音楽鑑賞で最も使われるのは有線orワイヤレス? 統計データを見てみよう!
アノニマスDTM編集部でございます。
コロナの影響で配信や動画投稿をするユーザーが増加している昨今、ストリーミング向けのモニター環境が必須というDTMerさんも多いのではないでしょうか。
一般ユーザーが普段どのようにして音楽を聴く、あるいは動画の音声を楽しんでいるか気になりませんか。
今回は主にマイボイスコムがリサーチした統計結果を基に、DTMにおけるモニター環境の必要性を再考していきます。
調査時期は今年の8月。回答者数は10,108名。男女比は問題ないですが、世代ごとに人数の偏りが見られます。
いずれも利用していないが約40%という結果から、ここの統計は整合性に欠けますが、有線イヤホンが33.2%、ワイヤレスが16.1%となっています。
フルワイヤレスイヤホンが10〜20代で2割強となっています。
有線ではイヤホンが圧倒的に多いですが、若年層の割合も気になるところですな。
度数が少ないので確証はありませんが、若年層は有線よりもワイヤレスを好む傾向が有ると言えそうです。
ワイヤレスの接続機器は圧倒的にスマホが多いです。次いでPC。この点は「まあ、そうだよね〜」という感じ(・∀・)
ワイヤレスで聞く対象音は音楽、次いで動画音声が上位です。
動画音声は10〜30代で約7割ですが、スマホやインターネットに馴染みのある若年層では、動画アプリ(youtube、ニコ動等)、配信アプリ(TikTok、Twitch等)、映画見放題アプリ(Hulu・PrimeVideo等)の観賞用途として使用する機会が多いのではないでしょうか。
コロナ下でリモートワークをする人も増えましたが、ビズヒッツの調査ではなかなか面白い結果が出ています。
調査人数は500名と少なめですが、ワーカー層に対象を絞っているので整合性は保たれているように思えます。
リモートワークではイヤホン・ヘッドホンの購入が最も良かったと評価されています。有線orワイヤレスの比率は不明ですが、20代〜40代のワーカー層でも音やリスニングに対する価値観は以前よりも変化していると思われます。
Counterpointによる調査では、フルワイヤレスイヤホンの出荷台数は2020年時点で2億3,300万台。
右の円グラフはCounterpointの予想したシェア率です。
グローバル規模でも、Appleがトップのシェア率を誇ってます。
音楽や動画鑑賞では別のイヤホンorヘッドホンを使用するという消費者は恐らく少数派と思われますので、AirPodsでモニターすることは最も一般のリスニング環境に合った選択肢かもしれません。
ただ、近年ワイヤレスイヤホンorヘッドホンは需要の増加に伴い、各メーカーが市場に参入しています。そのため、価格競争も激しさを増しています。
今後もコスパの良い製品は多く出回ると予測されますので、近い将来、シェア率は逆転している可能性もあります。
こちらはスマホの音楽鑑賞に関する調査結果です。
世代別の記載はありませんでしたが、意外と内蔵スピーカーで音楽鑑賞する人も多いです。
考えられる要因としては、スマホ自体の音質が年々向上していることに伴い、就寝前や家事等の作業中に手軽に音楽を流したい人が一定数いること。
また、家の中、例えばベッドの上やリビングなどでイヤホンやヘッドホンを付けて鑑賞することに手間を感じる人は、内蔵スピーカーの音質でも満足しているのではないでしょうか。
ワイヤレスは10〜30代で4割強。最初に紹介した統計とも共通していますが、やはりワイヤレスイヤホンorヘッドホンでのモニター環境は必須と言えそうです。
こちらはマクロミルが2018年10月に行なったアンケート調査です。
3年前とやや古めの情報ですが、コロナ流行以前の有線とワイヤレスの使用率は前者が69%、後者が21%となっています。
マイボイスコムの統計データと比較しても、割合の対比にさほど差は見られません。世代別の詳細がないのは惜しいですが、全体的な意識傾向は3年前も今も大して変化はないようです。
以上の結果から、簡単に要約をまとめると...
こんなところでしょうか(・∀・)
もう少し若年層にターゲットを絞った統計データがあると良かったのですが...。フリーのオープンソースで確認できる最新の調査資料は見つけられませんでした。
また、今回紹介した統計はあくまで国内に限ったデータなので、海外での使用率や利用意向の割合は日本と異なる可能性は十分に考えられます。
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