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あるはずのない理想の教科書をもとめて

アメリカ人の先生が教科書の内容を非難していた。彼が言うには、その本は英文法を学うえでとてもわかりにいくいものだったそうだ。

私も同じ本を使っている。まあ私はちょっと適当というか、あんまり真面目に授業をしないほうなので、とくに気にならなかった。

本を読んだうえで、みずから情報を足したり削ったりすればいい、と私は考える。


どんな教科書にも欠点がある。もっと言うなら、どんな本にだって欠点があるはずだ。

ある小説を人生の教科書のように読む人もいる。自己啓発本をたくさん持っている人もいる。

そういう人たちはわかってくれると思う。完璧な教科書なんか無いし、人生のヒントを得るためには、むしろ本の外にあるものをたくさん見たり聞いたりしなければならない。


私も、これまでにいろんな本を使って勉強してきた。「生き方」という抽象的なテーマを学ぶこともあったし、「Cent OSを使ってDNSサーバーを立てる方法」とか、より具体的なことを学んだこともあった。

どの情報も不完全だった。それは作者のせいではない。本を読むときは、読む側の人間がうまく解釈することが大切になる。

役に立たない本があるとすれば、それは送信エラーによるものか、それとも受信エラーによるものか。





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