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馬耕を体験する~三馬力社・十日町にて~

はじめに

また馬の話です。
牧場での手伝い模した直後の馬耕体験でしたので、何か運命的に連鎖する感じです。

馬耕

今回体験させていただいたのは、三馬力社。
ここにも熱い想いを持った方がいらっしゃいました。

こんな記事も見つけました。

調べていたところ、クボタのホームページも馬鍬などのことが書かれています。
勉強、勉強。

昔は馬が家族同然に、大切に扱われていた時代があったんですよね。
って、わたしはそんな生活を直接体験したことはないですが、「ここに馬がいたんだよ」といった話を各地で聞いたことがあります。
生活のなかにいたこと馬。

世界を見れば、馬耕を行っている地域はまだあって、主に欧州中心に行われているそうです。
化石燃料を排出しない動力であり、厄介者扱いされる雑草も食べてくれる有能な仲間ということも気付かされました。

noteで検索したところ、ステキな事例も。
フランスの事例だそうですが、馬耕を行っていて、その馬は小学校の投稿にも活躍するそうです。
ちょっと想像してみたのですが、学校に行くのが楽しくなりそうです。
その投稿はこちらです。
ご参考に。

お世話になった馬

今回お世話になった馬の紹介です。

寺優(てらゆう)さんと霧芝(きりしば)さん。
共に青森県生まれだそうです。

寺優さんと霧芝さん
と岩間さん

お世話になったひと

三馬力社の岩間さん、岩本さん、渡辺さんです。
実演、体験、指導、昼食などなど。
ホントお世話になりました。
改めてお礼申し上げます。

粗起こし

まずは田んぼの土を起こす作業から体験させてもらいました。

見事に!

人力でやると鍬(くわ)を使うことになるわけですが、粗起こしでは乾田効果を促す(土を乾かすことで微生物による有機態窒素の分解が促進され、植物が吸収しやすいようになる)とのこと。
資料はいただいたのですが、参考にクボタのホームページもどうぞ。

土が乾くと窒素肥料が増加します。土に含まれる窒素は、植物が吸収しにくい有機態窒素の形で存在していますが、田起こしをすることで、土の中に空気が入って乾燥しやすくなり、微生物による有機態窒素の分解が促進され、植物が吸収しやすい無機態窒素に変化します。
これを「乾土効果」と言います。

また、土を起こして乾かすと、土が空気をたくさん含むので、稲を植えたときに根の成長が促進されます。

深く耕すほど高収量が得られるという意味で「七回耕起は、肥いらず」「耕土一寸、玄米一石」などと言われてきました。

クボタのサイトより

「機械で一度に細かくしちゃえばいいじゃん」。
そう思っていましたが、適度なブロック状にした土の塊にも、塊ならではの効果があるそうです。
好気性微生物や嫌気性微生物という言葉が頭に浮かびましたが、あってるかな?
農業用機械にはプラウというものがあるようですが、この作業のイメージかな。

実際に体験させてもらいましたが、上手く操れませんでした。
馬耕犂を使っての作業ですが、鍬が浮いてしまったり、想定以上に左右に転んでしまったり。
馬はそれなりに馬耕を経験しているので、馬は作業をわかっているようですが、わたしが追い付かないです。
人馬一体の道は遠いですね。

耕具のことは、こちらを参照してください。
なかなか興味深いですよ。

代掻き

続いて、代掻き作業の体験です。
こんな農具を馬に曳かせて、団塊になった土を細かく砕き、団子状になった大小の土をバランスよくする作業です。

代掻きは、田起こしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業です。代掻きには次のような目的・効果があります。

1. 田んぼの水漏れを防ぐ。
2. 土の表面を均して、苗がムラなく生育するようにする。
3. 苗を植えやすくし、苗の活着と発育を良くする。
4. 元肥(もとごえ)をムラなく混ぜ込む。
5. 藁や雑草を埋め込む。
6. 雑草の種を深く埋め込むことにより、雑草の発芽を抑える。
7. 有害ガスを抜き、有機物の腐熟を促進する。

クボタのサイトより

三馬力社では、少しでも作業を楽にできないかと、チューブを使って代掻きする方法を行っているそうです。
子どもが喜びそうですね。

みなさん上手だな

均平を採ることが目的だと思っていたので、聞いて調べて納得することがたくさんありました。

さて、代掻き作業はわたしもばっちり・・・と言いたいところですが、馬とのコミュニケーションが取れずに終わってしまった感しか残っていません。

馬に意思が伝わらない…
あかん

馬と歩む生活。
それもいいなと思っているところです。
いろいろ妄想中です。

では。

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