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ハワイを旅して 〜妻と娘とバケーション&食いしん坊日記

東京では夏の暑さも和らいだ10月中旬、妻と2歳の娘と一緒に家族旅行でハワイに行ってきました。2022年には円安ドル高が大きく進み、米国では深刻なインフレ(物価高)が社会問題となっています。
日本のニュースでは、「NYではラーメン一杯が3,000円します!」といった内容の報道をよく見かけました。
このレポートでは、米国の中でも日本人に人気の観光地であるハワイの最新の物価を日記形式で皆様にご報告します。皆様が具体的なイメージを持てるように、できるだけ具体的な価格を載せています。

ハワイ旅行の日程

2022年10月16日(日)~2022年10月23日(日)
6泊8日(機内で一泊)

2022年初夏

2020年に娘が生まれてから育児休暇を取得していた妻が2022年6月1日に復職しました。妻は百貨店にテナントとして入っている米国資本の店舗で販売員として働いています。妻の復職は、世間のカレンダー通りに休めなくなることを意味します。店舗での接客業なので、世間が連休になった時こそ忙しくて休めないからです。

育児休暇中は長期連休に私の京都の実家や妻の福岡の実家に帰省をし、それがちょっとした旅行でした。お盆休みは妻は仕事です。夏休みの繁忙期をずらして帰省をするか話し合いをしている時に、私は思い切ってハワイに海外旅行に行こうと提案をしました。妻はすぐに同意をし、10月中旬にハワイに行くことが決まりました。
 ヨーロッパでもよかったのですが、娘が小さいので旧所名跡巡りや街歩きよりは、暖かいところでプール遊びの方がいいだろうと考えたからです。

すぐに飛行機とホテルの手配をします。飛行機は2歳から運賃が発生するので、3人分チケットを購入する必要がありました。
7月21日にチケットを購入しました。マイルがたくさん貯まっていたので利用をしようと試みましたが、マイレージを使用しての座席はキャンセル待ちでした。まだ日本への帰国時の規制は緩和されていなかったので、もっと空席がたくさんあるだろうという目論見が外れて驚きました。家族旅行の座席がキャンセル待ちというのは心許ないので、結局普通運賃のお金を払って購入しました。

航空会社はANAです。羽田空港を出発し、帰国時は成田空港に到着します。日米の空港利用税などすべて含め、大人は一人133,270円でした。娘は子供運賃が適用され、113,990円です。大人と比べると2万円ほど安くなりました。

ホテルはワイキキビーチの外れにあるトランプ・インターナショナル・ワイキキにしました。決め手は全ての部屋にキッチンが備え付けられていることです。他のホテルはハイクラスの部屋にしかキッチンがないことが多いのですが、トランプは全部屋キッチンがあります。

娘のミルクや食事の用意をするにはキッチンがあった方が便利なので、他のホテルと価格などの比較検討はしませんでした。6泊で合計4151.10ドルです。予約時に1泊分の691.85ドルをカードで支払い、残金はチェックアウト時に支払います。7月13日に691.85ドルが決済され、1ドル140.658円で97,314円が請求されました。

1日目(2022年10月16日日曜日)

21:50に羽田空港を出発するANAの飛行機です。余裕を持って19時には羽田空港に着きました。直前の10月11日から日本に入国する際の入国人数の上限や事前の陰性証明がワクチン3回接種を条件に撤廃されました。そのため、空港では多くの外国の方を見かけました。

2022年の4月に私はアフリカのガーナへ出張していますが、その時は国際線ロビーに人がほとんどいませんでしたが、この日は少しずつですが活気が戻っていました。
米国に入国するには、ワクチンを2回接種している必要があります。なお、18歳未満の子どもには適用されないため、2歳の娘はワクチン接種の有無は問題となりません。米国に入国をするためには以下の書類や事前準備が必要となります。

・ESTA

日本のパスポート保有者で滞在が90日の旅行者、ビジネス目的の渡航者はESTAを利用することで、ビザを取得する必要はありません。ESTAは事前にウェブから個人情報を入力することで申請が完了します。

・ワクチン接種証明書

アメリカが指定するワクチンを2回接種していることを証明しなければなりません。日本ではファイザーとモデルナのワクチンが接種されましたが、どちらもアメリカが入国を認めるワクチンです。ワクチン接種証明書は、マイナンバーカードを持っている人は10分もかからない作業でワクチン接種証明書がアプリ上で入手できますが、マイナンバーカードを持っていない人は5日から10日ほど取得に時間がかかるのでご注意ください。

・宣誓書

ワクチンを打っているという内容の宣誓書に署名をします。私はANAのウェブからダウンロードしました。

・米国内での滞在先

滞在先の住所と電話番号を記載し、署名をして提出します。私の場合はトランプ・インターナショナル・ワイキキの住所と電話番号を記載しました。

これらの書類は日本の空港でチェックインする際に提出します。

チェックインを終え、次は保安検査です。私は出張が多かったため航空会社のマイレージ上級会員の資格をもっているのですが、いつもは利用できる優先レーンはまだ再開していなかったため使用できませんでした。なお、娘を抱っこしていたので、保安検査ではX線の検査を通っていません。その代わり、保安検査員の方は私と娘の体をしっかり触り、安全確認を行います。体を触って検査をする際、男性には男性の検査員が、女性には女性の検査員が担当します。

無事出国した後に、両替所で日本円から米ドルに両替をしました。日本円から米ドルに両替する場合は、1ドル153.36円でした。ANAやJALのマイレージ上級会員はカードを提示すると少しだけ優遇されたレートが適用されます。それでも101,152円を出して660ドルしか得られませんでした。

羽田空港内の両替所のレート表示

航空会社のラウンジは再開していましたが、ブランドの免税店はあまり開いていませんでした。お酒やたばこを扱っているお店は開いていて、賑わっていました。その後飛行機に搭乗しましたが、搭乗率は9割を超えていたのではないでしょうか。空席がほとんど見られませんでした。

機内では特別な事情がない限りはマスクの着用を求められます。機内アナウンスで何度もマスク着用を求められ、客室乗務員は「マスクを付けてください」という案内板を持って定期的に通路を歩いていました。

夜に出発して飛行機で睡眠をとります。ホノルル空港(ダニエル・K・イノウエ空港)に到着は時差の関係で同日の10月16日午前10時です。出発日(私の場合は10月16日)を2回過ごすことになります。

飛行機を降りて入国審査に向かうと、一気に海外に来たという実感が湧きました。ほとんどの人がマスクをしていないのです。確かに4月のガーナ出張の際は現地ではマスクをしていなかったので、私にとって「マスクをしなくていい」というのが海外にいることを実感する大きな要素なのです。

アメリカの入国審査はいつも混んでいるので時間がかかります。これはアメリカの入国審査の際に並んでいて思うことなのですが、明らかに国籍によって質問される内容や時間は異なります。また、同一人物でも入国審査を受ける空港や人数も関係があると思っています。

サンフランシスコから一人で入国する際は、複数の質問に回答した覚えがあります。今回はハワイというリゾート地で家族と一緒です。娘は妻に抱っこをされて寝ています。入国審査官はとてもにこやかで、ホテル名と滞在日数、持ち込む現金の額だけを確認した後に入国を許可してくれました。

私の経験上、入国の際に持ち込む現金の額を毎回尋ねられます。およその金額でいいのですが、応えられるようにしておいた方がいいでしょう。一度1,000ドル(およそ10万円)を持ち込んだ際に間違えて10万ドル(1,000万円)と答えてしまい、危うく別室に連れていかれそうになりました。

空港からホテルまではタクシーを利用しました。スーツケース4つとベビーカーなので、一台のタクシーに荷物が収まるか心配していましたが、そこはさすがアメリカです。車も大きいので心配は無用でした。
タクシーで20分ほど走るとワイキキの中心部につきます。金額は45ドルでしたが、チップを5ドル渡して50ドルを支払いました。
ホテルのスタッフはみんなマスクをしていました。私も慌ててカバンにしまったマスクを取り出そうとすると、「しなくていいですよ」と言われました。

チェックインをして娘にご飯を食べさせた後は、ハワイ最大のショッピングセンターであるアラモアナショッピングセンターに行きました。
歩いて25分くらいです。
ただし、後ほど知ったのですが、ワイキキを走っているPink Line(ピンクライン)というバスに乗ればトランプホテルの前がバスの停留所で、アラモアナショッピングセンターまでは10分くらいで済みます。JCBカードを持っている人は、JCBカードを運転手に提示をすると1枚につき2名まで無料で乗車できます。

ショッピングセンターではフードコートで腹ごしらえです。妻にはしっかりと注意をします。「1人前の量が多いから、思っている以上に少なめにした方がいいよ」と。「今しっかり食べるか、晩御飯をしっかり食べるかを決めた方がいいよ」とも付け加えます。

結局私たちは鉄板グリルを食べました。写真の右は私が頼んだステーキとエビのセット、写真の左は妻が頼んだエビとホタテのセットです。
ボックスの左下は大量のマッシュポテトに濃厚なソースがかかっています。美味しいのですが、ソースなどの味がとても濃いのです。その濃い味の料理をたくさん食べることになります。結果として、胃が疲れます。ハワイに来て最初の食事で、妻はアメリカの味とサイズの洗礼を受けました。

エビとホタテのセット(左)とステーキとエビのセット(右)

ご飯を食べた後はショッピングセンターをぶらぶら散歩をしました。最後はショッピングセンターの端にあるスーパーマーケットで食料品の買い出しです。海外のスーパーマーケットは日本とは大きく異なるので、歩いているだけでも面白いものです。
 
スーパーマーケットで見つけたものをいくつか紹介します。
カラフルなドーナツです。6個入りなのでハーフダース(1ダースは12個)と書いてあります。これが5.49ドル。1つ1ドルを切っているので、決して高くはないのではないかと思います。
どれも甘みが強いです。日本のドーナツの何倍もの甘みを感じます。興味深いのは、一番右下の茶色いソースのかかったドーナツです。
上に載っているのはなんとサラミです。甘すぎる味にサラミのしょっぱさが口の中で混ざります。決して美味しいとは言えませんが、アメリカらしいとても興味深い味でした。

6個入りのカラフルなドーナツ

次はスーパーで売っていた「一番小さいサイズ」のヨーグルトです。比較対象として写しているのは娘が大好きなジュレです。日本で売っているパウチタイプの飲料と思っていただければ幸いです。
繰り返しますが、一番小さいサイズがこれです。結局娘が滞在中に毎食食べてもすべてを消費することはできませんでした。このサイズで5.49ドルです。

一番小さいサイズのヨーグルト

次はフルーツコーナーに売っていたマスカットです。こちらの写真のサイズ比較は先ほどのヨーグルトを使用しているため分かりにくくなってしまいましたが、横に長く、たくさんの粒がついています。
滞在の最終日の朝に頑張って全て食べましたが、家族3人で毎朝食べてもなくならないくらいの粒がついていました。皮に厚みがあり、酸味も程よくとても美味しかったです。6.34ドルでした。

ここで一つフルーツについて私の意見を述べます。皆様からのお叱りの言葉をいただくことを承知ですが、私が普段から果物について持っている本音です。「日本はフルーツが美味しい!」とよく言われます。海外でも日本の果物はおいしいと評判です。

リンゴや桃、みかん、シャインマスカットなど、甘くてジューシーな果物が沢山あります。農家さんたちが少しでも糖度の高いものを作ろうと品種改良に挑戦し、毎日一生懸命育ててくださるおかげです。しかし、私にとってはもはや不自然な甘さに感じてしまいます。

私は酸味が強い果物が好きなのですが、日本のリンゴから出てくる蜜には違和感しかありません。みかんも酸味が強いものが好きなのですが、日本では甘さばかりが強調されます。
ガーナのスーパーで買ったチュニジア産のみかんは、酸味が強くてとても美味しかったです。キプロスのスーパーで買った中東産のみかんも同じです。とても野生に近い力強い味を感じます。日本にいて日頃から良質な甘い果物を食べられる環境だからこそ持つ、贅沢な嗜好だと思います。

日本と比べると酸味の強いマスカット

晩御飯はスーパーのデリカでポキ丼(ライスボール)を注文し、ホテルの部屋で食べました。ポキはマグロをざく切りにしたお刺身に、醤油ベースのソースに漬け込んだものです。ソースも6種類くらいあり、いろんな味を選ぶことができます。マグロのお刺身に醤油ベースのソースですので、感覚としては海鮮丼に似ています。

初日ですが昼食でアメリカの濃厚な味の洗礼を受け胃が疲れている妻も、ハワイ料理だけれども日本食にも近い味のポキ丼を購入してホッとしているようでした。写真の右は主に醤油味のポキ、左は胡麻ドレッシング味のポキです。ご飯に2種類のポキを選んで19.29ドルでした。

しかしここはアメリカです。なんといっても一人前の量が多い。写真では分りづらいですが、ご飯は間違いなく1.5合はあります。食べても食べても上にのっているポキすらなくなりません。お腹がいっぱいになっても全く減らないポキ丼を前にして、妻はアメリカンサイズに圧倒されました。結局夜だけでは食べきれずに、翌朝に朝食として食べ切りました。

ごまドレッシングのポキ(左)と醤油味のポキ(右)

1日目は以上です。
vol.2に続きます。

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