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小説「童女トン」ー母系ボスの生涯

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花も枯れる。茎もなえる。これ生き物の宿命。私の場合、なぜか周りには女が多かった。母親、妹3人、そして妻、娘二人、妻方の実家には12人の女系で群がっていた。愚痴も陰口もため息も頻繁…
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小説「童女トン」ー3

小説「童女トン」ー3

一難去ってまた一難 

警察といえば「おまわりさん」。そういわれる時代は安定した時代だ。学生運動華やかなりし頃はポリ公とよばれた。なくてはならない職業なのに。
でもうざい、面倒だと思う人もいる。

霧社事件が起きた時代はアメリカ発世界恐慌の時代である。日本も大不況だ。東北の農家では生きてゆくために娘を売った。憤慨した青年将校によって二二六事件がおきた。台湾でも鈴木商店や台湾銀行が破綻した。金が回っ

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小説「童女トン」2-読み切り版

小説「童女トン」2-読み切り版

母・トンは小島で生まれた
幼名をトンという。三回再婚したからその都度姓は変わった。でも名前は変わっていない。いや、トンじゃない、本当はトシだ、と母は怒る。当時は戸籍謄本も筆記謄写だったから、役場のアホが書き間違ったのだと、母は怒った。

その通り。トンは幼名である。ええ、ちょうちょうトンぐぁや? おやおやトンちゃんじゃないか?こんな具合に子供に話かける言葉だ。それがそのまま戸籍に載った。100年以

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小説「童女トン」1

小説「童女トン」1

この小説は母トンの墓標です。「死ぬ準備」「芙美湖葬送」それにこの「童女トン」が加わって、同時並行的に書き進められます。昭和を生きた自伝で小さな昭和史で家庭の物語です。読んでください、ね。

年明け早々87歳になります。
前立腺がんをはじめ幾つかの病気を抱えているから残された時間は少ない。だから死ぬ前に「死ぬ準備」、「芙美湖葬送」、「童女トン」の三本は最低限纏めたい。どれも小説という形で書いた自伝で

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オリンピック開会式も怖かった。なんかおかしい。tweeterで見かけたイラスト?も怖い。紹介するね。勝手に。誰が描いたのか分らんけど。いやな時代だな。同じころ沖縄では台風だよ。中国では地下鉄乗客が胸まで水に浸かった。水害で。ホームには死体が映っている。南無阿弥陀仏。

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ネットに10年前の日誌が復活する

ネットに10年前の日誌が復活する

なんてことないよ。どうせ人間は丸裸なのだ。ここ何十年前から。個人情報保護法?あれは権力者の為の法案、適当に、そういって逃げる。ドロン。ドロン。昔から忍術の世界なのだ。

気にすることはない。大したことは書いていない。権力批判などしない。したところで意味ない。批判は己に向けよ。一銭の得にもならないが、目が冴える。心が目覚める。そのまま逝けばいい。どのみち命は終わる。

生きものなら。

ところでウィ

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高橋洋一さんが参与を辞任しました。大いに批判したが好きでしたよ。チャンス!名もなき新人政治家、自民党や野党で欲求不満を抱えてる若い政治家さん。高橋んを加えこんで新党設立したら!財務省出身だから睨みは効くし、政治家官僚とも扱いは慣れてるし、いいよ。たぶん。さざ波やから宣言も解除!

きょうはナンの日?子供の日。 忘れてた! 似あうな。天使に青空。時間経過なりの発達で充分なのにファイブ・シックス対応? 優秀な若者・あの換金マン? ハーバード大的国連情報通に?日米の協力?対等?ポチ公じゃなんかったの?環境変化は必須だね。コロナも? その為のこどもの日!そかあ?

壊すか、壊れるか。しかない。利口な準ちゃんは「救いたい」って。本当はバラバラに壊したい。時間も金も個室も音楽もアニメもパソコンもある。コンビニもマックもある。夕食に味噌ラーメン喰いにホンダ飛ばすこともできる。金さえあれば。・・でもコロナだよ。発狂寸前の閉塞あたま。どうする?

呆けたんかな。8日ぶりに、やっと自分の頁にたどり着いた。メイルは届いていなかったよ。複雑怪奇、迷路みたいやな。老人の火遊びかな?ま、エわ。コロナ罹からんように、外出しないんだから。でもストレスたまるね。加えて水害だもんね。これ政治・政策ミスよ。また書くね。85歳夢亥Gやん。

むかし20年ほど都民だったが今は選挙権はない。でも懐かしい。さいきんは国籍不明の臭いがする。人間だって生き物だ。猫のように臭いの範囲を主張する。最近はにんにくとにらの臭いが強くなった。梅干しと生姜の臭いを取り戻そう。どうだね。にゃんこ君。賛成か?よかった。山本太郎もよろしくね。

小説「死ぬ準備」勝手に抜書き編

小説「死ぬ準備」勝手に抜書き編

顔のない男

私が四十歳になった頃の話である。百歳で死んだ母はつくづく私の顔を見ながらいった。
「あのおじいちゃんの孫だものね。人並みに世間に揉まれて出世できる顔じゃないね」と母はしみじみと私の顔を眺めながらいった。
「金のない男は顔のない男と同じだよ」ともいった。
母は辛辣な批評家でもあった。

「もう出世は無理ね。出世する人間はそんな顔していないよ。父ちゃんも駄目だったけどお前も駄目だね。タン

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