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#193【神奈川】猿島のひんやりツアー(前編)

ごきげんよう、Anneでございます。
5月に入って新緑の季節を超えてくると、一気に暑くなっていくのだろうなあと、見え隠れしてきた夏の気配におびえております。

さて、普段はそんな”夏”が映える江ノ電の見える範囲内を中心に活動しておりますが、今日は少しだけ足を伸ばして「猿島」にやってまいりましたよ!

いざ猿島へ!記念艦三笠を背にしつつ

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神奈川県横須賀市。米軍基地のほど近くに存在する「三笠公園」には、東郷平八郎の像と共に、世界の三大記念艦でもある「三笠」が堂々と存在しています。
今回訪れる猿島の玄関口はそのすぐ横。

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記念艦三笠のすぐそば「三笠桟橋」から猿島へ渡る唯一のアクセス手段として定期船が出ています。(時刻表・料金表はこちら

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定期船「サンフレンド号」に乗船し、ものすごい勢いで港を後にしつつ、目の前に広がる大きな湾。
そう遠くない距離に浮かぶ島、それが猿島です。

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東京湾の中に存在する島としては、唯一の無人島最大の自然島なんですって。その自然については、到着してからたっぷりと満喫することになるとはまだこの時点では思っていなかったのでした…。

乗船中は、くれぐれも帽子や携行品が風で飛ばされないように気をつけましょう。吹き飛ばされたら一瞬ですよ、一瞬。

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猿島へ上陸

船旅はたったの約10分。周りをきょろきょろ観察しているうちに到着です。
猿島側の桟橋にかかるゲートは、おさるさんがモチーフになり、来島者を歓迎してくれています。

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そういえば、なぜ猿島は猿島というのでしょうか。もしかして、猿がたくさん暮らしているとか‥‥?それとも、昔々猿が暮らしていた島だった…とか…?そんなことを考えながら、島の拠点である、サービスセンターやBBQ会場などがあるウェルカムセンターのエリアに到着。実際の営業状態については、訪れる前にチェックしていってくださいね◎

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今日は初めての猿島を探検することが目的なので、そのまま奥へと足を踏み入れていきます。

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なだらかな坂の途中にある、何やら古い大きな機械の一部。これは一体何なのでしょうか。何となく、空気もひんやりしているような…。この島で、一体何が待っているのか、ドキドキしながらも深呼吸をして、足を進めていきます。

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自然・自然・そして自然

坂を上り始めてぐわっと私に蔽いかぶさってきたのは切通し沿いに鬱蒼と茂る木、木、木!一瞬にして緑色で目に優しい景色が広がります。心なしか、太陽光も減ってさらに涼しくなってきた感じ。

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しかし、よくよく見てみると気になってくるのがレンガ造りの建物のような壁。

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相当古く、一部崩れてしまっているので今では使用されていないことがわかります。が、なんとも言えない緊張感のような冷たさがその煉瓦と煉瓦を覆う苔から感じられます。思わず肺いっぱいにひんやりとした空気をためて、ゆっくりと吐き出します。
説明板のようなものが目に入ったので読んでみると……この煉瓦造りの施設は19世紀中盤に、開国の脅威に対抗するべく築いた砲台維持用の武器庫、弾薬庫、宿舎…だったのだそう。

つまり、この猿島は自然島でありながら、一歩踏み入れれば軍艦島でもあるという二つの顔を持った島だったのです。
ちなみに、どうやら浦賀に入港したペリーが周辺の測量を行った際に猿島にも訪れ、「ペリーアイランド」と記載をしたとか。

なるほどそんな背景があるのなら、このちょっぴりひんやりとした空気もうなづける、と納得しながら足を進めます。

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心して進めよ、フランス積みのトンネル

更にてくてくと歩いていくと、いかにも物語が始まりそうな……そう、千と千尋の神隠しで最初と最後に出てくるトンネルのような…決して振り返ってはならない、そんな雰囲気のトンネルが出現してきました。

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トンネルの中は一本道ですが、途中途中に現在は侵入できないように柵が立ててある小道があったりして、絶妙なうすら寒さを感じました。トンネルの中を照らす暖色の照明もまた、雰囲気があります。

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ああ、雨の日にはあまり来たくない場所だな‥‥と身震いをして、かつてこの場所を往来していたであろう軍人たちに思いを馳せつつ足早に通り過ぎました。

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ちなみに…このレンガの積み方は「フランス積み」(正式にはフランドル積み)と言われ、日本の中で見られるのは猿島の他に「富岡製糸場」など。国内では多くみられる手法ではないようなので、じっくり観察してみてください。

見晴らせない見晴台と、海

トンネルを抜けた後には、大砲跡があったり、登れない見晴台があったり、進むことのできない道がいくつかありました。

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猿島の北端には古代の遺物があるとされている「日蓮洞窟」があるようなのですが、数年前の台風被害によって現在は安全のため通行ができなくなっていました。その洞窟には、安房国から鎌倉へ向かう際、嵐により迷ってしまった日蓮上人を導いたとされる「白猿」が現れて難を逃れたという言い伝えがあり、「猿島」の名前の由来にもなっているとのこと!こんなところで猿島の謎が解けるなんて。(そして、まさかの「鎌倉」とここでつながるなんて)
また直接訪れることができるようになるとよいですね。

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同様に、台風によって道がなくなってしまったり、危険な状態になっている箇所について、数か所は見学することができなくなっているようです。こちらについても、訪れる時々によって随時見学できる個所が変更になるかと思いますので、来島時の状況に従ってくださいね…!

見晴らせない見晴台のあるスペースからは湾を眺めることができました。

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さて、猿島自体は大体このくらいで一周できました。
入り口の方へ戻って、砂浜を見に行きましょう。Anneですもの!やはり海をしっかり感じなければ…!
ということで、猿島ひんやりツアーは後半へ続きます!

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日本列島津々浦々、島国だけあって、その島の数なんと6852
次に行く島、見つけてみませんか?

Location:
 神奈川県横須賀市
 猿島
 三笠公園
 
MyPartner(Camera):SONY α7iii / TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6
Photo&Text:Anne

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