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田中と石井の「無風状態」

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2014年8月の記事一覧

#15 トップが生み出す「空気感」

石井さま

こんにちは、大阪はすっかり秋モードになってきています。

さて、前回の組織論には意外と反響があり、思いつきのまま始めた僕としては少しびっくりしています。

でも僕が言いたかったのは、事業マネージャークラスのホウレンソウの未熟さを言いたかったわけでも、NPO等のソーシャルセクターの抱える組織的未熟さを第一に言いたかったわけでもないのですね。

僕が関心あるのは、「トップが醸し出す雰囲気が

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#14 トップの好みと、組織のあり方

石井さま

こんにちは、大阪は急に涼しくなっています。そちらはどう?

さて、前回までの熱い臨床心理士トークは少しお休みし、今回は僕から話題提供しますね。

それは「組織のリーダーとは?」という話題です。

僕は10年来のAppleマニアで、スティーブ・ジョブズが亡くなった時は、以前から覚悟していたとはいえ、それなりにショックでした。

ジョブズの後のCEOであるティム・クックは、ジョブズの後とい

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#13 臨床心理士は就労支援のクロザーか引退しないキャッチャーか?

田中さん

前回話題に出た臨床心理士について、ワールドに絡めながらちょっと書いてみたいと思います。

思えば、僕らが臨床心理士と仕事をするようになったのは、2007年のサポステ開始時からで、それまでは臨床心理士に会ったこともありませんでした。委託事業10年の歴史は、臨床心理士とのコラボレーションを模索する10年のような気もします。

就労をゴール(成果)とした支援の現場に立たされた臨床心理士の葛藤

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#12 支援・被支援関係を超えた不思議なワールド

田中さん

前回、田中さんが書いてた「支援・被支援関係を超えた不思議なワールド」って、相談中にふっと出現しますよね。

自己開示というのをテクニカルに展開していくというよりも、人間的関心、或いは好意的関心というものをお互いが持つことで、そのワールドが出現するんじゃないかと僕は思います。

僕は高校生たちを若者文化の先生だといつも思ってて。知ったかしないでわからないこと(例えば「イツメン」=いつもの

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#11 支援者の当事者性

田中さん

僕も田中さんも、自己開示の多い支援者だと思います。それは、ある意味で自分の生き様をぶつけていくような支援スタイルですよね。だけど、前回書いたような、親の離婚だとか再婚だとかについての当事者性の部分を、僕は支援者として開示しないようにしています。

ひきこもってる若者の中には、その要因に親の離婚や不仲があったりするじゃないですか。そこで「俺の親も離婚しててさ」とは絶対に言いたくないんです

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#10 僕らの家族観

石井さま

前回の、「若者が弱者になったのを認められないのは、社会の中核層(40〜60代男性)が、社会内に『若者という強力な敵』を創設し続けたいからだ」という、「オリエンタリズム」(E.サイード)的結論は僕にとってもおもしろいものでした。

また、このテーマに「風」が吹けば掘り下げてもいいですね。

さて今回は僕からなんですが、この前香川の実家に帰った時に発掘したこの写真を御覧くださいな。

ここ

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#9 若者を「敵」にし続けること

田中さん

前回の、「正直言って僕(田中)も、今の若者は甘えてると思うんですよね〜」と言って、中核の人々から本音を引き出す罠を、僕は『田中トラップ』と名付けました。

『無風状態』を読んでくれてる田中さんのお友だちたちは、「ちっ!やられた」って、そっとブラウザを閉じたと思いますよ〜。田中さんほど僕は“世捨て”してないんだからさ、お手柔らかに頼みますよw。

田中さんが言うように、ほとんどの人は

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#8 日本の中核的な人々

田中さん

田中さんが理系的っていうのはなんかわかるなあw。確か、僕が酔っぱらって東京駅のオイスターバーで田中さんとケンカしちゃったことがあったけど、それも田中さんの合理性に割り切れない思いがしちゃってだったような気が…。あの時は酔っててごめんなさい。

前回の返信にあった、「社会の40代以上の中核的な人々はそもそも若者が嫌いなのではないか」の中核的な人々ってどういう人たちなんだろう? ここ、もう

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#7 僕らは、いつまで「そもそも論」を続けるのか?

田中さん

この間、田中さんがエントリーした、Blogosの『「若者が弱い」ことをなぜ我々は認められないのか』の中で書いてた「まだそれをテーマに語り続けなければいけないほど、世間では若者問題の認知度は低いのか」という問いに、僕はこんなことを思いました。

シェアするココロ(バリバリ文系)は、以前ウェブ制作会社さん(バリバリ理系)にオフィスをシェアさせていただいてたんです。オフィスをシェアするって、

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#6 「変な大人」は、まともな大人からは理解されない

石井さま

こんにちは、大阪は梅雨が開けたというのにものすごく蒸し暑く、なんか毎日やる気が出ません。

正直言って、仕事モードになるのがものすごくめんどくさい日々です。はあ、ハワイでヨーグルトとバナナとステーキとアイスとパンケーキ食べたい〜。

今回も石井さんから「変な大人」について書いてとメールにあったので続けると、規範からズレた変な大人は、同じく不本意にも規範(たとえば「仕事をしなければいけ

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