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どこでも必要とされる人材になれる!『経営マネジメントのための基礎講座』が発売中!!

世の中はアフターコロナの世界を見据え、大きな変化の渦中にあります。労働市場はこれまでになく流動化してきており、複業(副業)を解禁する企業も多く誕生しています。先行きが不透明な「VUCA の時代」が到来し、テクノロジーの急激な進化によって、新しいビジネスやサービスも次々に生まれてきています。

一方の人材側にも、これまで以上に迅速に成果を生み出せるポータブルなスキルが求められるようになりました。ここで"ポータブルなスキル"といいますのは、どのような環境であっても着実に成果を生み出すことのできるスキルのことであり、特定の業種や職種、時代背景にとらわれることのない汎用的なスキルのことです。

一昔前は、たとえば、「論理的思考力」「プレゼン力」「コミュニケーション力」「問題解決力」「交渉力」などがポータブルなスキルといわれてきました。しかし、このような細切れのスキルをいくら磨いたとしても、ビジネスの前提となる基礎力にはなりますが、このようなスキルがあるからといってすぐに成果を生み出せるビジネスパーソンになるかといえば、必ずしもそうでないことは読者も知るところではないでしょうか。

私は、これらのスキルを大切にしつつも、もっと実践的ですぐに成果を生み出せる人材となるために必要なポータブルスキルを指南しようと思い、本書を執筆するにいたりました。

私のいうポータブルスキルとは、いわゆる「経営マネジメント」スキルです。経営マネジメントを行うためには、先に掲げたような論理的思考力、プレゼン力、コミュニケーション力、問題解説力、交渉力は当然に必要であるものの、これらが別々に存在するのではなく、もっと実践的に、実務に即して統合されたスキルとして高められなければなりません。これは私の長年の実務に裏打ちされた経験からもいえることです。

私はこれを「会社の経営数字に明るく、財務的なモノの見方が正確にできて、データに裏打ちされた提案を柔軟かつ迅速に行えるスキル」と定義しなおしました。
このことを念頭に、本書では以下の構成をとりました。

第1 章では、「経営判断の基礎を身につけよう!」として、経営判断に必要な管理会計の基礎知識を解説しました。ここでは主に、経営状況を把握する方法を学び、その改善方法を習得します。
第2 章では、「会社の予算計画をつくれるようになろう!」として、会社の財務数字から会社の問題点を発見し、その改善を実現できるような経営計画を立案できる方法を概観します。本章を読めば、経営計画の種類と構造を理解し、成果につなげられる具体的な経営計画を立てられるようになります。
第3 章では、「会社の予算管理をできるようになろう!」として、会社の予算と予算管理についての全体像を概観します。収入に対して、どのような種類の費用がどの程度あるのかを理解し、そのうえで売上との関係を構造的に把握することができるようになります。
第4 章では、「原価をおさえて業務改革を行えるようになろう!」として、会社の「原価」について詳しく学びます。原価の全体像とその求め方を習得します。会社の数字を見るうえでも経営計画を立てるうえでも、「原価」はとても大切な数字だからです。
第5 章では、「会社に改善提案を行えるようになろう!」として、会社の現状をしっかりと把握し、自社の課題を明らかにして、新たな収益機会とともにその改善提案を提示できるようになることを目指します。
第6 章では、「会社に投資提案をできるようになろう!」として、会社としてどの事業(製品・サービスまたは企業など)に投資すべきなのかを見極める方法を体系的に学びます。ここでのポイントは、「投資効率」です。最小の投資資金で最大の利益を得られる提案を行える方法を学びます。
第7 章では、「投資を実行できるようになろう!」として、選定した投資
先に対して具体的に投資する手順や方法を習得します。企業への投資方法に
もさまざまな方法があり、また投資先企業との協業・提携の仕方もさまざま
あります。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと押さえることがで
きるようになります。
もちろん、専門知識を挙げればキリはありませんが、本書ではいかなる企業においても求められ、かつ比較的入社(または転職)して日の浅い社員であっても、すぐに成果を生み出せるようになる必須スキルを体系的に伝えるよう努めました。これらのスキルは、新入社員にとっても重要であるばかりでなく、これらのスキルを磨き上げることによって、そのままより上位のマネジメント職への道にもつながります。

本書で紹介する「経営マネジメント」のスキルは、社長や会社経営者から新入社員まであらゆるビジネスパーソンにこれから必要とされる必須のポータブルスキルです。



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