荒川洋治論⑦ー彼の「壇」の失くし方ー
2013-01-04 07:30:14
テーマ:評論・詩・荒川洋治
前回、「荒川洋治論⑥ー彼の詩のまとめ方ー」の最後にこう書いた。・・・・・・初期の荒川洋治氏の言葉の結び、それが修辞であろうと、その美しさから、だいぶ遠いところに来た。しかし、これが、荒川洋治氏が目指すところか、詩の言葉が自ずから向かっているところかは分からない。詩人が、美を薄めることは、本来の詩人の言葉との共同作業とは逆の作業であるからだ。絵の世界では、キュービズムがあり、詩の世界ではタダイズムがあった。しか