米レッドロブスターが経営破綻したのはエビの食べ放題が原因ではないようですよ!実は、食べ放題は儲かる仕組みなのですよ・・・
こんにちは、DJムッチーです。
先日、アメリカのレッドロブスターが経営破綻したというニュースを聞いて、不思議に思ったんですよ。。。。
アメリカ人が、いくらグルマンだからと言っても、経営を脅かすほど食べないはずだし、普通の企業ならそこら辺はきちんとシミュレーションして経営計画を立ててるはずなのですから・・・何か裏があるはずです
レッドロブスターの運営会社が、連邦破産裁判所に提出した陳述書によると、コロナ禍で利用客が減少し、インフレの影響で人件費が増えて経営を圧迫したことに加え、エビの仕入値段の高騰があげられています。
レッドロブスターにエビを供給している会社は、レッドロブスターのオナーでタイ食品大手のタイ・ユニオンです。
タイ・ユニオンは、レッドロブスターのエビの仕入れを独占して、エビの値段を一方的に吊り上げました。レッドロブスターは、市場から安価なエビを仕入れることができないまま、オーナー企業の指示のもとレストラン経営を続けなければならなかったことが原因のようです。折からのコロナ禍とインフレの中で経営は大変だったことでしょう。
つまり、エビの食べ放題が直接的な原因ではなく、オーナー企業による仕入れ原価の恣意的な高騰が原因だということです。
因みに、日本のレッドロブスターは、アメリカの会社とフランチャイズ契約を結んでいるものの、経営母体は別なので日本の店舗運営に影響はないようです。
食べ放題は儲かる仕組みです
レッドロブスターの経営破綻の遠因が食べ放題だと言えるかもしれませんが、そもそも食べ放題は儲かる仕組みなんです。
お客さんが元をとれる仕組みにすれば、あっという間に食べ放題のお店は潰れてしまいます。
飲食店のコスト構造は固定費と変動費から成り立っています。
お客さんが一人もこなくてもかかるのが、家賃や光熱費などの固定費。
お客さんの人数に比例してかかるのが、食材費や人件費などの変動費です。
料理というものは1人前作ろうが、100人前作ろうが、投入する食材の量が増えるだけで手間が100倍増えるというわけではありません。
普通のレストランでは、客の注文を受けて料理を作るため1皿ずつ作ることになるが、食べ放題やビュッフェ方式では大皿に山盛りの料理を一度に作ることができて効率的です。
普通のレストランでは、客が来て注文してからコックが働き始めるため、コックがフル稼働するのは昼食時と夕食時だけです。逆に言えば、コックが昼食時と夕食時に作れる料理の分しか客を受け入れることができないことになるります。
一方でビュッフェ方式や食べ放題の場合、コックが朝からずっと料理を作ることができるので、コックがフル稼働して作った分だけ客を受け入れることができるので、集客が図れて人件費の節約にもなります。
そして、どれぐらい注文が入るのかわからない単体のメニューに比べると、食べ放題ビュッフェスタイルの場合は、店側でメニューを決めて用意していればいいわけですから、食材の仕入れコストも安くすることができます。
仕入れのロスも少なくなります。
件のレッドロブスターの場合は、仕入れの独占がこれを阻んだわけです。
もとを取ろうとしてはいけません
食べ放題のお店は、損をするような価格設定にはしていないはずです。
シンプルでわかりやすい例はレストランの「ドリンクバー」です。
通常、ドリンクバーではだいたい200~300円ぐらいの価格ですが、原価はせいぜい5~15円程度だと言われています。
これで元を取ろうと思ったら20杯~30杯も飲まなければならないわけで、これはどう考えても無理です。
焼き肉にしてもケーキにしてもデザートにしても、食べ放題で元を取るのは不可能だと考えた方が良いでしょう。
『限界効用逓減(marginal utility performance)の法則』という経済法則をご存知でしょうか?
限界(marginal)は追加される1単位という意味で、効用(utility)は、消費による満足度を意味します。追加される1単位によって増える満足度は、結局、しだいに減少していくという法則です。
これに従って、食べ放題ビジネスは作られているので、損はしない仕組みになっています。
食べ放題に行くときは、何を楽しみに行くのかを十分に納得した上で行くべきですね。
レッドロブスターの経営破綻についての報道は、アメリカも日本も的外れでびっくりしてしまいました。
紺屋の白袴といいますか、経済記者の経済知らずといいますか
情けない状態ですね。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
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