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ふわふわした大人

皆はこのアプリ、どんな時に開いてるんだろう。

私の場合、寝れない夜にnoteを開くことが多い。頭の中に思い浮かぶことを文章にしてつらつらと書いて満足して、感情が荒ぶってごちゃごちゃしていた頭の中が少しだけすっきりして、希死念慮を頭の隅に追いやることが出来て、そのまま眠りにつく。


私は昔から、人に比べて考え事をすることが多分多いのだと思う。幼稚園の時から空想するのが好きで、小中学生の頃は漫画や小説などを読むだけでなく、自分の頭の中に浮かぶ物語を文章や絵にすることが趣味だった。その反面、飽き性でもあるのでその小説や漫画が完結まで描けたことはほぼない。

小中学生の頃は、机に毎日落書きをしては怒られていた記憶がある。小学生に「イキる」なんていう発想はまだないと思うので、単純に落書きがしたくて堪らなかったのだと思う。そして自分はクラスの中では絵が上手い方だという謎の自信があった。先述した通り、物語をかんがえることもすきだったので、漠然と漫画家になりたいなー、なんて思っていた。

小学生の時に、りぼんの小学生漫画グランプリ(うろ覚え)なるものに応募した。物語を最後まで考えることが苦手だったので、四コマ漫画を描いた気がする。応募数は200作品ほどだったそうだが、私の作品はりぼん本誌のどんな小さな枠にも載っていなかった。井の中の蛙というか……。まあ、クラスの中で少し絵が上手い部類に入ったからと言って、所詮その程度なのだ。少しはショックだったかもしれないが、それよりも妙に現実的に考えていて、その時から私の中で少しずつ漫画家という将来の夢は消えていった。

中学生になった頃、漫画「バクマン。」を読んだ。影響されやすい性格なので、やっぱり漫画に関わる仕事をしたい!と思い、漫画家という狭き道ではなく、今度は編集者になりたいと考えるようになった。中学の中では勉強ができる方だったので、そのまま高校は、地元の中では1番の進学校に入った。高校生になってもその編集者になりたいという夢は持ち続けていたため、大学受験の際も文学部を志望した。第1志望こそ叶わなかったものの、第2志望の国立大に無事合格した。私は現在この大学の2年生である。過去に講談社の編集長を輩出しているというこの大学で学び、就活を乗り越え、丸の内にある出版社でバリキャリになる予定だった。

ところがここで皆さん、知っているだろうか。どうやら出版業界は非常に人気が高く、しかも大手企業は東京に集中しているため、出版社で務めている人々は東大京大一橋慶応早稲田……ら辺のOB・OGばかりらしい。これを知った時は流石に凹んだ。自分の中では頑張って勉強して入ったつもりの大学だが、所詮は学歴フィルターすら通らない可能性があるのだ。(死ぬほど就活を頑張ったらどうにかなるかもしれないが)ここで私は学歴コンプレックスを抱くようになった。また、私の大学は、難易度の割にマニアック国立大ランキング上位にランクインするほど知名度が低い。地元の人に大学名を聞かれて答えても大抵「どこ?」と言っているような不思議そうな顔をされる。ここで更に学歴コンプレックスが加速した。自分の大学のことは嫌いじゃない(むしろ好きな方だ)が、共通テストでコケたからと言って、「学内に鹿がいる」という噂に惹かれたという理由だけで学校を選ぶのは辞めた方がいいと学んだ。

とりあえず、出版業界に私が行くことはほぼ不可能に近いのだ。きっと。また、大学受験が終わって何故か燃え尽きた感じがあって、正直将来の夢とかどうでも良くなってしまった自分もいた。

しかしまだ編集者という仕事に興味はあったので、大学ではフリーペーパー団体に所属した。ここではお店などに取材をし、文章、誌面のデザインを全て自分たちで考え、発行している。私はここで、人間には向き不向きというものがあるのだということを学んだ。要するに、実際サークル活動とはいえ編集者として活動してみて、私は編集者には向いてないなと思ったのだ。

じゃあ私に何が残っているのだろう。私には、特にこれといった長所や特技が見当たらない。やりたいことや夢をなんとなく見失った今、ぼーっと生きている。来年から本格的に就活が始まるというのに、何の資格も持っていないしなんのやる気もない。

アルバイトをしてみて分かったが、そもそも私は働くことに向いていないのではないか。塾講師は2ヶ月で辞め、コンビニバイトは1ヶ月で辞め、コンカフェキャストも2ヶ月で辞めた。唯一続いているのが居酒屋のホールスタッフのバイトだが、正直無料まかないのために食い意地でなんとか働いているだけ。マルチタスク地獄なのでADHD持ちには居酒屋は1番向いていないよーん、とネットに書いてあった。実際勤務中によくパニックになるから本当に1番向いていないんだと思う。今まで、働くことに向いていない、という文言は甘えだろうと思っていたのだが、まさか自分がその当事者になるとは思わなかった。

そんなこんなで、夢や希望に溢れていた幼少期〜高校時代とは打って変わって、今は将来への漠然とした不安を常に抱えている。私は将来何になるんだろう。特にやりたい仕事がある訳でもないし、まともに会社員してる自分も想像がつかない。不注意なミスをして上司に怒られ、ペコペコ頭を下げている自分なら簡単に想像がつくのだが……。このままだと、発達障害と精神疾患持ちなのを言い訳に使うばかりの学歴コンプ&顔面コンプおばさんになってしまうんだろうな。嫌な未来ばかりが想像出来てしまうが、私は今年20歳になったので、そんなことばかり言ってられる訳にもいかない。

20歳って、子供の頃はもっと大人に見えてたな。こんなふわふわした、ぼーっと生きているだけの大人になってしまって、昔の自分が今の自分を見たらさぞがっかりするだろう。未だに片付けも料理も苦手だし、しょうもないことですぐ落ち込むし、運動をまったくしないのに間食ばかりするから幼児体型なままだし、友達は少ないし、小さい頃となんにも変わっていない。

30歳の自分は大人になってるといいな、なんて言ってたら後でショックをうけそうなので、未来の自分に過度な期待はせずにいようかな。


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