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【驚きの雑学】マイナスイオンに科学的に根拠無し

マイナスイオンとは。
空気中に存在する負の電荷を帯びた分子の集合体だと言われています。
マイナスイオンには、ストレス軽減や血行改善、免疫力向上などの健康効果があるという主張がありますが、実はこれらは科学的に証明されたものではないのです。
マイナスイオンの効果に関する研究は、20世紀初頭から行われてきましたが、その多くは信頼できないものでした。
また、マイナスイオンの測定方法や定義も曖昧であり、様々な製品やメディアで乱用されています。

では、なぜマイナスイオンの効果に関する研究は信頼できないのでしょうか?
その理由は、以下のような問題点があるからです。

マイナスイオンの発生源や種類によって、その性質や影響は異なりますが、これらを区別せずに一括りにして扱っている研究が多いことです。
例えば、自然界では水滴や雷などで発生するマイナスイオンと、人工的に放電や水破砕などで発生するマイナスイオンは、その構造や量が異なります。
自然界で発生するマイナスイオンは、水素原子と酸素原子から構成される水分子(H2O)が主体ですが、人工的に発生するマイナスイオンは、窒素原子や酸素原子から構成される空気分子(N2やO2)が主体です。
また、自然界で発生するマイナスイオンは数千個から数万個程度ですが、人工的に発生するマイナスイオンは数億個から数兆個程度です。
このように、マイナスイオンの発生源や種類によって、その性質や影響は異なる可能性がありますが 、同じように効果があると仮定している研究があります。

マイナスイオンは空気中で他の物質と反応したり消失したりするため、測定時点や場所によって大きく変動しますが、これらを考慮せずに一定値として扱っている研究もあります。
例えば、マイナスイオン発生器を使用した実験では、発生器の種類や設置場所、稼働時間、換気状況などによって、マイナスイオンの濃度は変化します。
また、マイナスイオンは人体に吸収されたり排出されたりするため、人の数や動きによっても影響を受けます。
さらに、マイナスイオンは温度や湿度にも敏感であり、気温や季節によっても変わります。
このように、マイナスイオンの測定は非常に困難であり、測定時点や場所によって大きく変動する可能性がありますが、これらを考慮せずに一定値として扱っている研究もあります。

マイナスイオンの効果を評価する際に、適切な対照群やプラセボ効果の除去を行っていない研究が多いことです。
例えば、マイナスイオン発生器を使用した場合としなかった場合を比較する際に、その他の条件(温度・湿度・騒音・光・換気・時間帯・食事・睡眠・運動・ストレス等)を同じくしていない場合や、被験者や実験者がどちらがマイナスイオンを浴びているか知っている場合は、結果にバイアスがかかります。
被験者がマイナスイオンの効果を期待している場合や、実験者がマイナスイオンの効果を示したい場合などは、プラセボ効果や観測者バイアスと呼ばれる現象が起こります。
これらは、マイナスイオン自体ではなく、心理的な要因によって効果が生じるということです。
また、マイナスイオンの効果を主観的な感想や自己申告式のアンケートで評価する場合も、信頼性が低くなります。
感想やアンケートは個人差や気分に左右されるため、客観的な指標としては不適切です。

マイナスイオンの効果を示すデータがあったとしても、それが因果関係を意味するとは限りません。
例えば、マイナスイオン濃度が高い場所ではストレスレベルが低いというデータがあったとしても、それはマイナスイオンがストレスを減らすからというよりも、ストレスが少ない場所(自然豊かな場所や静かな場所など)にマイナスイオンが多く発生するからという可能性があります。
これは相関関係と呼ばれる現象であり、因果関係とは異なります。
相関関係は、二つの事象が同時に起こることを示すだけであり、一方が他方を引き起こすことを示すものではありません。
また、マイナスイオンの効果を説明するために、生理学的なメカニズムや分子レベルの証拠が不足していることも問題です。
マイナスイオンが人体にどのように作用するのか、どのような化学反応や生理反応が起こるのか、どのような経路や受容体が関与するのかなど、科学的な根拠が明らかにされていないことが多いです。

このように、マイナスイオンには科学的根拠がないということは、雑学として知っておくと面白いかもしれません。
マイナスイオンには様々な効果があると信じている人も多いかもしれませんが、それはプラシーボ効果や心理的な安心感によるものである可能性が高いです。
マイナスイオン製品を購入する際には、その効果や安全性について十分に検証されたものかどうかを確認することが大切です。



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