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Vol.17 取材対象は路上生活者の件③~学生の課題に付き合う編~|路上生活マガジン

先日大雨が降った後、寝床の脇に傘が増えてました。
まだまだ使えるやつばかり。


ゲリラ豪雨様々ですが、沢山ありすぎてもなんとも・・・・



というわけで、本日も路上よりお届けします。

皆さんこんにちわ。

都心で路上生活をしてます村瀬テロスタンと言います。
路上生活者、いわゆるホームレスという事になります。

さぁ、今週も路上生活マガジンのお時間がやって参りました!

皆さんのフォローやスキなどのサポートが創作活動、また生きる原動力になりますので、気が向きましたらどうぞ宜しく😃✌️

さて前回はYouTubeの取材ついてお話してきました↓↓

『話を聞きたい』『食事持ってきました』なんて言いながら既にカメラを回して突撃してくる様子は防ぎようもないというお話でしたね。

では改めて、今週の #路上生活マガジン『取材』をテーマにお話させていただきましょう!

題して、

《本当に路上生活者は取材対象にうってつけなのか!?パート3》

をお送りします!


実は先日も離れたところからカメラ回して、路上者に食事を渡してた輩がいましたね。

寝床の中入りたくても、出入り口の前塞がれて邪魔でしかなかったですね。

まぁそんなの無視ですよ無視。


すべての人がそうではないとは思いますが、彼らの大半は申し訳ないけど困った存在と言えるでしょう。

自重してほしいもんですよね。

この先の話では、そんな人は出てこないので明るい気持ちでご覧ください✨

①学生のレポート課題の対象


メディア以外だと、路上生活者問題を勉強している学生さんがよく来ますね。

主に聞いてくる質問内容としては、

・いつからここにいるのか
・食事やシャワーはどうしてるのか?
・仕事等の有無
・季節や悪天候時の過ごし方

まぁスタンダードなものが多いですね。
その先は各々の研究テーマによって質問が変わってきますね。

例.寝床(住居)問題や周囲の騒音など

にしてもこれを十数人分とか集めて何万字の発表物にしてしまうのですから、頭上がらないですよね💦

私も色々見習わないと。


・彼らも基本アポなし


とはいえずっと我々の生活を日頃から追いかけているわけではないので、寝床に突然やってきます。

ですが翌日の授業の準備等もあるので、13時~22時までの間という常識的な時間に来ますので非常に良心的です。

ド深夜に勝手にやって来てカメラ回してなんて連中ではないので、こちらも特に構える必要性はないかなといった感じで受け答えするようにはしてますね。

むしろ、わざわざ来てくれてありがたいと言いたくなる位の礼儀正しい印象すら与えてくれましたね。

②これまで来た人間との違い


これまでの人間との大きな違いは、やはり"引くところは引く"所ではないでしょうか?

単純な『これは悪いけど言いたくない』や『そこはいじらないでね』なんて言うと、『すいません、分かりました』と二つ返事で引いてくれます。

不用意に入り込もうとしないという部分を、色々履き違えてる大人のよりもわきまえてるような気がしましたね

でかいカメラ持ってきて、『なんで撮っちゃダメなんですかね?』とか本人や周囲の嫌がる人の事も考えず平気で撮ってまわる連中とはとにかく大違いですね。

まぁ結局のところ、そんな人間のジャーナリズムなんてたかが知れてますよね

・この先はあくまでも持論なのですが


恐らくは、学生さんの方が

《レポートに必要な情報》《関係ないけど興味ある情報》を取捨択一して、前者のみを抽出する事に意識を向けている。

またそれに長けているのでしょう。

カメラに撮さない所で聞いたことを勝手に調べて、後日になり『あなた、○○だったんですね』とか言ってくる無神経さを持っていない点では、彼らのような人間より学生さんの方がよほどジャーナリズムというものを持ち合わせている気さえもします。

これに関してはあくまでも持論なので、異議唱えて頂いて結構ですよ。


③ボランティア活動のついで


学校でこのようなことを学んでる彼らですから、中にはボランティア団体に混じって我々の生活の様子見に来ることもあります。

中には時間があれば話を聞きたいという人もいます。
ですがやはり大人数でうかがっても、学生さんだけだと怖かったりするものですよね。

なので、一緒にいる大人がきっかけを作るなどしてインタビューに持っていくという事象は多いです。

大人がいるのといないのでは違うでしょうから、大人の手をこういうときに利用するのは正解だと思いますよ。

ただその大人がでしゃばってしまってはせっかくの機会を無駄にしてしまいますから、そこはホントに最初だけやってあげて後は見守る事に徹するようにすべきかと。

・撮影の可否


中には寝床の写真を撮りたいという人もいるので、基本的には許可してます。

旅行者なんかが日頃から勝手に撮ってくので、『写真一枚100円です』と彼ら向けに貼り紙を付けているのですが、彼らは驚くことに、その通りの金銭を支払うと言い出してきたのです。
いわゆる撮影料ですよね

学生さんからは流石に取れないので、タダでいいよと言って帰しましたが、その気持ちを持ち合わせているのは感心しました。

多分ですが、本人たちなりの取材に対する謝礼金代わりなのです。

勝手にきて撮ってく奴らの中でもその辺用意しない連中もいるのに、本当に人間ができてるというかなんというか。

ご両親よ、あなた方が思ってる以上に素晴らしい人間に育ってますよ✨ご心配なく!!



④最後に


もしこの中で報道マンや社会派のYouTuberを目指すのであれば、

『自分の思う世間の興味や感心』=『対象者の触れてほしくない部分』となる場合もあるので注意してほしいと生意気ながら考えてます。

ましてやそれが個人単位になればなるほど、『間違った義務感』を振りかざしてしまうこともあるでしょう。

だからこそ、対象者の事を第一に考えるということ。

答えてくれた人間のリスクを考えた上で、最後まで責任を取る覚悟がないなら深掘りしないことを大事にしてほしいですね。

少なくとも、色んな取材を受けてまとまった『私の答え』はこれですね。


というわけで、今日はここまで!

次回はこちら!


『季節の過ごし方問題』

来週からは路上者の季節で変わる過ごし方について話したいと思います。

それではまた!

Have a nice day! by 路上より。


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