【リカレント教育】第6報 TOEIC

はじめに

育休中にTOEICの学習をはじめた。

育休は、子どもとじっくり向き合うことができるが、同時に、自分と向き合う機会でもある。

私の場合、それは、自分を客観視するのに十分な時間と精神状態を与えた。

そこで、ふと、思った。

同じ時間を過ごしているのに、爆速で成長する我が子に対して、可視化できるほどの成長が見当たらない私。

急に、物足りなさと、焦りに襲われた。

こんな機会、もう無いかもしれないのに、成長サチっている(サチュレーションしている)場合ではない。

諦めていたTOEICの学習に、今なら取り組めるかもしれない、と思った。

TOEICのスコアを上げたい

当時勤務していた会社では、昇進要件にTOEICのL&Rテストのスコアも含まれており、社員はほぼ全員、社内IPテストを定期受験していた。

私もスコアを上げようと頑張った時期があった。

ところが、必要なスコアに達した回で、不幸にも不正が発覚し(回収した問題冊子が足りない、だったような…)、受験した全員がスコアを剥奪された。

つまり、スコアは参考値扱いで返却されたため、昇進要件達成と認められず、私は意気消沈した。

そこから全く手をつける気になれず、忙しさと共にテストを受けずにいたら、数年後、異動先の上司からスコア未達を理由に見下され、酷い扱いを受けるようになった。

おそらくだが、こんな職場なら、スコア達成だろうが未達だろうが、何かしら粗を探され、結局、同じような扱いを受けただろう。

しかし、スコア達成していれば、多少なりとも余計な仕打ちや、心身の負担は軽減できたかもしれない。

振り返ってみても、当時は通常業務に加え、メンバーの残務で深夜残業、持ち帰り休日残業、社会人博士課程の活動、挙句、メンタル崩壊するような日々で、学習に着手することは到底不可能なことだった。

そんな職場から離れ、無事に産休・育休に入れたのはラッキーだった。

復職までにTOEICのスコアを上げて、仕事の裁量権と選択肢を広げたい、という気持ちと、仕事や職場の人間関係から完全に離れている、という環境が見事にマッチした。

余計な肩肘張らずに学習に取り組むことで、自分の学習パターンを見極め、学習スタイル確立することができた。

その一部を紹介する。

学習パターン

限られた時間で効率よく学習を進めるため、最初に、自分の学習パターンを見極めることにした。

手っ取り早く、Googleで『学習パターン 調べる 方法』などと打ち込んで検索し、出てきた調査方法をいくつか試した。

それ以外に、普段の行動を振り返るだけで、なんとなく分かることもある。

修学旅行の印象的な思い出は?と問われた時、思い出はどんな形で脳に浮かぶだろうか。

印象的な音が聞こえた?
映像が見えた?
スケジュールを辿った?
それ以外は?

実は、それが、自身の学習パターンに近い。

私の場合、『目で見て、耳で聞いて、声に出す』という、視覚と聴覚でインプットし、声でアウトプットする、を何度も繰り返すものだった。

(※何度も書いて覚える、は私には合わないものだったと、中高校生の私に伝えたい)

学習スタイル

学習パターンが分かったところで、トライ&エラーを繰り返しながら、学習スタイルを確立した。

テキストは3冊に絞る

私の学習パターンは、ある程度集中する時間が必要なので、テキストは3冊に絞ることにした。

3という数字は、私が同時並行で進めても、目標を見失わずにタスク量と進度を把握できる範囲である、というのが理由だ。

因みに、就活も3社に絞って受験した。
仕事で使う情報会社も論文雑誌も各3つに絞っている。

全体を網羅し、よく知ろうとする時は、このパターンを使う。

但し、その3つを選択するために、出来るだけ広く沢山の情報を得て、十分な時間をかける。

学習時間帯は固定する

育休中、ひとりになれる時間が、子どもの寝かしつけを終え、家事を終え、お風呂から上がった後の深夜か、皆が起きる前の早朝しかなかった。

仕事では、朝はメールチェックなど、脳を活性化させるルーティーンワークに充てている。

仕事ややるべき事を終えると、気持ちが落ち着き、インプットの体勢になる。

また、子どもが起きるかもしれない、と早朝にドキドキしながら学習することは無理、と思った。

なので、深夜、家族が寝静まってから学習することにした。

目標は毎日続ける

とにかく、毎日続けた。

時間が取れなかった時や、体調がすぐれない時は、ベッドに横になったまま、イヤホンを着けて、シャドーイングした。

筋トレと同じで、毎日動かさなければ、身体が休むことを覚えてしまう。

学習は、食事や睡眠と同じレベルでルーティーンなのだ、と身体に思い込ませることができたら、毎日やらないと気持ち悪くなる状態になる。

学習アプリを使う

私は学習時間の管理に『Studyplus』、shadowingに『abceed』を使っている。

『Studyplus』は学習時間の可視化だけでなく、同じ目標を持って学習している人たちとも交流できるため、学習方法を知ることができたり、フォロワーの学習記録を見てモチベーションがアップしたりする。

『abceed』は参考書の音声を無料でダウンロードでき、音声速度も変えられるため、本当に有難い限りである。

TOEIC公開テストを受験する

公式問題集で、ある程度自信が持てたら受験すればいいや、と思っているとなかなか受験しない。

最初の頃は、2ヶ月に一回受験した。

えいや!でテスト料を振り込んで、テスト日程に向けて学習スケジュールを組むと、メリハリのある学習を継続することができた。

また、定期的に受験することで、テスト直前のスケジュールやテスト会場に慣れるため、不安や焦りを抑え、落ち着いて受験できる。

受験して終わった気にならない、続ける

ゲームを攻略するかのように、楽しく学習を続けているが、英語学習にコンプリートは無いと考えている。

母国語ですら、知らない言葉があり、使い方を間違うこともある。

そして、言語も日進月歩、進化する。

「この歳になって、今更…」

そんなことを思う必要はなく、そんなことより動き出そう。

これからの人生、今が一番若い。

道具を磨くように英語力を磨き、人生を切り開くツールに仕上げたい。

だから、私は学習を続ける。

以上






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