気に入りのボトルを買って持ち歩けばそれ以降はタダじゃないか。

メルボルンの水はかなり美味しい。水が美味しい田舎出身の私も、メルボルンの水はクリーンで美味しいと感じる。調べてみると水道水は安全で、ここに住んでいる人は水道水の味に誇りを持っているらしい。笑

私が今月自炊に使ったお金は219ドル(23,560円)。週に一度にまとめ買いをして、この週は自分、この週はティムのように交代で払う。

自炊にかかる食費は日本に住んでいた頃とほぼ変わらないか、むしろ安いくらいだ。

仮に一人だったとしても材料が半分で済むからこれくらいになると思う。

オージービーフステーキを奮発して買ってもそれくらいで収まる。

一見ちょい高に見えるものの、食材はかなりボリューミー。例えばデカくて太いナスを一本買って切ったものをジップロックに入れておくと1週間は余裕で持つ。

朝ごはんに食べるりんごやバナナは日本よりもかなり安いし、タイ米なら1週間分で5ドル。

ひよこ豆などの豆系もお得で種類豊富だ。


中東料理、ひよこ豆のフムスに挑戦。
残り物の野菜にディップして食べてみる


物価が高いといえど、食材に関しては量が多めなのである意味得なこともある。

友達とは主に昼食を食べた後に集合し、カフェでゆっくりコーヒーを飲んだ後に大きな公園を散歩をしたりする。


散歩倶楽部


自炊を楽しみ、たくさん歩き、メルボルンに来た今が人生で一番健康だとさえ感じる。

肌はツルルツ、体調も絶好調☺︎


最近は円安の影響で、海外に行ってみたいけど物価が高くて無理…と思う人も多いかもしれない。

物価は高い。これは紛れもない事実だ。

でも

じゃあどうすればいいのか?

って自分なりに考えて試行錯誤することこそが海外生活での醍醐味なのだ。

創造性は制限下でこそ発揮される。

もちろん英語も話せない状態かつほぼ無一文の状態で海外に飛び込むのはやめた方がいい。その状態に関しては、行ってもなんとかならない。そういう人は意外に多いが、ピンチになって泣く泣く帰国を検討している人を何人か見た。

政府が残高証明に求めるくらいの額にちゃんと到達していて、基本的な英語を勉強していて、仕事をするつもりなのであれば、必要以上に心配しすぎることはない。むしろ異世界生活を存分に謳歌してほしい。

見知らぬ土地で生活するのは、リアルなRPGゲームみたいで本当にやりがいがあって面白いんだ。

物価の高い国で工夫を凝らしながら生きると、サバイバル能力が身につくという特典も◎


ということで、リアルな食生活事情でした!!☺︎


The journey will be continued…


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