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人生感想文

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晩夏

夏の終わりは、何もかもが消えてしまうような気がする 楽しかったこと、面白かったこと、悲しかったこと辛かったことまでのその全てが、夏の底に消えていくような感覚。 夏の初め、あの子と初めて花火をした公園、ふとその横を通りすがると、改装工事に入っていて、もうあの時の景色はそこにはないのだと、儚く、淡い気持ちに浸る。 もう会うことはないのだろうけど、会えてよかったと思う。何の関係にもならなかったけれど、私の脳内では絶大な存在感がある。 秋は大好きで、早く来てほしいはずなのに、

    • シンプル イズ ベスト

      電車に乗っていると、目の前に、シンプルな見た目のカップルと乗り合わせていることに気がつく。 彼等はそんなこと微塵も気にしていないように愛し合い、幸せそうに見つめ合い、小声で2人だけの世界を楽しむ。 たった一瞬電車に乗り合わせただけの私にも伝わってくる。2人だけの世界が、彼等にはどれだけ美しく見えているのか。 到底私には、縁が無いのだろうか。 シンプルな見た目から入ると、性格が良かったり優しかったりするとプラスポイントになって、相手をどんどん好きになる。 美しく目立つ

      • 目の前にあって、それでも手が届かないから、美しいと感じる。 儚くも、手に入れようとすればするほど、近づけば近づくほど、遠ざかっていく。 求めなければ始まらないのに、求めすぎると全部消えてなくなってしまう矛盾。 早いところ人生にある程度の諦めを持ち、あたかも何も感じていないような振りをして生きるのが、この世界での正当防衛なのかもしれない

        • 要らない感情

          貴方の気持ちを魅きたくて、アプリをインストールする。 貴方が始めたことだけが、何故だか私のもとに知れて、まるで仕組まれたかの様に、私も無意識に、それの利用者になった。 貴方はたった5人しかフォローしていないのに、その中の1人に私がいて、 何故なのか全く見当もつかないけど、なんとなく、その中のたった2人の女の子の、私じゃないもう1人が 今の彼女 なんだろうなってことは、女の勘が察知した。 友人達はただの都合の良い女候補でキープしてるだけだと。そう言う。 現実、私の妄想と

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          夏と冬

          よく、夏が好きとか冬が好きとかいう人がいるけど 夏には夏の良いところがあって、冬には冬の、良いところがあると、私は思う。 私には、楽しかったり辛かった夏の思い出があって、嬉しかったり苦しかった冬の思い出がある。 夏になるとそれを思い出すし、冬になればその思い出に浸る 今年もまた夏が来て、その細やかな空気と共に回想し、想像し、堪能する。 この夏が終わっても尚、ただその寂しさだけでなく、追ってくる冬への期待と楽しみで胸をいっぱいにしていたい 夏と冬、どちらも愛すること

          夏と冬

          〇〇ちゃん

          いつからかわたしは、女の子のことを、ちゃん付けで呼ぶ人がタイプになった。 あの愛でるような眼差しで私のことを見つめて、まるで小さい動物の世話をするようにわたしの名前を呼ぶ、あの感じがたまらなく好きだから。 どれだけ仲良くなっても、ちゃん付けで呼ばれると、自分たちが男と女であることを、無意識に思い出させる。 どれもこれも、貴方が置いて行った、足跡のひとつにすぎないのだけれど。

          〇〇ちゃん

          もう直ぐ、私も解放されるよ。

          私が貴方のことばを求めなくなって、気にも留めなくなったとき、ようやく、私は貴方という呪縛から解かれたと言えるのだと感じる。 貴方がここに言葉を綴るときは、決まってあのこの事で脳内が埋まっているときで。更新されないということは、貴方もあのこという呪縛から解かれたということ。 嬉しくもあり、悲しくもあるこの出来事は、貴方が、私は何一つ知る事もできない遠くの存在になってしまったことを痛感させる。 貴方と出逢ってからの私は、無意識に貴方の辿ってきた道をなぞっているような気がする

          もう直ぐ、私も解放されるよ。

          表面張力の涙

          極限まで美化された思い出を回想して浸って、私の瞼の中で、涙が表面張力でギリギリを保つ。 会ってしまえば、これ以上ない程に気まずいだろうに、なぜだか貴方のことを思い出してしまう。 もう二度と、おはようという事もなければ、またねという事もない、貴方のことを。 思い出すべき人は貴方ではないのは理解っているのに、貴方が別の幸せを掴んでいるのは理解っているのに。 何故、貴方をしきりに思い出してしまうのか、本当に分からない。 貴方の心の中に、私の残り香が少しでもあればいいと願っ

          表面張力の涙

          あのこと、わたし。

          自己嫌悪に苛まれ、あのこになりたい、このこみたいになりたいと、無意識のなかで自分を変えようとしてしまう。 自分の個性や性格を見失い、迷走してしまう。 何が正しくて、何が間違いなのか。 何が正義で、何が悪なのか。 ここまで生きてきた人生の中で、自分なりの軸はそれなりに持っているはずなのに、なぜだか、他人の軸に影響され揺らいでしまう。 どう足掻いてもあのこにはなれないのに、必死にもがき、あのこになってみようとする。 自分に疑心暗鬼になり、自分以外の誰かになりたいと奮闘す

          あのこと、わたし。

          違和感

          一度感じた違和感には、目を瞑ってはいけない。 時間が経つにつれて、その違和感を忘れてしまったり、気のせいだと思いはじめるかもしれないが、 その違和感は決して、どこかに消えてたわけでも、見間違いでもない。 もし、それに目を瞑ってしまえば、後からもっと、大きな問題が発覚するのだ。 既に透けて見えている大問題を時間をかけて探すほど、私たちは暇じゃない。 少し痛みは強いかもしれないが、違和感に気づいた段階で、きっぱりと、判断を下さなければならない。

          違和感

          フツウ

          一袋に何十個入ってる198円のチョコレートを買うのを迷う人もいれば、一箱4000円越えのチョコレートを一度に何箱も買っていく人もいる。 世の中って、何が普通か本当にわからないなと、まだほんの20年しか生きていないのに思う。 前者は、4000円越えのチョコを人生に一度、食べられた時のこれほどにない幸せを知ることができるし、後者は、198円のお徳用チョコを、いやそれ以上なものを毎日気兼ねなく、我慢せず食べられる幸せを知ることができる。 これを書いている私の感覚も勿論偏ってい

          フツウ

          人生を旅する

          一度、心の底から忌み嫌ったことのある人間を、共に時間を過ごすにつれて好きになり、尊敬の域まで達する。 皆さんにも、こんな経験はあるだろうか。 私にはこれが常であり、つい最近も、これに直面したばかりだ。 その人は俗に言う人生の成功者に分類される人種。そんな人が、 人生は綿密な計画を練るのではなく、旅するように生きろ。 と言った。 この大嫌いだったその人のその言葉が、思いの外、私の心に響いた。 その人の言う通り、人生を旅するように生きることができれば、どれだけ軽く、

          人生を旅する

          井の中の蛙

          よく、大人はいろんな世界を見て、視野を広げた方が良い。と僕等に言う。 彼らは一体、何を根拠に言っているのだろう? 彼らの発言が偏見に塗れているのと同じく、もちろん僕の発言も偏見に塗れている。 だけど、僕は井の中の蛙でも、幸せだと思う。 むしろ、井の中の蛙のほうが、幸せだとまでも思う。 自分が育った、「普通」だと思う価値基準だけが存在する中で、それが側から見れば「異常」かもしれない等とは微塵も疑わない。 普通が普通でない事など、想像する必要すらない場所で、この世と別れ

          井の中の蛙

          たひねよ。

          自分の感情に任せて怒って来たり優しくしたり、すぐ態度変わる奴はきらい。 まして上司、社長という立場でありながら、部下に対して自分の感情をコントロールできない奴はもっときらい。 私の短期バイト先の社長。きらい。 たひねばいいのに。 君、いいねえ。やっぱり体育会系はいいなぁ。 とか言ってみたり、セクハラまがいにベタベタ触ってきたり。 かと思ったら標的にして誇張しまくった文句ばかりを私に言ってくる。 それで私は、そいつのせいで、号泣しながら社員食堂のラーメンをただひたす

          たひねよ。

          無関心

          ある人が、「好きの反対は無関心だ」と言った。 彼がそう言うなら、私は自分以外の存在に対して、ある意味無関心である。 もっとも、私の場合、他人に無関心というよりは、「自分にしか関心がない」と言った方が腑に落ちるかもしれない。 人は、繋がりすぎるからいけないと思う。 無駄に気にしてしまったり、無駄に傷ついたり、少々関心を持ちすぎているようにも感じる。 現代をうまく生きるなら、思い切ってアナログ人間になるのが最善かもしれないと、思う。 無意識にも、他人によく見られたいとい

          無関心

          貴方へ

          貴方がいなかったら、わたしはこの大失恋を乗り越えることなんてできなかったよ。 2人でお互いの元カレ、元カノの思い出の場所供養巡りしたり、失恋ソング聴きながら星空の下をドライブしたり、コンビニでアイスを食べながらしぬほど話をしたり。 貴方と聴いた曲を聴くたびに、今でも貴方のことを思い出すよ。 私達、もし付き合っていたら、どうなっていたかな、なんて思ったりする。きっと貴方の眼中には、私の姿なんて微塵もなかっただろうけど。 元彼から久しぶりに連絡がきて、ふと過去を回想してし

          貴方へ