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フリー台本(オリジナルSS)

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オリジナルSSまとめ。 フリー台本としてお使い頂けます。 5〜10分ほどで読めます。
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#radiotalk

【オリジナルSS】Nameless【初夏のRadiotalk朗読大賞】

【オリジナルSS】Nameless【初夏のRadiotalk朗読大賞】

Nameless

昨日はソファーで寝てしまったらしい。軋んだような身体の痛みで目が覚めた。身体だけじゃなくて頭もモヤがかかったように痛い。部屋の電気は点いたまま、壁の時計は6時を指していて、カーテンの奥の薄暗さで夜だと気づき溜息が出た。身体をゆっくり起こし、洗面所へ向かい冷たい水で顔を洗う。ふと鏡を覗くと、違和感があった。あれ?僕ってこんな顔してたかな?鏡に映るのは自分自身のはずなのに、知らない

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青色のおまじない【オリジナルSS】

青色のおまじない

「ねぇ、リボンこれにしようよ!青色ってちょっとセンス良くない?」

「おそろいにするの?せっかく交換するのに?」

「このリボンがいい!ね?だめ?」

このときの私は半ば強引だったかも知れません。それでも、どうしても彼女に青色のリボンを選ばせたかったのです。

彼女の名前は佳乃(よしの)と言います。高校に入学し、私の一つ前の席に座っていた女の子です。私の目に佳乃は、外見も中身も

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罪と罰【オリジナルSS】

罪と罰

日付が変わる少し前、妙にさっぱりした顔で彼は帰ってきた。

「ただいま〜。あ、起きてた?」

「もう寝るところだったけど…今日は早かったんだね。」

「さすがに毎週部長になんか付き合ってらんないよ。」

彼は緩めたネクタイを外し、冷蔵庫から炭酸水を取り出す。いつもならすぐにシャワーに入ってしまうのに、今日は早く帰ってきたから?私も寝るのをやめて、もう少し起きていることにした。

「酔って

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かみともにいまして【オリジナルSS】

かみともにいまして

母と逃げるように越してきたこの町には、真新しい教会があった。近所の人は訝しがって近づかないほうがいいと新参者の私たちに告げていたが、ある時郵便受けに入っていた子ども会の知らせに、私は小学生ながら興味を持った。母はそこに行くことを許してはくれなくて、でもどうしても行ってみたくて、母が仕事で留守にしている隙に教会へ向かった。まだ木の匂いがするその教会にいたのは、背の大きな神父さん

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