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歩みの欠片は 心に嬉々の 祝福を


本当はきらいだよ。

歩きたくなんてないし。

本当はきらいだよ。

野菜をたくさん食べるなんて。

本当はきらいだよ。

こんな、我慢ばかりの食事。

本当はきらいだよ。

あまりに遠くて、

先が見えない道なんて。

こんな長い長い階段を

歩いていくことなんて。

本当は、

やめてしまえば一番楽なんだ。

98キロから78キロまで、

痩せるなんて

無謀なことに挑戦するなんて。

でも、

もし同じ思いをして
悩んでる人がいるのなら

自分が痩せた
「証拠」を見せて
先を走ってあげたかった。

「痩せられるわけがない」

誰かに、
心ない言葉を言われた
あなたのために。

誰もその頑張りを、
支えてくれない、
あなたのために。

下を向いて、
あの時と、同じように
泣いている人のために。

ここに、いるよって。

その苦しみを
味わった人間は、
ここにいるよって。

だから

「大丈夫だよ」

それを伝えるために、
頑張っていたんだ。

もう誰にも

心ない言葉で

傷ついて

ほしくは、ないから。

二週間の数字は、
本当に、ちいさかった。

本当は、嫌いだったよ。

そんなことにばかりに、挑んでいた日々が。

でも、その「頑張り」は

初めて夫の心に響いた。

「82.2キロ」

その数字はすくなかったけれど

そこに詰まった

「たくさんの頑張り」

が、

初めて頑なな、夫の「態度」を変えた。

今度は、一緒に歩もうとしてくれた。

長い長い階段。

だけど今度は、ひとりじゃない。

支えて、くれる人がいる。

まだ、長い、長い、階段の途中。

初めて

心に「喜び」がおちてきた。








最後まで、読んでいただき、ありがとうございます。言葉たちが、一歩すすむきっかけになってくだされば、幸いです✨