バタフライ

末期癌父を家で家族で看取った記録です

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末期癌父を家で家族で看取った記録です

記事一覧

抗がん剤治療

倦怠感がなくなり、食欲も戻り 癌の治療法に関しても考える余裕がでてきた。 癌治療に関する本を何冊か読むうちに 抗がん剤治療を行うことに迷いがでてきたのだ。 結果… …

無事 ステントが機能する

内視鏡を使ってのステント交換でしたが、 「一回目より楽だった」と父。 数日後の血液検査で、黄疸の値もかなり改善され、熱も出ていないので、退院許可がおりた。 コロナ…

退院

普段とは違う病室での環境は、年老いた父には なかなか適応できす、待ち望んだ退院の許可。次のステップへすすむため、いったん一週間ほど家で過ごすことになった。が、、…

抗がん剤治療

抗がん剤治療が、父の身体に効くか効かないか、また副作用の有無は、はじめてみないとわからないこと、副作用の症状など丁寧な説明があった。 ただ、食事がとれず栄養状態…

胆管癌

お待たせしましたと、先生に案内され 廊下を歩くと、向こう側から病院着姿の 父がやってきて、一緒に面談室に入った。 兄がいることで、アレ?!と思うかなと 想像していた…

病名を知る権利

これから何度も正解のない"選択'を することになるのだけれど、 まず、父に癌を知らせるか否か。 これは、兄の 「残りの人生をどう生きたいかは、本人が 決めるべきこと。…

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1月14日 ふたたび病院へ

昨日、内視鏡てステントを入れてもらった父。 これで食欲も少しずつ出てくるとよいのだけれど。 様子を伺いがてら、朝刊を持って病院へ。 卓上カレンダー、腕時計、スリッ…

心配するな

主治医から父が胆管癌だと言われたあと 廊下のすみで母、兄に連絡。声が震える。 それから少しして、母は入院準備をととのえ 病院にやってきた。2人で椅子に座り 待ってい…

癌宣告 2022年1月13日

血液検査から始まり、消化器内科を案内され、CT、MRI…と複数の検査が行われる。 その度に同意書にサインを求められ、 落ちつかない。 看護士さんは、どこか痛むところはな…

癌じゃないよな

病院からの帰路の車中で、 「癌とは言ってなかったよな」と父。 「そうだね…明日は市民病院に行くから治療方法が決まるかもね」とこたえたけれど、黄疸とあのカゲが気にか…

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2022年1月12日 内科で診療

体調を崩していた父が漸く重い腰をあげ 胃腸内科の診療をうける。待つ側にはとても長く感じられた。名前を呼ばれて診察室に父と一緒に入り、結果を聞いた。医師の顔がかた…

末期癌の父を家で看取った記録

約8ヶ月にわたる父の闘病期です。 わからない事ばかりでしたので、 この記録がどなたかの役に立ちますように。

抗がん剤治療

倦怠感がなくなり、食欲も戻り
癌の治療法に関しても考える余裕がでてきた。
癌治療に関する本を何冊か読むうちに
抗がん剤治療を行うことに迷いがでてきたのだ。

結果…

抗がん剤は行わないと、父が決めた。
家族は、父の意思を尊重することにした。
もしもあの時…と、思うことが無いといったら
ウソになりけれど、父は残された人生をどうするか、自分で選んだのだ。

無事 ステントが機能する

内視鏡を使ってのステント交換でしたが、
「一回目より楽だった」と父。
数日後の血液検査で、黄疸の値もかなり改善され、熱も出ていないので、退院許可がおりた。
コロナ禍で、入院中は面会不可。同室は高齢者が多く、看護師との意思疎通がままならない方、夜に大きな声を発する方など、快適には過ごせなかったそう。食欲はでてきたものの、病室でひとりで食事をする寂しさ、虚しさなどもあり、早い退院を望んでいた父も家族と

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退院

普段とは違う病室での環境は、年老いた父には
なかなか適応できす、待ち望んだ退院の許可。次のステップへすすむため、いったん一週間ほど家で過ごすことになった。が、、、
胆管にステントが入り、黄疸や食欲が
改善されているはずが、入院前とさほど変わらない状態。こんなものなのか…?!
食欲不振、倦怠感が残ったまま家で過ごし、血液検査を迎えることになった。
結果…悲しいかな、黄疸がまだ出ていて、ステントがきち

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抗がん剤治療

抗がん剤治療が、父の身体に効くか効かないか、また副作用の有無は、はじめてみないとわからないこと、副作用の症状など丁寧な説明があった。
ただ、食事がとれず栄養状態がよくなかった父は、現状では抗がん剤治療を直ぐに開始する事は
難しいので、胆管のステントが機能し、食欲が増して、栄養状態が改善されてからになるという事だった。
日頃から、いつ死んでもいいんだ、というような
発言をしていたので、緩和ケアを選ぶ

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胆管癌

お待たせしましたと、先生に案内され
廊下を歩くと、向こう側から病院着姿の
父がやってきて、一緒に面談室に入った。
兄がいることで、アレ?!と思うかなと
想像していたけれど、特段その様子はない。
部屋のPCにはCTの画像が用意されていて、
病名が告げらた。
「胆管癌です。肝臓にも転移が見られます」
続けて、
治療方法は…と選択肢は、抗がん剤のみで、
それを行わないのであれば、緩和ケアとなると
説明が

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病名を知る権利

これから何度も正解のない"選択'を
することになるのだけれど、
まず、父に癌を知らせるか否か。
これは、兄の
「残りの人生をどう生きたいかは、本人が
決めるべきこと。治療方針も含め、本人が
知らないことには、本人の意向が反映されない」
という言葉で、告知することに決まる。
結果的に、これは正解だった。
先生から連絡が入り、本人に話をするので同席をして欲しいとの内容だった。同時に、父からも、先生に明

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1月14日 ふたたび病院へ

1月14日 ふたたび病院へ

昨日、内視鏡てステントを入れてもらった父。
これで食欲も少しずつ出てくるとよいのだけれど。
様子を伺いがてら、朝刊を持って病院へ。
卓上カレンダー、腕時計、スリッパが欲しいと
看護士さん経由で聞き、翌日届けることに。
その次の日も行ったのだけれど、
面会も出来ないし、大変だから気をつかうなと
い父からの伝言を看護士さんから聞く。

そして主治医から、20日に父にこれからの
治療方法の話しをしたいの

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心配するな

心配するな

主治医から父が胆管癌だと言われたあと
廊下のすみで母、兄に連絡。声が震える。
それから少しして、母は入院準備をととのえ
病院にやってきた。2人で椅子に座り
待っていると、検査を終えた父が車椅子に
乗り戻ってきた。
まだ何も知らない父に、「検査お疲れ様」と
声をかけた。
私の顔に何か書いてあったのだろう。
「オレは大丈夫だ。心配するな」
逆に励まさることに。

そうだ、そうだ、父はこういう人なのだ。

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癌宣告 2022年1月13日

癌宣告 2022年1月13日

血液検査から始まり、消化器内科を案内され、CT、MRI…と複数の検査が行われる。
その度に同意書にサインを求められ、
落ちつかない。
看護士さんは、どこか痛むところはないか、
お腹が張っていないか、何度か父に聞いていた。
※そのような症状は特には無かった
途中、「このまま入院です。いつ退院できるかわかりません」と担当の医師より淡々と言われる。
退院目処がたたないのは、よほど悪いのか。
検査結果を告

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癌じゃないよな

病院からの帰路の車中で、
「癌とは言ってなかったよな」と父。
「そうだね…明日は市民病院に行くから治療方法が決まるかもね」とこたえたけれど、黄疸とあのカゲが気にかかる。
癌だったとしても進行していませんようにと願う。

帰宅後、ひと通りの説明を母にする。悪いところがわかってきてよかったじゃない、といつもながらの大らかさに救われる。食欲が無い父は、ベッドで休む。

2022年1月12日 内科で診療

体調を崩していた父が漸く重い腰をあげ
胃腸内科の診療をうける。待つ側にはとても長く感じられた。名前を呼ばれて診察室に父と一緒に入り、結果を聞いた。医師の顔がかたい。黄疸がでていること。肝臓の影は画像を見ながら説明を受ける。7センチぐらいとの事だった。
「今まで黄疸に気づかなかったのですか」と
言われドキリとする。
そう言われてみると、父の肌が黄色くみえる。が、日々の暮らしの中では気が付けず。これは

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末期癌の父を家で看取った記録

約8ヶ月にわたる父の闘病期です。
わからない事ばかりでしたので、
この記録がどなたかの役に立ちますように。