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形狩りの衆~フェイスマスク採取に参加した話~

形狩りの衆とは・・・

形狩りの衆は「顔の家」プロジェクトのために集まった彫刻型取りの技術者集団で、地域住民とライフマスクを製作するワークショップを通じて、そこに住む人々の存在証明としてアーカイブを目指すとともに型取り技術の伝承を試みています。記念碑的な役割から個人と社会をつなぐ装置へ役割を変化させたパブリック・アート。その新たな可能性を無名性のキーワードで探求しています。

「形狩りの衆」Facebookより

以前に参加した際のことは、こちらを投稿しています。

そんなわけで、今回の形狩りの体験談です。
楽しかった。

形狩りされました

今回は形狩りをされ、ライフマスクを採っていただきました。
あとは手伝いなど。

まずは鼻から
低い鼻ですが大事な部分

冷たい!

水に溶いた石膏を染み込ませたガーゼを、顔に貼られた際の感想です。
その後もペタペタ貼られていきます。
出来るだけ笑顔で出来るようにと思って、顔に力を入れていました。

顔にしっかり馴染むように丁寧に

水と石膏の化学反応で発熱して、もっと温かくなるものかと思っていましたが、意外に温かくならないんですね。

その後もペタペタされる作業が続きます。
重ねた部分から液体が顔まで染みてきて、それも冷たいんです。

こんな感じで形狩り

作業の間、目が見えないひとが、どう見えているのかなんて考えていました。
目を瞑ると、白色っぽい世界。
それがやがて灰色っぽくなった気がします。
この変化は何だろうなと思いながら。

顔が重くなってきたころに、貼り終りです。
結局、温かくはならなかったですね。

固まるのをじっと待つひとたち

固まるのを待って、ゆっくり外します。
顔の表情を変えるといいとおっしゃっていました。
わたしは口から息を吐き出してみたら、そこが浮いて外れてくれました。

上手く外れました

手伝い

自分の形狩りが終わったので、今度はパートナーの形を取る時間ですが、わたしはフリーになりましたので、皆さんの様子を写真に撮ったり、手伝ったり。

みなさん、上手に

皆さん、手際よく作業をされていました。

みんなで取った型を並べてみました。
どれが誰かは、さっぱりわかりませんね。
違いは顔の大小くらいかな。

こんな感じに

型取り

以前の投稿にもあるように、取った型に石膏を入れ、更に補強材に石膏を染み込ませたものを貼り付けて固まるのを待ちます。

石膏を流し込みます
補強材を付けて固まるのを待ちます


型からライフマスクを取り出す時の感覚が特に楽しかったです。
慎重に、丁寧に、少しずつ剥がしていきます。

少しずつ剥がれてきました

なかなか型からとれないで、少しずつ剥がしていく感じなんですが、最後にすっと抜け取れる感じが気持ちよかったです。
そして完成です。

みんな、ライフマスクと一緒に記念撮影

無人駅の芸術祭

無人駅の芸術祭そして取った型は、2月10日から3月17日まで開催される『無人駅の芸術祭』で「顔の家」の作品の一部として展示されるそうです。
どんな作品になるのか楽しみです。

無人駅の芸術祭でわたしのライフマスクとお会いいただけたらありがたいです。
ライフマスクとの再会が楽しみです。
また続報をお伝えしますね。

では。

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