「医療」は資本主義の論理と相容れない

私が世の中の仕組みについて調べたり考え始めたりしていた時に、まず疑問に思ったのが「医療って資本主義の論理と相容れなくない?」ということでした。人の命に直結する医療でお金儲けっておかしい…医者や製薬会社が不当に大金を手にするのはおかしいのではないかと感じていました。本当は人々が医者にかからないほどいつも健康であるというのが理想なのに、患者がいなければ儲からないという矛盾。良心的な名医ほど閑古鳥が鳴く事態になってしまうというおかしなことになっています。

今でこそ、様々な医師やジャーナリストの告発により医療の闇が暴かれはじめ、現代医療に警戒心を抱いている人も増えたことと思いますが、それでもまだ医者信仰、西洋医学信仰は根強く、テレビドラマなどでもせっせと医者礼賛の洗脳をしています。私自身も医療不信が強いので、3年以上一切の薬は飲んでいませんし、病院にも行っていません。もちろん中には良心的で本当に患者さんのために親身になって診療を行っている医療関係者の方も大勢いると思います。それでも資本主義の論理に組み込まれた現行の医療システムでは、どうしても本当の意味で良心的な診療というのはしづらいのではないでしょうか。清く生きようとするほど経営は難しくなり、医師会などでも爪弾きされるのは目に見えています。

警察や消防、救急というのは公の仕事で、皆さん公務員です。こういった仕事は民間(お金儲け)で行うべきではないというのは誰もがそう思うと思います。私は医療もそういった類の仕事なのではないかなと感じています。この資料を見ると、イギリスでは医師は公務員なのだそうで、自由に開業することも制限されているようです。人々の医療費はすべてタダ、しかし地域の診療所に登録して、必ずそこに行かなければならないとのこと。いずれの制度にせよメリットデメリットはあるようなので一概にどれが良いとは言えませんが、他国では違う制度だということがわかるだけでも視野が広がる気がします。

命に直結する仕事というのは、全般的に資本主義の論理とは相容れないのではないかと思います。実際、福祉の仕事は公的な側面が強いので、お金儲けがしづらい構造です。保育士や介護職等の福祉職は、給料が不当に低すぎて、社会的にも軽んじられているように感じます。しかし本来は、公務員並みの地位や身分の保障と待遇があって然るべき仕事だと思っています。医療も福祉的側面が強いはずなのですが、金儲けがしやすい構造となっており、福祉というよりはビジネスに成り下がってしまっている印象を受けます。世の中にはビジネスにしてはいけない分野もあるはずなのに、現行の制度が当たり前になっていて、根本的に疑問すら持たない人がほとんどだと思います。

医療に限らず、私の一番の願いは、心清く良心的に仕事をしようとしている人が報われる社会であってほしいということです。中でも医療は命に直結する重要な仕事なので、なおさら高い倫理観が必要だと思います。医療業界を潤すために人の健康や命が軽んじられるのはあってはならないことですし、そんなことをして良心が痛まないのかと疑問に思います。患者を増やすほど儲かる、人々を薬漬けにするほど儲かる、だからたいしたことない症状でも簡単に薬を出す…依存させる…などといった、自らの儲けのために不誠実な行動に走らせるような制度・仕組みを疑問視しているのですね。現行の制度でも人々が良心に従って生きていれば良いのですが、人間は欲深い生き物なのでどうしてもお金に目がくらんで、相手のためにならないとわかっていても自分の利益のために生きてしまったりします。これまでの当たり前や常識を一度取り払って、本当はどういったあり方が望ましいのかということを考え、議論することも大切なのではないかなと思いました。

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