23年7月あたまにあった東京現代についてのまとめその4
今回はギャラリーのDを眺めてく
ちな、このフェアの「ギャラリー」カテゴリはこのDで終了で、次は「Hana」とかいう謎カテゴリへ(なんでH01~になる
1か月すぎたのでさすがにはやいとこ書いてしまいたい(正直
ちなどういうフェアなのかとかそういうのは1個目でやったので以下参照
例によって文中敬称略
D01:KENJI TAKI GALLERY
Tokyo, Nagoya
簡潔すぎるギャラリー概要・・・
というギャラリーなんで、名古屋が本拠地
「Nagoya, Tokyo」の順にならんかったのか
最近の知見によると、94年開廊は現代美術界隈では老舗
なので、ここも壁サーである(壁ギャラ・・・か
中部にもいっぱい美大はあるし(今回出品している横山奈美 は愛知県立芸術大学の卒業生
大御所と(すでにネオンの絵でバリ売れてるが)若手の組みあわせはよかったと思う
関係ないけど、こないだ書いたアルフレド・ジャーも取り扱い作家の中にいた
D02:Galerie Du Monde
Hong Kong
「49年にわたり国際的に活躍する中国人アーティストの近現代作品を専門に」 シンプルに49年はすげえ
東京現代についてのステートメントもちゃんと出している
日本からは稲川豊が出品
「ARTIST EXHIBITED 展覽過藝術家」の欄にいたので、このギャラリーで展示をしたことがあるみたいだった
どういう縁があるのか(ちょっとだけ)興味ある
平面作品主体で、いかにも老舗ギャラリーという感じの展示だった
D03:KOSAKU KANECHIKA
Tokyo
というギャラリー
公式からOculaにリンク貼ってるのは、こことANOMALYくらいだった気がするのでポイント高い
(まあ、外部サービス依存はそれ閉じちゃったりしたらどうするんだ問題ありいちがいにいいとは言えないが使い勝手はよい
東京現代についてのステートメントはなかったようだが、以下が出展作家とされてる
立体(陶)、平面、写真とならんでる作品がさまざまで、現代美術やってるぜ!っていう意地を感じた
ちな、Fumiko Imanoは現在進行形で同ギャラリーで個展開催中(←公式へのリンクあり)
ツイート引用であれだが、みて気になった方はいってみたらよいかも
(さらにそのあとは青木豊の個展もやる模様
ちな、例のサイト(海外で東京現代で10の注目作あげてるやつ)では以下があげられていた
D04:Fox Jensen Sydney & Fox Jensen McCrory Auckland
Sydney, Auckland
というギャラリー
あんまちゃんと見てねえのが超申し訳ないんだけど、すげえかっこいい作品が多かった印象
(自分の写真にはないが)ギャラリーサイトのトップにいま使われてるGideon Rubin の作品とか
他にもCoen Youngの作品も印象にのこった印象(日本語へたくそマン
例の記事では以下の作品が注目として挙げられていた
D05:小山登美夫ギャラリー
Tokyo
キター! 俺たちの小山登美夫ギャラリー!
どんだけ東京現代公式にアルファベットで書かれたとしても、ここだけは「小山登美夫」と漢字で書きたい
Tomio Koyama じゃあな、あの小山登美夫の愛くるしい感じが伝わんねえんだよッ! 象形文字なめんな!
ギャラリー概要もわかりやすい! GPT殺し!
東京現代への出展作家は以下だった模様
工藤麻紀子、桑原正彦、菅木志雄、杉戸洋、蜷川実花!
やっぱ面子が強い!
カイカイキキも日本代表感あったが、あっちがオリンピック代表だとしたら、こっちはフル代表って貫禄だ
正直そのフル代表、世代交代に失敗してる説はあるが!!
ちなみにいまみたら、ほぼほぼsoldだったのがすごい
さすがだ
あんまり東京現代ではちゃんと見てないが(そればっかだな)、すごいナイスな個展多いギャラリーなので(ちょい前だけどクゥワイ・サムナンとかすげえよかった!)今後もちゃんと追っていきたい
とりあえず乙っした!!
D06:TARO NASU
Tokyo
出展作家は以下だったもよう
ここも日本を代表する現代美術ギャラリーのひとつである模様(よくわかってない
当日の展示されてる作品もばりばりそういう感じであった(やっぱりよくわかってない
ぜんぜん関係ねぇけど(いやあるが)、最近までこのギャラリーでやってた展示の記事もピラミデビルにかこつけて書いたので、それとか読めばどんな感じなのかはだいたい伝わると思う
ちな、海外サイトでは以下が注目作として挙げられていた
D07:KOTARO NUKAGA
Tokyo
というギャラリー
ちょうど先日から始まった展示の記事も書いたのでそっちも見てもらうとどんな感じかはわかりやすい
↑の写真みてもわかると思うが、キャッチーというか、「人気出そう」な感じがする 映えるといえばいいのか(だからって作品性が低いというわけじゃないが)
東京現代についてのステートメントは以下
地味だが展示ブースの床を「板張り風」にしてたりと、細かいところもちゃんとしてた
D08:SPURS Gallery
Beijing
「1970年代の地下時代のStarsとNo Name Groups、1980年代初頭の北京抽象芸術運動、85 New Wave Movement、1990年代のNew Media Movement」
やばい、中国現代美術史が何もわからなすぎる!!
非常に興味深い、し、なんかシリアスなものを感じるが、それは今の体制下でやって大丈夫なやつなんすか?とこっちも真顔になる
まあ、とにかくすごいギャラリーであることはわかった
展示されてた作品はどれもけっこうすごくて、中国のギャラリーの力を見せつけられる
(展示の様子は公式で見てもらえると
例のサイトでは以下があげられてたが、これだけでもレベル高ぇって感じが伝わると思う
D09:MAKI Gallery
Tokyo
「後に新進アーティストに焦点を当てるために現在の名称に変更」パターン多すぎ問題
もちろん画廊も商売だから、新しい商品に対応するために名前とか変えましたは全然自由だが、(ロックの精神の翼じゃないが)もうちょっと「こうしたい」とか「こういう問題意識もってるから現代美術やってんだよね」みたいな部分がないとしょもなさすぎんじゃないか
(別にこのギャラリーのことを言ってるわけではなく、全体の話
ちなみにこのギャラリーはなんとpdfで出品作品リストを残しててくれてるので間違いなく「いいギャラリー」!
↓以下リンクの一番下にpdfある(ただしno price、かつ完全版ではない気がする・・・
ステートメントというか説明は以下にあるんだが、ぶっちゃけ作家解説でステートメントじゃないので別途箇条書きにしておく
上條進(1975年長野県生まれ)
色と形の絶え間ない実験を通して、見慣れたイメージの抽象化を探求している。2014年以来、彼の唯一のミューズであるプードルは、何年にもわたり何度も反復され、その独特なフォルムは、最も本質的で象徴的な要素にまで削ぎ落とされている。
遠野志織(1994年大分県生まれ)
しばしば幼少期の古い写真やホームビデオを参照しながら、過去の断片を絵画の平面上に再構築することで、記憶のもろさととらえどころのなさに立ち向かっている。
タムラサトル(1972年栃木県生まれ)
気まぐれに無駄な電気を使うキネティックな作品を制作し、現代社会の生産性への強迫観念をさりげなく揶揄すると同時に、アートの "意味 "に対する鑑賞者の期待を覆す。
アンソニー・マイラー(1982年オハイオ州トレド生まれ)
正確にコントロールされた線とジェスチャー的なマークを組み合わせて、彼の芸術的アプローチの率直な性質を反映した静かで痛烈な構図を構築している。
田村拓郎(1989年大阪生まれ)
鋭い観察力と卓越した技術、そしてユーモアのセンスを駆使し、自然と人間の間に蔓延する皮肉な関係を探求している。
以上!
あ、特に感想とかはないっす
D10:Gana Artc
Seoul
1983年に設立された現代美術のギャラリー
SCAIの設立時期を考えると日本より10年くらい先行してるわけで、現代美術マーケットって意味では日本は10年くらい遅れてるっぽいし、実際見てるとだいたいそんくらい遅れてそうな印象(まあ、だからなんだって話ではある
で、10年くらい先を行ってるはずのこのギャラリーだが、なんか展示されてるものを見ると、「日本とおんなじ感じなんでは?」って気分になるから、もうわけがわからない
いま現地でやってる展示も、李禹煥とかだったりするので、まあけっこう似た感じになってるのかもしれない
(とはいえ、展示スペースとかはぜんぜん立派だが・・・
今回出品されてた作品は、まあかなり今風というか、ふつうに人気出そうという感じのものが多かったので、当然だがアジアのマーケットについては熟知している様子だった
以上でD、そして「Galleries」は終了じゃこら!!!
やっとGalleriesが終わった・・・
次は「Hana」とかいう、ちょいネーミングかキモイところへ移るが、どっちかっていうとここから面白いのが増えてくるのでこっからが本番だったりする