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43才からのからだづくりはじめました ~感覚統合療法を添えて

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発達障害の中2と小2の息子の、からだがモロに発達特性のあるおかーさんが、よくわかんない運動や作業で変化する記録です。 からだが不器用だな、とか、なんかうまく動かせないな、という… もっと読む
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#感覚過敏

中年女性、感覚統合療法で身体を作る~足の裏の感覚は全身を司る

中年女性、感覚統合療法で身体を作る~足の裏の感覚は全身を司る

次に変わった、というか、新しく意識できたものに
「足の裏の感覚で体重や重心をとる、身体のバランスを司る」
がある。
たとえば悪路を歩くやら、足に力を込める作業をする時には、足の裏の内側に意識を向けて、足首で位置や向きを決めて動かなければならないようだ。

これをすると、余りフワフワした動きもせず、安定するので転びづらいし、足が滑っても足の力を内側から外向きに移動するから転倒まで至らずに済む。
最近

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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~人間も目からビームを出していた

中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~人間も目からビームを出していた

療育をした次の日の昼間、夫とファミレスに行った。
私は相変わらずドリアで、夫はチキンステーキをオーダーした。
2人一緒に料理が運ばれてきて、はた、と首をかしげた。
ファミレスの鉄板のお皿って、こんな小さかったっけ?
夫にも聞いてみたが
「昔からこんなもんだけど?」
と素っ気ない。

えー変わらないかー?とまわりを見渡してみると

遠いもの全部の輪郭がはっきり見えて、ぶっちゃけ気持ち悪い…

それま

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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~発達障害と合理的配慮

中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~発達障害と合理的配慮

今、小学2年の息子のバザーに出向いているが、私は支援教員の職員室でこれを書いている。
学校にある小さなホールは、壁全体に窓があり、ピアノが置いてある。
やたらにエモいので、写真を撮ってきた。

本来保護者は出店や子に付き添いながら買い物をしている。
しかし私は、人混みのざわつきや空気で体力とテンションが下がり続け死に体になる。
祭りなど鬼門で、パニック発作で泣き出したり、人いきれで吐いたりする。

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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~療育を受けたあくる日

中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~療育を受けたあくる日

さて、肩車やブランコで自分が上下左右に揺らされ、なんとなく気分が落ち着いて、数日経った頃である。

身体に常に空気が濃いのだ。

全身がSF映画の異星人が気体のバリアーに覆われているような感覚になり、その範囲の中では自分は安全を感じるような…要は無理に出さなくてもATフィールドは自然とあるし、パーソナルスペースを意識しなくとも、なんとなく他者が介在してこない、落ち着く範囲は決まっているのを理解した

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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~こだわりと感覚過敏

中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~こだわりと感覚過敏

よく
「発達の人はこだわりが多い」
と言われる。
自覚はあるような、ないようなで、むしろ
「感覚が許容できる範囲がえらく狭い」
というのがしっくりくる。
許容範囲外のものに遭遇するとその場で固まったりプルプルしだす人もいる。
それくらい嫌だったり、許容できるものは
「ライナスの毛布」
の如く、いつも手放さずにいたり、いつも同じものを使って安心感を得る。

……発達障害って臆病じゃね?と思った人もい

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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~固有感覚を取り戻そう

中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~固有感覚を取り戻そう

前2回が自分の発達特性と、老化するとさらにヤバくなるのを知って頂くために使った。
バランス感覚や五感がヤベェひとが、そのまま年老いたら周囲もヤベェというか。
だいたい、今だって私は酔っぱらって歩いてるように見えるのだ、下戸なのに!

さて。
これが固有感覚の問題そのものなのだ。
固有感覚を大雑把に説明すると、以下の表になる

身体の揺れを感じとって動くのを命じる感覚なので、バランス感覚に直接影響す

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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~老いを感じること

中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~老いを感じること

えーと、自分で自分のことを
「中年女性です」
と名乗っているのは、12月に44才になるという、年齢だけではなく、いろんな所に
「老い」
という名をした、悪い顔をした悪魔みたいなアンチクショウが出てきて、ニヤリと不敵な笑みを浮かべているからです。
さて今回は、そんな悪魔の紹介。

1.太るだけで痩せない。
いや…これ、びっくりしたというか、今までがどんな横暴や狼藉を胃腸にはたらきかけても
「しばらく

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中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~激震、走る

中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~激震、走る

実際に身体に起きた変化を、療育施設の代表をなさっているご夫婦にLINEで報告したところ、こんな返事がきた。
※お二人とも療法士だが、何のだかは忘れた。肩書きに疎いんだよ!ごめんなさい!

そして、感覚統合療法が必要な人の感覚の再構築が下のような図。

ざっくり図で説明すると、こんなんらしい。
そして私は、固有感覚や前庭感覚が弱い、とのこと。
私は重力や空気を感じずに生きてるニュータイプだったのか…

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43才中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~はじまりは偶然であり必然

43才中年女性、感覚統合療法で身体をつくる~はじまりは偶然であり必然

感覚統合療法というものを受けている。

物凄い雑に言ってしまえば

『脳に異常があるならば、その異常な部分が司る身体に、然るべき刺激を与えれば、良くなるんじゃね?』

という感じの、発達障害の子どもを中心に、脳の不具合がある人々へのリハビリだ。

話はちょいちょい前から出ていた。

中2と小2が通う療育施設から

「お母さんもやってみませんか?」

と言われていたからだ。

ただ、それと共に

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