胆管癌

お待たせしましたと、先生に案内され
廊下を歩くと、向こう側から病院着姿の
父がやってきて、一緒に面談室に入った。
兄がいることで、アレ?!と思うかなと
想像していたけれど、特段その様子はない。
部屋のPCにはCTの画像が用意されていて、
病名が告げらた。
「胆管癌です。肝臓にも転移が見られます」
続けて、
治療方法は…と選択肢は、抗がん剤のみで、
それを行わないのであれば、緩和ケアとなると
説明があった。
父は、家族も一緒に話を…と言われた時に、
癌という事は思ってもいず、手術をする段取りかなと考えていたと、話しはじめた。
倦怠感、食欲不信で痛みは無いのだから、
癌とは思いもしなかったのだろう。
それに、癌に罹患した親戚もいない。

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