ロンドン行ってギャラリーなど見る回@Day02ホワイトキューブ&ホワイトチャペルギャラリー
渡英したのでその記録である
今回はDay2の第2回目、なのでトータルとしては第3回になる(ややこしい)
以前の記事みたいひといたら以下
次の目的地ホワイトキューブへ
前回テートモダンを見て、そっから次の目的地のホワイトキューブへの移動である
どうやって行くか
さすがに疲れたので茶でものもうと思ったが、1F(GF)のカフェは「高いのでやめとけ」とおっさんに言われ、10Fをすすめられた
なので10Fで作戦を立てた(写真はないが、実際マシだった)
移動距離はこんなもんである
が、電車使うにはもどるのが面倒だし、歩いて行くには微妙に遠い
みたいな絶妙な距離感で困った
レンタル自転車を街でよく見かけてたため、カフェの店員に聞いたところ近くにあることが判明したが、値段が激高(15分3000円とかだった)
なんで結局歩くことにした
道中と昼飯
そんなに治安悪い地区でもなく特に何事もなかったが、旅行なわけだし何枚か写真は撮った
そろそろ飯時だったため、何か食えるものはないか探したときにロンドンブリッジ駅付近で見つけた店
激混み&激高だったので速攻でやめた
そのまま駅の高架をくぐり、Bermondsey通りって道を南下していったわけだが、途中「Fashion and Textile Museum」っていうのがあった
よさげだったのでまた来ることがあればいってみたい
などと言ってるうちに本当に腹が減って来たので、パン屋でパンを買って食ったが、クレカオンリー。いまだ両替した£紙幣に出番がねえ・・・
到着!!!
無事、目的地のホワイトキューブに到着
途中めし食ったりしたけど、たぶん20分くらいだった
White Cubeについて
gpt4君による要約は以下
ちゅうことらしいです
ロンドンには2つあって、この日いったのは左の本丸の方で、メイソンズヤードの方は後日いった
なんか期待感のある注意書きを見つつ入った
ホワイトキューブ
Antony Gormley ‘Body Politic’
やっていた展示はこれ
つーか、サイトの説明が完璧なのでもうこれ読んでくれ!って感じだ
入ったらこんな風に廊下みえてて、こっからもう展示はじまってる
見切れてる右手にカウンターがあり、ごっついガードマンもいたと思う(ドア開けたりはしてくれない
なんか入って思ったのは、寺田倉庫(寺田アートコンプレックス)とか、こういう風にしたかったんやねってことだ
作家についてとステートメント
なるほど…
ちなみに作家のHPによると、70年代には日本でいえば「もの派」っぽい、ドナルド・ジャッド、カール・アンドレなどの時代性を感じる作品を作ってて、そこからいまの人型の作風にたどり着いたっぽいことがわかる
プライマリー・ストラクチャーっぽさはあまりなく、一貫して土とか石の実体のあるものに注意を向けていたのかもしんない
もらった地図に従って展示をみてく
さっきの廊下の写真みるとわかるが、壁にぼこっと切ってある穴の先に、それぞれ展示室がある
ドアがないので、こんな風に入るまえからちょっと怖ええ
NORTH GALLERY
Test シリーズ(2021)
それぞれSubmit、Contract、Buttress、Lean、Butt、Brace
この絶望感!!!! やめろ!
「この錆すげえリアルだな」とか思ってたが、ガチのさびらしい
サビてて、壁によっかかってる、スカスカな人体を見せられたら、誰だって絶望的な気分になるからこれは反則だろう
SOUTH GALLERY I
Bind (2023)
え、これ「三次元のドローイング」なんだ。なんで?(わかってない)
この「周囲で、身を潜めたり、飛び込んだりするように誘われる」ってのは本当で・・・と思ったが、いやさすがに「飛び込んだり」はしねえわ
ただ、立体は別角度から見たくなるから回り込みはする
で、そうしようとすると、この作品の場合、飛び出てる棒がじゃまで、しゃがんだりまたいだりが強制的に発生する
その結果、なんか作品のボディゾーンに配慮してこっちが行動してる感じになり、うそみたいな話だが、まるで「そこにいる誰かに気を使ってその周りを歩いてるような気分」に本当になった
9x9x9
Stand(2023)
どういう順番でみることを想定されてんのかわからんけど、自分にとっては最後じゃなかった件
「すべての人工的な創造物に内在する脆弱性」という話だが、スカスカ&足元細いんだからそりゃそうだろ、という感じだ
あと、いまさらだがこのギャラリー天井もかっけえな!と気づく
SOUTH GALLERY II
Resting Place (2023)
これ最高だろ
人が休むことを一般化して表現しようとするとき、一番かんたんな方法は、そのすべての形態を作ってみればよいわけで、それをやってる
「キュビズム的総当たりを立体でやる」みたいな感じだ
あとは彫刻の中に分け入って見るのも単純に楽しい
そうやってるうちに自然と彫刻の体を踏まないようにするから、(Bindと同じく)本当に人が寝てるとこを気を付けて歩いてる気になってくる
ちょっと冒頭の訳がわけわからんが、Retreat(廊下にあった作品)と同じように地面に接触してる、ってことが言いたいんだと思う
ホワイトキューブかんそう
「めちゃよい」
これからはここ基準でこの言葉を使うようにしたいと思う
若干不便な位置にあるが、テートモダンみたついでに来れるので、マジで来た方がいい
次の目的地ホワイトチャペルギャラリーへ
今回は移動手段とか考えない。最初から徒歩って決まってたから
たぶんバス乗るべきなんだが、自分的には日本でもしらんバス乗るのはハードル高いので、異国でそれはやりたくねえという
まさかの観光名所通過
歩いてたら、どっかでみたことある場所に来た
そう、アレだ、アレ
ただの混んでる橋なので特にどうということはなかった
ふたたび到着
さっきよりは遠かったが、たぶん25分くらいで到着
重厚なたたずまいだが、けっこう小さい
ホワイトチャペルギャラリーについて
正直ぜんぜん調べてなかったのでいま知った
「評価の高いレストラン」があるらしいのでふところに余裕のある人はいってみるといいのでは
確かに横の出口のとこになんかカフェ的なものあったかもしんない
ホワイトチャペルギャラリー
ここ入館無料なんだけど、けっこう小さくて無料コーナーは、1Fで上映してた映像作品、2Fに2つの展示室、くらいですぐ見終わった
なので万能の必殺技「Can I have 〇×(ここに欲しい物を入れる)?」を繰り出してチケット買い、有料展示もみた
これは豆知識だが、NYでもロンドンでも、何か欲しい物がある場合すべてキャナイハブ〇×で解決する(した) 飯屋の注文もこれでゴリ押せる
なんで中学の最初の授業でこれを教えてくれないのかは謎
Nicole Eisenman: What Happened
ニコール・アイゼンマンの展覧会をやっていた
一番ノーマルなチケットで(ギフトエイドなしで)£12.50
日本円では考えないことにする
正直(いま取り上げられる多くの作家と同じく)すげえ政治的な作家という印象だったが、結論からいうと大変よかったのでチケット代の価値はあったように思う
構成としては年代別にみてく感じだった
1990s
入るといきなりこんな感じの壁が立っている
「コミック、ポルノ、イタリア・ルネサンスの戦闘シーン、1930年代の社会リアリズム」という説明がなっとくできる画風
初期の作品だが、すでにじゅうぶん興味深い
From Success To Obscurity:
個人的にはここが一番おもろかった
なんで創作すんの?みたいな問題をネタにして創作する、っていう自己言及だが、そういう作家の個人的な問題だけにとどまらず、画商との関係とか様式の問題もネタにしてるのが健全な感じだ
「成功から無名へ」って感じのタイトル
デビューして売れたと思ってたら、なんか売れ筋から外れたのか、急に呼ばれなくなった、みたいな話なんだろう(作家でないとわからんのだろうが
「商業が創造性を養う」
どうみても戦時中にスツーカ乗ってそうな人(ボイス)になんか食わされて吐いてる像
(たぶん)作家をいけにえに何か吊り上げようとして、ヒットすんのを待ってる漁師たちの図
生餌にも人生がある
ワー・アーティスト
「立体的なテクスチャを作り出すために絵の具を盛り上げて彫刻のように扱い始め」たことを「狼男に変身し、創り出した画面と同じくらい異形の身体を持つシーンに寓意」したらしい
そんだけ違和感あったというか、平面から逸脱してるみたいな抵抗感があった、ってことなんだろうか
キャンバスもりもりのところは断面図的に描かれてる
この4点の絵の向かいに、わちゃっとした以下の壁が立ってた
こういうほぼアシスタントに作ってもらって作家がうわまえはねる、みたいな作法はどこであるのかもしんない(学生に展示の手伝いさせるとか
(展示順序あやしいが)以下の作品もあった
あと何にも説明なかったんだけど、柱にもなんか書いてあった
Coping
むっちゃコミック調だが、カウンセリングの絵をみるとThis is America!って感じがする
という感じに2枚セットの絵
「私たちが社交をし、世界のめちゃくちゃさや、幸福への文化的執着について同情する場所」としてこの舞台設定にしたとコメントされてた
この「幸福への文化的執着」ってのはわからんではない
幸福強迫症っていうか、なんかそういうものが、特にアメリカにはある気がする
解説によると、いろんな要素の入ってる絵だ
「貧困の勝利」というタイトル
1533–34年にロンドン市内の商人の建物(ギャラリーから1.5キロほどの場所)を飾るために作られ、現在は失われたドイツ・スイスの画家ハンス・ホルバインの版画から借用右下の連中
フランドルの画家ピーテル・ブリューゲル(父)のThe Blind Leading the Blind(1568)から空のボウルを持つ子供
チャールズ・ディケンズの小説「オリバー・ツイスト」(1838)のイメージ?(らしい まあ服装とかそうかも)
って参照をしたうえで、全体としては2008年のサブプライムショックでひどいことになった「現代アメリカ中西部の家」を舞台にした、ってことだと
Jewellery Tree
ここまでみると階段で上へ誘導される
んで、その途中にあったのがこれ
って解説なんだけど、これ最終的には依頼されなかったそうで、マケットでしかないとのこと
「続くで」のくそでか表示が助かる!!
Art Class
解説によると「自画像の胸像を考え込むアーティスト」を描いたものらしい
引き続き創作それ自体への疑問とか、考えが作家の中にあるっぽい
これも笑った
「アイゼンマンの他の作品のキャラクターが生徒として登場し、それぞれ異なるスタイルで描かれ」るっていう作品らしいが、なんかフォーヴ(?)っぽい絵のモデルが、そもそも最初から変な見た目してんのが受ける
作家が初めて石膏彫刻をやってみた後で描いた作品とのこと
なんか解説の意味がよくわからんかったんだけど、タイトルから察するに、作家なんだけど造形技術ない、みたいなやるせなさを示してるんじゃないかと思った
そんでまた「まだ続くで!」の表示
Screens, Sex, and Solitude
まさかの単眼&列車に「やべえ、中村宏オマージュかよ!」とビビったが、まあ偶然でっしゃろ
そのものずばりの皮肉だが、ひげそってない中年ののび太みたいできもい
タイトルから「うわぁ」といろいろ想像しちまうな、これ!
昨今の美術界を考えるとこれはシャレになってない
どうでもいいが、Macのデスクトップがやたらリアルなのはなんなんだ
Heads
ここは立体のセクションっていうか、顔のセクションになっていた
噴水しこまれてて、水がちょろちょろ出ていた
絵画と同名のブロンズ像
質感なくて発泡スチロールかなんかだとおもってた
「経済学の教授」って意味な気がするが、戦隊ものの悪の科学者風だ
The Darkward Trail
オバマとかトランプとかティーパーティーとかに関係した絵が出てきて、いよいよ展示も大詰めだ
解説にある「プロセッション」っていうのはコレ
「暗闇への道」だとgpt君は言ってる
それとその終わりを描いた1対の絵ってことになる
「ドローンで監視される荒涼とした砂漠の風景で、不気味な姿のパトロールを描いています」らしい
というところまでで、有料展示は終わり
すげーボリュームで腹いっぱいだ
Maker’s Muck
ここは無料展示セクションにある同作家の展示
こうやって無料でちら見せして有料に誘い込もうって魂胆は嫌いじゃない
しかもけっこうな大作が展示してあった
最終的に創作って「土いじり」なのかもな、みたいなことを思った
原始的なのでいうと石器もそうだが、自由度考えると最初のアートっぽいものって陶芸なのかもしんない(まあ、あとは洞窟絵画だろうが)
端的に作ることの苦しさが描かれてて好感のもてる作品
けっこう動いてて、あと音も出ててるのがいい
象徴的なパーツ
たくさんの道しるべがあり、どこへ行ったらいいかわからんのに、地盤沈下して自分が沈んでいってるっていう、マジで現代美術そのものの象徴
かんそうなど
単純に面白い絵も多いが、いろんなこと考えさせてくれる
いい意味でも悪い意味でも
▼いいと思ったところ
業界への視線
開き直りとか貴族感とかがないのは好印象創作への隠しきれない不安
超つらそうだが、その中でなんとか客を楽しませる&現代的に意義あることしようともがいてる感があるおもろいしスタイル多様
いろんなスタイルでやってて固定化されてない
コミカルな絵柄も、ベースはアメリカンで辺にアニメっぽくなくていい
アジアのキャラクター絵画と明確に分離できてる
▼ここはどうなん?と思ったところ
この展示見た範囲での意見なので間違ってるかもしれない
そこを描くのか
一番気になったのこれ。サブプライムの絵では無茶なローン組んだ人が、ティーパーティーではそれに参加した人が、どっちも画題になってた
が、末端の人を描いてもどうしょうもねえんじゃね?という
真にアレなのは(赤い帽子被ってる人じゃなくて)金融街、マスコミ、政治的セレブじゃねーかっていう気持ちに自分はなってしまう
でもまさに「そういう人たち」がこの作家の絵を買ってそうアメリカ人っていうか西洋文化圏でないとわからん
しゃあないんだけど、現代美術をあんだけ脱構築して文化相対主義でリベラル化したのに結局これか・・・という気持ち
さっきも書いたが、この作家の絵を買うのはその文化圏の人たちだからそうなるのは当然なんだが
という感じである
そのほか:Anna Mendelsonn
っていう詩人の展示をやっていた
そのほか:It All Starts With a Thread
ロンドンサウスバンク大学、キュレーティング・アート修士課程の学生によってキュレーションされた展示とのこと
修士は1年だが、キュレーティング専攻あるのはすごいっすね(そんだけ就職口あるってことだろう
展示されてたのは繊維で作られた作品だった
ぜんぜん終わらん!!
まだぜんぜん2日目が終わってないのに1万字超えたので次回へ
次こそは2日目終わらせたい!!!
が、3、4軒ギャラリー回ったと思うので、本当におわるのかは謎
そんじゃ!!!
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