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本の感想

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読んだ本の感想とか・・・
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#写真

感想 いけない 道尾 秀介 ミステリーの解決に写真を使うというアイデアはいいのです…

これは短編集ということになるのかな。 三つの事件が発生します。 それを終章で総括しています…

武藤吐夢
7か月前
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感想 図書室のはこぶね  名取佐和子 青春ものでありミステリーでもある。その謎に…

この小説は、 アオハル ものなのか、それともミステリーなのか。 舞台は図書館。 体育祭に出…

武藤吐夢
2年前
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感想 魍魎回廊 京極夏彦他 ホラーアンソロジーです。恐怖の競作とでも言うのかな。…

ホラーアンソロジー、短編の競作でした。 収録作品は「水族」宇佐美まこと、「雨の鈴」小野不…

武藤吐夢
2年前
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2022年 2月の読書日記

読んだ本の数:11 読んだページ数:3715 今月の読書数はそんなに多くない。 この2冊は、読ん…

武藤吐夢
2年前
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2021年に読んだ本、BEST10。

昨年は152冊の本が読めた。たくさんの良き本と出会え幸福でした。 さて、その中で、これぞと…

武藤吐夢
2年前
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書評 俺か俺以外かローランドという生き方   ROLAND

前向きガンガンガン。 少し癖がある人だが、それに抵抗感がなくば、とても参考となる名言の…

武藤吐夢
2年前
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書評 君か君以外か君へ贈るローランドの言葉  ROLAND

ROLANDさんは、言葉で世界を変えられると信じている。 本書は、彼の言葉で構成されている。 印象に残った言葉をいくつか紹介しよう。 二流 は、 状況 に 左右 さ れる。   一流 は、 状況 に 左右 さ れ ない。   じゃあ、 超 一流 は?   ─ ─ その 状況 を 利用 する ん だ。 これはわかっていてもやれない。嫌な状況になると、右往左往し思考停止になってしまいます。しかし、彼はその最悪な状況を逆に利用しようというのです。これぞ最強のポジティブ思考

書評 陰翳礼讃  谷崎 潤一郎 日本家屋の薄暗さの中に、日本の美意識は存在していた…

谷崎潤一郎の文章に、大川さんの写真で構成された作品 日本の美意識がモチーフです それは日…

武藤吐夢
2年前
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書評 流星シネマ 吉田篤弘   世界観や文章のリズムが素晴らしい。あえて伏線回収し…

本書をカテゴリー分類すると「不思議系」になるのではないかと思われます。 心地よい世界観…

武藤吐夢
3年前
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書評 会話はとぎれていい ―愛される48のヒント  加藤綾子   加藤さんの優しさが…

アナウンサーの加藤さんが、自分の体験を通して感じた「愛されるため」のコミュニケーション…

武藤吐夢
3年前
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書評 億男 川村元気 落語の芝浜の世界を土台にして、「お金」の本質に迫ろうとした…

 落語の芝浜という話しがある。  富くじに当たって、どんちゃん騒ぎしたのだが、朝、起き…

武藤吐夢
3年前
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書評 GO  金城一紀 第123回直木賞受賞作品。在日文学の1つの頂点だと思う。

黒人差別の問題で、今、世界は混乱している。 「差別」というと、学校ではキング牧師の話し(…

武藤吐夢
3年前
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書評 東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか  中村 淳彦 女子の貧困のフィール…

しんどい読書になった。 正直に言うと吐き気がする。 これはreportageであるから、真実の言…

武藤吐夢
3年前
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異神千夜 恒川光太郎   異能力者を絡めた4つのショートストーリーが、私たちを異世界の先端へと導いてくれる。

恒川さんを語るのに、日本ホラー小説大賞の受賞者という経歴を忘れてはいけない。 しかしながら、本作は単なるホラーではなくファンタジー要素もあり、土俗の宗教やら異能力っぽいものも出てきて、実に楽しいエンタメ小説になっている。 本作は短編集である。収録されている4つの作品は・・・ 冒頭の「異神千夜」だけが元寇の時代を描いたホラーもので、他は現代を描いている。 「異神千夜」は、大陸生まれの女巫術師と、日本人の若者の愛憎を描いた物語だ。 ラストシーンで若者が彼女を殺すのだが、彼