A

音楽とエッセイ

A

音楽とエッセイ

マガジン

  • 音楽の分析

    幅広い音楽の分析をやっていくつもりです。

  • 生き方

    基本自分を癒すために書いていますが、刺さる人がいると嬉しいです。

最近の記事

その土地に生まれたからというだけでその文化を吸収できるのか。

大学院の授業で、アレックス・ロス著、柿沼敏江訳 「20世紀を語る音楽 The Rest Is Noise Listening to the Twentieth Century」を読んでいる。 その授業の中では、指定された部分を読んで自分の興味を持ったことを発表する、といった課題があるのだが、体調不良のためしょっぱなから参加できない。(くやしい)というわけで特に言いたかったことをここで供養しようかと思っている。 この本の第1部第3章の83頁にこのような一節がある。 この部

    • 沖縄と作曲について、私の考え

      「マ・シェリ」の続きを書くつもりだったのですが、どうしてもこのタイミングでまとめた方がよさそうだったので許してください。あととんでもない乱文になると思います。それもお許しください。 Twitterの方で、前にこのようなツイートをしました。 沖縄の音楽的素材を使って作曲することについての、個人的な考えです。 ここでいう「作曲」とは、芸術音楽、現代音楽等を指します。 仮に沖縄の素材を使って作曲するにあたっての私の心配事としては、 ・沖縄の曲になじみがある分作曲の素材として使

      • 音大作曲科的、椎名林檎「マ・シェリ」についての考察①

        椎名林檎のアルバム「三毒史」に収録されている「マ・シェリ」についての、かる~い楽曲分析的な記事です。ほんとに軽い。でも専門家向けなのでご了承ください。(特にクラシック寄り) 1番と2番のAメロの構造の違い 1番のAメロは「泣き虫で~評価したから。」まで。 対して2番のAメロは「求めては~過ぎていくから。」まで。 ざっくりと違いを説明すると、2番のAメロの長さは1番のAメロの半分なんです。 Aメロは基本、以下のような旋律でできています。 歌詞で言うと「泣き虫で~見ている

        • なるなら1人で闘うスーパーマンより○○レンジャーになりたい

          春から大学院生になり、私はこれまでより"音楽家見習い"としてありがたいことにお仕事をいただくことが増えた。 そんな中で、段々このような考え方が自分の中に入ってきた。 「なんでも自分でできるようにならなきゃ…!」 音楽家の働き方も少しずつ変わってきているらしい昨今、「音楽の演奏だけでなく様々な働き方を自分のワークスタイルに組み込んでいくべきだ」みたいなことがよく言われるようになってきている。 もともと、音楽を仕事にすることへのやる気はめちゃくちゃあるので、これを見た私は

        その土地に生まれたからというだけでその文化を吸収できるのか。

        • 沖縄と作曲について、私の考え

        • 音大作曲科的、椎名林檎「マ・シェリ」についての考察①

        • なるなら1人で闘うスーパーマンより○○レンジャーになりたい

        マガジン

        • 音楽の分析
          2本
        • 生き方
          3本

        記事

          みんな肩肘張らないでどうでもいい日常を描いてほしい

          どうでもいいは言い過ぎました。ごめんなさい。 ここ最近、趣味としてネット(noteとか)でエッセイを読んだりSpotifyでPodcastを聞いたりしてます。 中でも、よく触れるのは人の生活がわかるやつ。お悩み相談とか日記的なものとか。 自分の生活はめんどくさいなーと思うくせに他人の話は知りたいらしいんですよ。矛盾してますねえ 自分のことに目を向けたくないから他人の話が聞きたいんだろうなーとは思うんですけど。 だからといってどんな話でもいいわけではなく、本当に一見どうで

          みんな肩肘張らないでどうでもいい日常を描いてほしい

          音楽を(大衆に)開きたい ※独り言

          音楽の現場に行くと、言い方は悪いけど、満席の客席だけでなくガラガラの客席を目にすることだって当然ある。 私は長いこと音楽をやってきているけど、周り(特に家族)は音楽をやっている人間がほぼおらず、価値観の違いを感じてはもやもやし、最近は「私はこの相反する価値観に挟まれて死ぬんじゃねえか」とさえ思い始めている。 私は、音楽をやっている仲間たちに比べたら音楽(特にクラシック)に対して誰よりもシビアな見方をしているんじゃないか、と思うことが度々ある。それはしょうがないのかもしれな

          音楽を(大衆に)開きたい ※独り言

          近況

          こんにちは。Aです。 この次に新しい記事を書きたいがために更新したのですが、まずは近況をご報告しようと思います。 うつ状態になったりとお騒がせしておりましたが、大学院入試になんとか合格しました。これで来年からもまた勉強を続けられます。 そして、めでたく合格したので、前から後回しにしていた自動車学校に通いだしました。(これが次の記事に関わります。) とりあえず、春ごろからずーっと抱えていた不安がなんとか取れてきています。いやあよかった。 学部卒業までにいろいろやるべき

          結局のところ、「音楽を聴く楽しみ」って?

          タイトルについて。結局なんなんでしょうね。 みんなそれぞれ理由はあると思うけど、一般的にはこういうことじゃないかな?と思います。 音楽を「気持ちいい」と感じること。 (その対象が歌詞にしろ音楽にしろ) 「快」の感覚?ではないですかね。きっちり調べたわけではないので、一個人の意見ですが。 もう一歩進んで、音楽にこだわりのあるみなさんなら「この曲のここカッコいい!」という、「かっけえポイント」(今名付けました)を見つけることが楽しいんじゃないでしょうか。私は一応作曲科の

          結局のところ、「音楽を聴く楽しみ」って?

          (軽い)抑うつ状態になりました。

          前回「休むこと」について熱弁しててあれなんですが、今月かかりつけの精神科に5カ月ぶりくらい?に行ったところ、お医者さんに「軽い鬱入ってるね」と言われてしまいました。 端的に今どういう状態かというと、 ・集中力がもたない(2時間→1時間→ひどいときはそれ以下。)  ・好きなはずの音楽を聴く気にならない。(8月頭にあった推しコンテンツの配信ライブも見れる気力ありませんでした。”死”か??) ・これまた好きなはずのピアノを弾く気にならない。 ・未来の明るい展望が持てない。

          (軽い)抑うつ状態になりました。

          「休むこと」が苦手な私が出したひとつの答え

          みなさんは体調不良など休みが必要な時に、ためらわずに「休みをください」と言えますか?私はこれを言うのがとても苦手です。 最近休み関連でトラブルを起こしてしまったのですが、昨夜あるひとつのことに気が付いたのでここに残しておきます。 私は小さいころから長年ピアノを習っていて、今でも連絡を取り合っている恩師の先生がいらっしゃいます。ある時期、この先生は1~2年ほどお休みを取られて、私は別の先生に習いに行っていました。 当時は先生が(一時的に)変わるということで、「新しい先生っ

          「休むこと」が苦手な私が出したひとつの答え

          優等生を”降りた”私より。

          私は昔、優等生だった。そしてその立場から“降りた”。  その事実が形をもってはっきりあらわれてきたのは、つい最近のことだった。  大学の教職課程の、学校におけるカウンセリングを扱う授業を受けていた私は、授業で行う自己分析を通して自分の性格の成り立ちや家族との関係に悶々としていた。そして、思うところがあり、その担当の先生の部屋をたずねた。  「あなたはねえ、自分から優等生のレールを降りたんですよ」 まあなんかこんな感じだったと思う。(一字一句覚えているわけではないが)私がひ

          優等生を”降りた”私より。

          現代のマッチ売りの少女は、推しの夢を見る

          いつだって私は現実から逃げている。 お風呂に入る面倒くささから、専門である作曲の作業から、今日もまた布団から身を起こさなければならないという事実から。 毎日毎日疲れること、めんどくさいこと、自分で勝手に傷ついちゃうことばっかりです。 しかし、それでも朝は容赦なくやってきてしまうので、なんとかごまかしごまかし生きています(たまにさぼるときもあります)。 そんな日々を生き抜くための幾つかの方法のうちの一つとして、私は、「推しを摂取する」という方法をとっています。 私の場合は、

          現代のマッチ売りの少女は、推しの夢を見る

          ポピュラー音楽だって進化しているのでは。

          まずは好きなものをテーマにもってきました。 とても好きなんです。ポピュラー音楽。もう小さいころからこれで育ってきちゃったんで。その後から、クラシックとか他のジャンルも知って、良さやきれいさもわかってきたけど、やっぱり音楽を感じる感覚としてはそこからあんまり離れられないねえというのはあります。立場上あまり大きな声では言えませんが。 いつもはクラシック音楽をやっていますが、そこで学んだ分析やら理論やら使って、「他のジャンルともこう繋がってるんだぞー!」みたいなことが言えるよう

          ポピュラー音楽だって進化しているのでは。

          はじめまして。

          テストを兼ねて。 こんばんは。Aともうします。 音楽をやっていたりいなかったりする学生です。クラシックをやっているはずなのに、どうもポピュラー音楽も大好きな人間です。 個性も面白みもありません。だけどよく思考することだけはできるので、考えたこと、書いてみたいことを、しがらみは忘れてのびのび書ければと思います。 どうぞよしなに。

          はじめまして。