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[小説] リーラシエ

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小説「リーラシエ」をまとめています。
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記事一覧

[小説] リーラシエ ~月齢9~

「おはようございます。ディアナさん。」 「おはようございます。リーラシエさん。」 ここに…

みゃう
4か月前
14

[小説] リーラシエ ~上弦の月~

        第九夜 上弦の月 黄昏時、リーラシエとディアナと猫は家の外の庭にいた。 …

みゃう
4か月前
8

[小説] リーラシエ ~月齢7~

月が半月くらいになっても、嵐はまだ続いていた。とはいえピークは過ぎ、風雨は弱まってきてい…

みゃう
5か月前
9

[小説] リーラシエ ~月齢6~

「…ん?」 凄まじい轟音とともにディアナは目を覚ました。 窓から外を見ると、朝だというの…

みゃう
5か月前
8

[小説] リーラシエ ~月齢5~

ディアナが目を覚ますと、ちょうどリーラシエが帰ってくる頃だった。 「あ、おはようございま…

みゃう
5か月前
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[小説] リーラシエ ~月齢4~

「おはよう。」 リーラシエは窓から差し込む微かな陽射しで目を覚ました。闇の中から這い出た…

みゃう
6か月前
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[小説] リーラシエ ~月齢3~

リーラシエは毎朝日の出とともに起きる。太陽が地平線からほんの少し顔を覗かせただけで目覚ましとして十分な役割を果たす。 一方で猫がいつ姿を現すかはまちまちだった。リーラシエの側で眠ることもあれば、家に来ないこともあった。まさに神出鬼没だ。 この数日、旅人としてリーラシエの家に泊まっている間、ディアナはリーラシエの一挙一動に興味が絶えなかった。これまでの旅路で人里離れた場所に泊まったことは何度もあるが、リーラシエの暮らしはそのどれとも違かった。 一人なのだ。どこに行ってもど

[小説] リーラシエ ~三日月~

         第三夜 三日月 堂々と輝く三日月の下、リーラシエは片膝をついて目を瞑っ…

みゃう
6か月前
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[小説] リーラシエ ~月齢1~

          第二夜 月齢1 「…うん?」 ディアナが目を覚ますと外はすでに明るか…

みゃう
6か月前
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[小説] リーラシエ ~新月~

          第一夜 月齢0 「今日は月が見えない。」 空は深い闇の世界でいつもぽ…

みゃう
6か月前
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[小説] リーラシエ 〜奇跡〜

深い眠りから徐々に浮いてきて、雨粒が地面に叩きつけられる音が耳に飛び込んできて、目が覚め…

みゃう
7か月前
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