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2020年7月の記事一覧

書評 屋上で会いましょう  チョン・セラン   一石二鳥とは、この作品のことだ。エ…

表題作 屋上であいましょう が読みたくて読みました。 すごかった。とにかく凄い。その1語…

武藤吐夢
3年前
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書評 大江戸火龍改 夢枕獏   陰陽師シリーズで有名な獏さんの新シリーズ。今回も妖…

陰陽師シリーズで人気の夢枕獏さんの新シリーズ。 妖怪退治ものです。 「火龍改」の仕事は…

武藤吐夢
3年前
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書評 グラスホッパー 伊坂 幸太郎 気がつくと一気読み。これは面白い。最後に伏線…

伊坂さんの作品を読むと、いつも驚かされる。 それはたぶん、枠にわざとはまらないようにし…

武藤吐夢
3年前
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書評 空白の日本史 本郷和人 日本史の講義では習わないが本当の話し。天皇に関する議…

歴史には「空白」がある。 教科書では習わなかった真実の物語は楽しい。 しかし、愚痴や雑談…

武藤吐夢
3年前
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書評 バケモンの涙 歌川たいじ    戦時中、子供の飢えを悲しんだトシ子はポン菓…

読み進めていると、ずいぶんと視線が優しいのに気づいた。 本当に男性作家の作品なのか?。 …

武藤吐夢
3年前
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書評 頭がいい人の脳の使い方  小田 全宏  脳のパフォーマンスを上げる方法が書か…

脳のパフォーマンスを上げるための実践方法を示した本でした。 わかりやすく、たくさんの具…

武藤吐夢
3年前
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書評 強運の神様は朝が好き 早川勝   ベストセラー作家早川さんの自己啓発小説。著者の考えが凝縮されていてお得です。

早川さんというと、『死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないのか?』 などの「死ぬ気・・・」シリーズというベストセラーがあります。 自己啓発本の世界では有名な人です。 本書は、小説版なので読みやすい。 ただし、小説としては?です。 雰囲気は、「夢をかなえるゾウ」に似ています。 海野というアル中の才能はあるが不運なサラリーマンが 色んな神様たちに助けられて自己変革していく話しです どんな教えがあるのかというと・・・ 一部ネタバレ・・・。 運のいいリーダーは悪い結果を

書評 おいしくて泣くとき 森沢 明夫   子供食堂は「偽善」なのか?。利用者の子供…

本書は、子供食堂の話しである。 子供食堂をやっている親子。その息子と、利用者の貧しい少…

武藤吐夢
3年前
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書評 マンガでわかる! 今日からドヤれる科学リテラシー講座   化学リテラシーがあ…

本書のコンセプト 身の回りのさまざまなことについて「あーこれも科学的に考えるとソウナン…

武藤吐夢
3年前
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書評 局アナ安住紳一郎 安住紳一郎   ちょっと、ほっこりしたい人におすすめです。…

安住アナウンサーは、TBSのアナウンサーである。 テレビが好きでない私でも知っている有名人…

武藤吐夢
3年前
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書評 破局 遠野遥  恋愛の中心思想が何かが、その行動を決定するのかもしれない。…

芥川賞受賞作。 これには驚いた。でも、わかる気がする。 遠野さんは、文藝賞を受賞してい…

武藤吐夢
3年前
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書評 心を支えるシェイクスピアの言葉  河合 祥一郎   シェークスピアの名言を解…

解説の部分が短すぎたり長かったり、強引にまとめすぎていると思う。 最後に、シェークスピ…

武藤吐夢
3年前
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書評 言葉の守り人 ホルヘ・ミゲル・ココム・ペッチ 神秘的な森を舞台にしたマヤ文…

まず、注目してもらいたいのは表紙だ。 これはシュールだ。とてもいい。 どんな物語なのだろう…

武藤吐夢
3年前
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書評 しゃべれどもしゃべれども  佐藤多佳子   半人前の落語家が4人の弟子を取る。というか、彼らの目的はコミュ障の克服だった。

これは落語の話しだ。 三つ葉という半人前の落語家に、従弟でテニスのコーチのどもりの良、黒猫こと十河というコミュ障の女、村林という関西弁の少年、湯河原という元野球選手が弟子入りする。 でも、彼らは落語を習うことが目的ではなく、自分たちの課題を克服する。 しゃべり方を習うことを目的としていたのだ。 本作は、キャラが優れている。 圧倒的な毒舌キャラの元野球選手の湯河原を中心に個性ある面々を脇に配しているところで小説は半分成功したと言ってもいい。彼らが紙面で暴れ、教師役の三つ葉