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むるめ辞典
■情熱
[読]
情の熱
[例文]
人の美点よりは欠点ばかりが目に止まってしまうので、せめて自分の作るものは美しくしようと思った。
あれもダメこれもダメだと言ってるうちにキャンプファイヤーの炎のように勢いがついてしまった負の感情は燃えあがって、そもそも何が良かったのかさえわからなくなっていった。
たしかにあったはずの情熱は燃え尽きて、焼け焦げた木の枠組みは黒い灰になろうとしている。
その朽ちた情熱のカケラにゆっくり手を触れるとボロボロこぼれるように落ちていった。
それは私の幼少期からの思い出の枠組みであり、磨かれた魂だった。最期は冷たい風に吹かれて跡形もなく消えていった。
サポートしていただいたお金で、書斎を手に入れます。それからネコを飼って、コタツを用意するつもりです。蜜柑も食べます。