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安全な財務諸表に潜む危険要素

こんばんは。

【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。

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■今月は、


 多くの顧問のお客様と
 リアルの面談を実施しているところ。

 やはりオンラインはべんりではありますが、
 やはりリアルは良いですね(^^)

 なぜなら、
 その表情が直に伝わってくるため、

 こちらの発した言葉に対して
 どのように反応されているか

 また、

 どのような想いを持って
 相手の方がその言葉を発しているか

 ということについて

 臨場感を持って
 感じることができるからです。

■さて、


 これは最近リアルの面談をした
 顧問のお客様とのお話の中での
 ことなのですが、

 「今の財務状況を見て、
 村田さんはどう思われますか」

 ということを質問されました。

 まさに、

 私自身がそのことについて
 言及させていただこうと思っており、

 とは言え、

 言いにくいことでもあったので、

 どうしようかなと
 悩んでいたところではあったのですが、

 思い切って言うことに。


 それは、

 『数字が無難ですね。』

 ということ。

■どういうことかと言えば、


 前年度と比べて
 コロナの影響はあったものの、

 それなりに売上は上がっており、

 その一方 
 そんなに経費も増えておらず、

 結果として、

 利益は上がっている状況
 だったのです。


 これを見て、
 
 『経費が増えてない』ことに対して、
 
 無難であるな…

 と私は思ってしまったんです。

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 そのままの表現で、
 お客様にもお伝えしたのですが、

 結局のところ、

 経費が増えていない

 ということは、

 『何かしらのチャレンジをしていない』

 のかな、ということに
 繋がってくるわけです。

■もちろん、


 経費を使わずに経営を改善していく
 術もあるのでしょうが、

 一般的に、

 経営の改革には
 それなりの支出が必要であるわけで、

 そのような観点から考えると、

 どうも当期においては、
 その変化が少ないな

 と思ってしまったんですね。

 お客様側も
 そのことをどこかで思っていたらしく、

 「やっぱりそうですよね…」

 という話になりました。

■結局のところ、


 変化をしていない

 ということは、

 経営が上向きにも
 下向きにも進まない

 という、

 極めて安全な状況ではあるのですが、

 その安全な状況が

 時に、

 【変化を柔軟に受け入れることが
 できない体制】

 に帰結してしまう

 ことが少なからずあるんです。

■今回の


 新型コロナウィルスのことから
 考えたとしても、

 これからの経営は、ある程度

 【変化に耐えうる
 経営体質を作り上げること】

 を目標に置いた方が良い
 と私自身は思っています。


 コロナの影響で
 銀行融資を取り付けることも
 あるわけですが、

 その銀行融資は、

 通常の経営を回していくための
 運転資金であるとともに、

 場合によっては、

 【自らの事業に対する投資】

 といった面でも
 活用していく必要があります。

■もちろん、


 【守りがあっての攻め】

 ですので、

 これが逆転してしまわない状況は
 大切なのですが、

 やはり、

 変化に耐えうる状況を
 作っていくためには、

 攻めの姿勢も必要であるはず。


■為替相場をイメージして
 いただくと分かるのですが、


 大きな谷があった後は、

 それまでの期間はどうあれ、
 いずれ大きな山がやってきます。

 逆に、

 小さな沈みの次は
 (少なくとも)小さな昇りが来るわけで、

 変化のない状況
 …つまり何も取引がない状況だと
 (通常そのようなことはないのでしょうが)、

 当然のことながら、

 何も変化がなく取引が終わってしまう

 わけです。

■これは、

 ほぼすべての事象において
 言えることであると思うのですが、

 当然のことながら
 経営においても言えるわけで、

 こういった変化がない時ほど
 注意しておかなければならない

 と言えます。

■もしあなたが、


 経営において
 長く変化をしていない状況であるとしたら

 それは逆に
 危険であるサインかもしれません。

 しっかりと、

 上手に投資をして、
 適正に変化をしていって、

 経営を永続していくための
 術を探っていくようにしましょう。


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《本日の微粒子企業の心構え》

・これからの経営は、
 【変化に耐えうる体質】
 を作り上げることが必須。


・融資は守るために第一に使うものであるが、
 それと同時に、
 経営における変化をするために
 使うものであるとも言える。

 結局のところ、
 何らかの投資をして変化をしていかないと、
 時代の波に取り残されてしまうし、
 何より変化をしないことが常となってしまう
 経営体質となってしまう。

 しっかりと、
 今自分自身が変化しているのかどうか
 ということを注視しながら
 経営を俯瞰して、

 経営を永続するための
 術を探っていくべし。

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今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。


これまで書いてきた記事は、
バックナンバーとして、
私の公式HPの【ブログ】に
アップしていますので、
よかったらご覧くださいませ。^^

https://muratax.com/blog/

起業準備中から起業5年目までの経営ドクター
税理士 村田佑樹

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