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昼ごはんの楽しみ方 #1 『岡山のカツ丼はドミグラスソースがかかっていた。』

〇〇丼というものは各地にあって(正確にいうと、各地にあるような気がする)お金も時間もない僕にとっては、旅行に行った時に重宝する。
そして、案外、その地域の特徴的な何かを示していたりもする気がする。

岡山で一度、食べてみたかったドミカツ丼を食べる。

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今回は、洋食屋「やまと」さんへ。
岡山では、「洋食屋」「ラーメン屋」あるいは、「すし屋」のように、カツ丼屋ではない店が、カツ丼を出すのだそうだ。
そしてこのカツ丼には、ほとんどの場合、ドミグラソースがかかっているという。

ここ「やまと」も洋食屋さんだけど、カツ丼が看板メニューのひとつ。

確かに、メニューには、ドミカツ丼という表記はなく、普通のかつ丼という表記。

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実際に運ばれてきたカツ丼を見ると、やはりドミグラソースがかかっている。
噂は本当だったのである。
食べてみると、これが、案外しつこくなくて、あっという間に、食べてしまうことができた。

それに、はじめて食べるのになぜか懐かしい感じがする。

調べてみると、ドミカツ丼は、岡山市の料理店「味司野村」の創業者である野村佐一郎さんが、東京のホテルでの料理修行中に考案し、1931年の開業時より提供を開始したそうだ。

その後、市内の大衆食堂や喫茶店、洋食店、ラーメン店なども同様の料理を提供し始め、いつしか岡山市の中心部では多くの店がメニューに掲げるようになった、とのこと。

岡山では、子供の頃に食べたあの味、という感じで、数世代に渡って食べ続けられているのかもしれない。

まさに岡山の味と言っていいのではないか。


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