ぎぐわーくの記録
最近『ぎぐわーく』という言葉をよく聞く。
ググってみると『ギグ』とはアメリカのミュージシャンが単発で即興演奏することを意味するらしく
ギグワークとは見知らぬ者同士が繋がり、単発でお仕事をすることらしい。
空いた時間でちょっと体験してみたいと思い、fiverrというウェブサイトに翻訳サービスを立ち上げてみた。
翻訳の経験はゼロ。
それでもなんか出来そうな気がすると思い、(サービスが売れたときにドルをどうやって受け取ろう...)と悩み尽くし、まだ売れてもないのにペイオニアという外貨受け取りサービスにアカウントを作ったあつかましい私である。
張り切ってfiverrに登録しようとすると、もちろんのこと、サービスの概要/価格設定/サービスのデザインを全部自ら行わなければならず、サッパリ分からず撃沈....。
こういう時は先人から学ぼうということで、『翻訳』と検索してみる。すると他の人が作ったサービスがずらりと表示された。それを参考にしてなんとか完成。
初依頼が来たのは登録してから2週間後で、作ったことを忘れかけていた頃だった。
仕事終わりに電車に揺られていると依頼主からメールが届いた。
それはどこかの国の大学生の女の子だった。
依頼内容はYouTubeのvlogの日本語訳をお願いしたいとのこと。
大のvlog好きの私は大喜びで翻訳を引き受けた。
家に帰って晩ごはんを急いで食べた後、彼女が動画内で発した言葉を1つ1つ訳していく。
会ったこともない大学生のとある日常の一瞬一瞬が活字を通して頭の中に浮かび上がってきた。
何とも楽しかった。
たまたま暇だったのですぐに取り掛かれたのが功を奏し、早く届けてくれたからもう1度お願いする!と言ってくれた。
彼女は毎週vlogを投稿する予定らしく、もしかするとこれからも繋がれるかもしれない。
ギグワークは単発であっさりな印象を持っていたけど、少しのやりとりや気配りを通して信頼関係を築くことによって繋がり続けられるのかもしれないと思った。
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2度目の依頼は『ラブソングの翻訳』だった。
デモテープに録音された素敵な中国語の恋の歌を自然な日本語に翻訳してほしいとのことだった。
さらに、出来上がりがどんな感じなのかを聴きたいから歌ってくれたら嬉しい!というメッセージが....(笑)
これに関しては歌うのはさすがにムリムリ!と思って最初は断ったのだけど、
きっとこの人が本当に欲しいものは単に日本語訳された歌詞じゃなくて、日本語訳されたメロディなんだろうなぁ....。
書いてる日本語を見たとしてもどんな感じかは伝わらないよなぁ...。
と思ったので、こちらも時間があったので意を決して歌って送ることに。
歌の翻訳はなかなか難しく、スタバで注文したアイスティーの氷が溶けるまで向き合った!
というのも、歌の翻訳ってそのまま訳してもメロディーに収まりきらないのだ。
どう頑張っても訳したものが歌に乗せると字余りするので、これって正確に訳しても無理なのでは...?と思い、ふと他の翻訳された歌たちがどんな感じなのか気になり
アナと雪の女王のレット・イット・ゴーの日本語版と英語版の聴き比べをして意味がどれだけ変わっているのかを検証することに。
....結果、日本語版は雰囲気に合わせて表現を完全に変えていたり、時に全く違う言葉が入ってたりしていた!
ので、私も同じようにメロディーに収まりつつムードに合った言葉を入れ、ついに翻訳が完成。
何度も何度もイヤホン越しに同じ歌を聴いて、言葉を当てはめていると、作詞家の気分になってきた...!ご満悦の私である。
その後マンションに帰って録音。カラオケには久しく行っていないが、最善を尽くした。
これがとっても喜んでもらえて、また一緒に働こう!って言ってくれた。
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インターネットを通して、どこかの誰かと偶然繋がり、仕事を引き受ける。
私はこの一期一会な感じと、新しい経験ができることがすっかり気に入り、これからも時間があればギグワークをやってみようと思う...(^-^)
それにね、未経験でもちょっと背伸びしてこんなことはできる!ってアピールすれば何とかなることもある。
それでチャンスを掴めば経験が少しずつ増えて、経験者になれると思う。
少なくとも私はYouTubeの翻訳とラブソングの翻訳はできるようになりましたわ...( ͡° ͜ʖ ͡°)
今は色んな働き方がありますな。
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