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TomoLitEssayー友野雅志の文学エッセイ

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文学についてのエッセイいろいろです。noteスタートからの最近のがのっています。それ以前は下をご覧下さい。 …
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#友野雅志

荒川洋治論⑩ー詩「壇」についてー

テーマ:評論・詩・荒川洋治 野村喜和夫氏の3.11についての『現代詩手帖』での発言、『現代詩…

荒川洋治論⑨ー彼の「壇」への向かい方ー

2013-01-06 08:24:15 テーマ:評論・詩・荒川洋治 前回、「荒川洋治論⑧ー彼の「壇」の境の無…

荒川洋治論⑧ー彼の「壇」の境の無くし方②ー

2013-01-05 09:39:34 テーマ:評論・詩・荒川洋治 前回、「荒川洋治論⑦ー彼の「壇」の境の無…

荒川洋治論⑦ー彼の「壇」の失くし方ー

2013-01-04 07:30:14 テーマ:評論・詩・荒川洋治 前回、「荒川洋治論⑥ー彼の詩のまとめ方ー…

荒川洋治論⑥ー彼にとって形式とは何か?ー

2013-01-03 19:42:16 テーマ:評論・詩・荒川洋治 前回、荒川洋治氏にとって形式とは何だろう…

荒川洋治論⑤ー彼にとっての形式ー

2012-12-25 12:43:02 テーマ:評論・詩・荒川洋治 前回まで、荒川洋治氏が、詩「壇」、そこで…

荒川洋治論④ー彼の言葉の振り子②ー

2012-12-23 19:54:22 テーマ:評論・詩・荒川洋治 前回まで、詩の世界を平面に考え、その中心にシンボリズム・シュールレアリズムをおいたとして、つまり、1945年以降の現代詩の流れがあったとして、荒川洋治氏が詩に何を求めていたか、考えて来た。今回はその続きである。 Ⅰ.荒川洋治氏の振り子の方向 前回、下の矢印の図を描いた。詩が言葉の意味、メッセージ性と美学性にどの程度頼るかを断面で示したと考えて、それを、断面にして描いた。荒川洋治氏は、AからCへ円の円周を回

荒川洋治論③ー彼の言葉の振り子①ー

2012-12-19 20:00:13 テーマ:評論・詩・荒川洋治 前回、「荒川洋治論②-彼の修辞とは何か?②-…

荒川洋治論①ー彼の修辞とは何か?①ー

2012-12-19 19:55:29 テーマ:評論・詩・荒川洋治 今、荒川洋治氏の作品についてどのように考…

荒川洋治論(序)-荒川洋治氏の評価について

2012-12-19 19:54:03 テーマ:評論・詩・荒川洋治 今回、荒川洋治氏の作品について思うところ…

カズオ・イシグロの世界⑦付録ーインタビュー

私は今回の物語では、社会における記憶だけでなく、個人のレベルにおける記憶についても書いて…

カズオ・イシグロの世界⑤愛のさみしさ

カズオ・イシグロが2015年に発表した長編小説が『忘れられた巨人』である。 5世紀頃、サクソ…

カズオ・イシグロの世界④愛のかなしさ。

カズオ・イシグロは『わたしたちが孤児だったころ』の後、2005年に『わたしを離さないで』、20…

カズオ・イシグロの世界③個と外の世界の境界の消滅。

前回取り上げた『日の名残り』では主人公スティーブンスは限られた狭い世界に関わることを誇りにし、歳をとってからそれはそれで良かったのだと自分に言い聞かせた。 『わたしたちが孤児だったころ』では、主人公クリストファー・バンクスは10歳で孤児になる。戦前の上海の租界に住んでいたが、貿易会社勤めの父親とイギリスのアヘン貿易に反対運動をしていた母親が相次いで行方不明になる。クリストファーはイギリスに戻り、学校を卒業すると探偵になる。父親はイギリス政府とアヘン貿易を行っていた会社によっ