【自転車旅行記】2011年GW① 島根・鳥取 ~石見銀山、出雲大社など~(4/29~5/1)
いつもお読み頂きありがとうございます!
久しぶりに自転車旅行記を書きます!
12年前の山陰旅行です!
* * *
久々の1人旅。山陰の日本海沿いを一気に走破しました。
基本情報
期間:2011年4/29~5/1
距離:154.6km
獲得標高:1,346m
コース概要:温泉津ー石見銀山ー出雲大社ー松江ー境港(島根・鳥取)
形式・人数:個人企画・ソロツーリング
コース全体:
詳細コース:
*記憶をもとに作成。実際に走行したルートと完全には一致していません。
4/29 温泉津
行程:(輪行)温泉津
宿泊地:櫛島キャンプ場(風呂:泉薬湯 温泉津温泉元湯)
輪行にて、スタート地点の島根、温泉津に降り立ちます。山陰を自転車旅行するのは初めてで、ワクワクが止まりません。
こう書いて「ゆのつ」と読むのがなんか粋な感じがします。
今回の旅の装備です。
テントは友人に借りました。
この頃からTwitterを使い始めていて、当時のツイートがありました。
温泉津は、読んで字の如く海沿いの温泉地です。
そして、世界遺産でもあるんです。
「石見銀山遺跡とその文化的景観」のエリアの一部で、かつては銀の輸出港として非常に栄えたそうです。ゴールドラッシュならぬシルバーラッシュが押し寄せていたわけです。
温泉街に入ります。あまり煌びやかではなく、ひなびたいい雰囲気でしみじみします。そして、重要伝統的建造物群保存地区です。
こちらは共同浴場。いいお湯でした。
ここの共同浴場も渋さがたまんないですね〜。
おしゃれな洋館風の建物も。先ほどの薬師湯の旧館です。
大正な雰囲気が色濃いです。
ちょっとした路地。吸い込まれてしまいそうな懐かしさがあります。
重伝建の温泉港町、しかも世界遺産。。
超絶魅力的なスポットです。
で、この日は輪行メインだったため、特段走らずに温泉津でキャンプです。
日本海といえば夕日ですよね。最高な初日。
キャンプ飯の写真も残ってました。ピーマン肉炒めです。
こんな思い出も。。
人との触れ合いもまた旅の魅力。。
4/30 温泉津ー出雲
行程:温泉津ー石見銀山ー出雲
宿泊地:道の駅 大社ご縁広場近辺(風呂:記憶なし)
朝一、折角なので温泉津の共同浴場で朝風呂です。
世界遺産の史跡、石見銀山を目指します。
銀山の行政と商業の中心地として機能した大森に着きます。
ここの街並みも重伝建で世界遺産のエリアです。朝早いので静かな雰囲気。
まずは銀山を見に行きます。
明治期の遺構である清水製錬所跡。銀の生産が落ち始めた時に造られた製錬所ですぐ閉鎖になったそうです。今となっては夢の跡。
ちょっと城跡っぽい雰囲気です。
石見銀山の最盛期は戦国時代後期から江戸時代前期にかけてであり、日本最大の銀山でした(今は閉山)。かつては、世界中の銀の多くがここで産出されていた時代もあったそうです。
銀山の坑道は間歩と呼ばれてました。
山の中を縦横無尽に掘られた間歩を見学することができます。
江戸時代、ノミと金槌だけで掘られたという間歩は、往時の過酷な労働環境を想像させられました。
近くにある羅漢寺も世界遺産構成遺産です。
岩肌に洞窟が掘られ、たくさんの石仏が納められています。
銀山の労働者の癒しの場だったそうです。
大森の街に戻って少し散策します。
かつては、こちらもシルバーラッシュでかなり栄えていたようです。
重要文化財の建造物もあります。かつての豪商の屋敷です。
山奥のお屋敷とは思えないくらいに広くて立派でした。
当時の勢いを感じます。
さて、出雲に向かって走り始めます。
途中、島根半島が見えてきます。
銀山エリアでもかなり歩いたので少しヘロヘロに。
出雲まで着いて名物の出雲そばを食べました。
桃鉄では、物件独占しやすかったですよね、出雲って。
この日は出雲市内で野宿しました。
5/1 出雲ー境港
行程:出雲ー松江ー境港
宿泊地:境港公共マリーナ(風呂:みなと温泉ほのかみ)
一人旅は自然と朝が早くなります。
6:20。誰もいない出雲大社に行きます。
出雲大社は説明不要に格の高い神社で、出雲国一宮です。
その創建は、大国主神が国譲りに応じる代わりに自分の住処を造らせたという伝説があります。あとは、10月(神在月)にはここに日本中の神様が集結するのだとか。
ででんと現れたるは実は仮拝殿。
なんとこの時、60年に1度の遷宮中で国宝の本殿は拝めませんでした。。
文化財詣であるあるの修復等で見れないパターンですね。残念。
ただ、仮拝殿のしめ縄も十分に立派です。
窮屈そうなこちらの門は重要文化財で、背後の覆いの中で本殿が修復されているそうです。
婚礼等が行われる神楽殿。こちらのしめ縄は日本一の大きさなんだとか。
出雲大社の遷宮は今現在は完了してますので、また行って本殿を拝みたいものです。
さて、松江に向かって走り出します。宍道湖が見えてきました。
ちょっと塩っぱい汽水湖でシジミ漁が有名です。
なんだかダークな湖面です。
途中、一畑電鉄の可愛い車両ともすれ違いました。
のどかです、とっても。
のどかすぎて、重要文化財の駅舎である旧出雲大社駅という見所をスルーしてしまってました。当時のツイート↓
松江に着きました。
松江は海や湖に囲まれた水の都。市街地では堀川巡りが名物です。
街のシンボル、松江城に伺います。
なんと言ったって国宝の天守!かっこいいーー!
もちろんつぶやいてます。
訪れた当時はまだ重要文化財でしたが、2015年に国宝指定されました。
1607年築で国の史跡にも指定されています。
お城は、下から眺めた時の圧迫感が好きです。
もちろん、登城します。400年前はどんな景色だったのだろう。。
お城の近くには、明治の随筆家小泉八雲の旧居もあります。さらに昔は松江藩士の武家屋敷だったようで城下町の雰囲気を感じれます。こちらも国の史跡。
小さいながらも素敵なお庭です。
この辺りは塩見縄手という武家町。
松江を発ちます。
こちらは中海です。ここもまだ汽水湖で、実は海ではないらしいです。
海を超えて鳥取に向かいます。
江島大橋という不思議な橋を渡ります。
この写真の角度からは分かりにくいのですが、空に登っていくような橋です。分かりやすい動画を貼っておきます。
境港の街が見えます。奥は島根半島の先っぽです。
島根に別れを告げて鳥取へ!県境を越える時はいつもワクワクします。
境港といえば、これ!
水木しげるの出身地ですね。街は妖怪に支配されてます。
水木しげるロードです。
至る所に妖怪がこんにちわしてます。
水木しげる記念館にも行きました。
妖怪の素晴らしさを伝えた功績が大きい水木氏ですが、その壮絶な人生に何よりも心打たれました。自分も頑張ろうと思えます。
境港市は漁港の街としても有名。海沿いには巨大な漁船がずーっと並んでます。かつて水揚げ量日本一でもありました。
水産加工の巨大工場群もあったり、妖怪と海の幸という違った魅力がある面白い街です。
この日は境港のキャンプ場まで走ってフィニッシュです。
* * *
この頃から、スマホを駆使しながらSNSで旅の様子をアップしていくという旅のスタイルが浸透していきました。
Twitterの当時のつぶやきが残っているというのは、その時の思いを振り返れるのがたまらなくいいですね。
これからの旅日記でもどんどん引用していこうと思います。
以上
最後までお読み頂き、感謝です!
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それでは!
*カバー写真:石見銀山、大森の街並み(島根)
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