抗がん剤治療

抗がん剤治療が、父の身体に効くか効かないか、また副作用の有無は、はじめてみないとわからないこと、副作用の症状など丁寧な説明があった。
ただ、食事がとれず栄養状態がよくなかった父は、現状では抗がん剤治療を直ぐに開始する事は
難しいので、胆管のステントが機能し、食欲が増して、栄養状態が改善されてからになるという事だった。
日頃から、いつ死んでもいいんだ、というような
発言をしていたので、緩和ケアを選ぶのかなとも
思っていたけれど、
「その、抗がん剤治療に挑戦してみようと思います」だった。
どう思うかと、意見を求められ、兄が
「抗がん剤をはじめてみて、途中で副作用があまりに辛かったら、やめたらいいんじゃない」
そう言って、父も同意。
一週間後の血液検査で、栄養状態に改善が見られたら、進めていきましょうと方向性が決まった。